ハンガリーのSIM・eSIMガイド|旅行者が買うべきもの・料金・買い方
この記事の目次
日本からの旅行者がハンガリーで手軽にデータ通信を確保するなら、いちばんのおすすめはYettelのPass Sです。到着前にeSIMとしてオンラインで購入でき、3日間データ無制限で5,000フォリント(約2,400円)です。物理的なプリペイドカードに必ず求められる対面の本人確認を省ける唯一の方法で、旅行者が窓口で困るのはたいていこの本人確認です。
日本の携帯契約は、EUの「ローム・ライク・アット・ホーム」規則の対象外です。そのため、この先のSIM、eSIM、空港カウンター、WiFiの話は、ヨーロッパ以外から来る旅行者向けの内容としてそのまま参考になります。一方、EUやEEA諸国の携帯契約を持っている人(ヨーロッパ在住の人など)は、何も買う必要がありません。確認すべきなのはフェアユース上限だけです。
※料金はフォリント表示で、支払いもフォリントです。円換算は1フォリント=約0.49円、1ユーロ=約177円(2026年11月6日のECB参考レートで換算)です。為替は変動するので、円の金額は目安としてご覧ください。

おすすめはYettelのeSIM
Yettel Pass S:5,000フォリント、3日間データ無制限、到着前にeSIMとしてオンライン購入。 ハンガリーの通信網に直接つながり、店の行列と対面の本人確認の両方を省け、通信会社の公式サイトで料金を公開している唯一の選択肢です。1週間の滞在ならPass M(9,000フォリント、約4,400円)、1か月滞在して周辺国も回るならPass L(12,000フォリント、約5,800円)です。
eSIMに対応していないスマートフォンなら、同じ料金の物理SIMをYettelの店舗で買えます。ただしその場合は、後で説明する対面の本人確認が必要です。
買えるものと料金
| 選択肢 | 料金 | データ | 有効期間 | 入手方法 |
|---|---|---|---|---|
| Yettel Pass S | 5,000フォリント(約2,400円) | ハンガリー国内無制限 | 3日間 | eSIMとしてオンライン、または店頭 |
| Yettel Pass M | 9,000フォリント(約4,400円) | ハンガリー国内無制限 | 7日間 | eSIMとしてオンライン、または店頭 |
| Yettel Pass L | 12,000フォリント(約5,800円) | 30GB(ハンガリーとEU) | 30日間 | eSIMとしてオンライン、または店頭 |
| Telekom Travel SIM | 10,000フォリント(約4,900円) | 20GB(ハンガリーとEU) | 10日間 | 店頭、または空港カウンター |
| Telekom Travel SIM | 15,000フォリント(約7,300円) | 100GB(うちEU内65GB) | 30日間 | 店頭、または空港カウンター |
| One SIMカード | オンライン500フォリント(約240円)、店頭1,500フォリント(約730円) | スターターパック:2GBと通話100分 | 30日間 | 店頭、郵便局、ガソリンスタンド |
| One データ追加 | 2,290フォリント(約1,100円) | 5GB | 30日間 | 店頭またはアプリ |
| One データ追加 | 4,990フォリント(約2,400円) | 20GB | 30日間 | 店頭またはアプリ |
Yettel:到着前に買える唯一の選択肢
旅行者向けeSIMはQRコードで届き、スマートフォンが初めてハンガリーの通信網につながった時点で有効になります。購入から30日以内に有効化する必要があります。これらのパスのローミングはEUとアイスランド、ノルウェー、イギリスをカバーしているので、ブダペストからウィーンへ回る旅も1つの商品で済みます。
同じ料金の物理SIMも店頭で売っていて、eSIM非対応のスマートフォンならこちらです。ブダペスト中心部の店舗はアストリア(Astoria)、WestEnd、Corvin Mallにあります。
Telekom:空港のカウンター
Travel SIMはハンガリー以外の身分証明書を持つ人だけに、18歳以上に限って販売されます。10,000フォリントを払う前に知っておきたい注意点が2つあります。チャージできないので、データを使い切った時点でそのSIMは使えなくなります。また、使わなかったデータは期限が来ると消え、繰り越されません。
eSIM版もありますが、店頭で買う必要があるため、eSIMならではの手軽さはほとんどありません。
Telekomはブダペスト空港のターミナル2B、到着ロビーの制限エリア外にカウンターを構えています。手荷物受取所を出たあと、建物を出る前の場所です。何も準備せずに着いた人がよく利用するカウンターです。空港に着いてからの動き方は、ブダペスト空港ガイドと市内への行き方にまとめています。
One:SIM本体は最安、ただし手間がかかる
SIM本体はオンライン500フォリント、店頭1,500フォリントで市場最安です。Tutiプランは月額料金がなく、通話は1分19フォリント(約9円)、30日間有効な2GBと通話100分のスターター分が付きます。データ追加は5GBで2,290フォリント、20GBで4,990フォリントで、どちらも30日間有効です。
One Instantのスターターキットはガソリンスタンドや大型スーパーで手に入り、入手は手軽ですが、本人確認の段階で手間がかかります。英語の電話サポートは1270番、オプション8です。
1GBあたりの安さが生きるのは長く滞在する人です。ブダペストに3日間なら、節約できる金額より手間のほうが大きくなります。
身分証なしではSIMを買えない
一部の旅行ブログが誤って伝えている点で、知らずに行くと午後がまるごとつぶれることもあります。
ハンガリーでは、プリペイドを含む携帯契約を結ぶ前に本人確認が必須です。規制当局のNMHHも、本人確認が完了しなければ契約は結べず、サービスも開始できないと明記しています。名前を登録せずに使えるSIMは、ハンガリーの店頭では売られていません。
身分証として使えるもの: ハンガリーの身分証明書、仮身分証明書、パスポート、運転免許証。ハンガリーの書類を持っていない場合は、ハンガリーへの入国または滞在を認める書類や許可証を、対面で提示します。
つまり、次の2点を押さえておく必要があります。
- 外国人は対面で買います。 3社ともそう明記していて、EEA以外の国籍の人はパスポートが必要です。日本からの旅行者も対象です。
- 本人確認は毎年やり直しです。 再確認しないプリペイドカードは停止されます。1週間の休暇には関係ありませんが、知人がしまっておいたハンガリーのSIMを譲ってもらっても、たいてい使えないのはこのためです。
ただし例外がひとつあり、冒頭でおすすめした理由もここにあります。 Yettelは旅行者向けeSIMを、店に行かずにオンラインで販売しています。
どこで買えるか
- ブダペスト空港: ターミナル2B、到着ロビーの制限エリア外にあるTelekomのカウンター。
- 通信会社の店舗: 3社とも。外国人が物理SIMを買うときに必要なルートです。
- 郵便局: ハンガリー郵便(Magyar Posta)の窓口で3社すべてを扱っています。
- ガソリンスタンドと大型スーパー: One Instantのキット。
- Wolt: Yettelのプリペイドを配達してくれます。
- 旅行者が使える形でのオンライン購入: Yettelの旅行者向けeSIMだけです。
注意点:郵便局やスーパーの棚でカードを買っても、本人確認のルールは免除されません。売っているのはカードだけで、番号が使えるようになる前に本人確認が必要です。外国人の場合、結局そのあと通信会社の店舗に行くことになるのが普通です。パッケージを買っただけでは、まだ電話番号として使えません。
海外旅行用eSIMアプリ
国際的な旅行用eSIMの各社もハンガリー向けのプランを売っています。手に入るのはハンガリーの契約ではなく、提携先の通信網へのローミング枠で、そのため本人確認の窓口を通らずに済みます。現地の電話番号はなく、提携先の通信網では優先度の低い利用者になります。ハンガリーが複数の国を回る旅の1か国なら、比較してみるとよいでしょう。目的地がブダペストだけなら、ほぼ同じ料金でハンガリーの通信網に直接つながるYettelのパスのほうがおすすめです。
EU・EEAの契約がある人は買わなくてよい
規則(EU)2022/612、いわゆる「ローム・ライク・アット・ホーム」規則により、EUまたはEEAの契約者は国内のプランをハンガリーで追加料金なしで使えます。割引や、申し込みが必要なオプションではなく、自分の通話、SMS、データを、自国と同じ料金、同じ通信品質と速度で使えるしくみです。
対象はEU全加盟国とアイスランド、リヒテンシュタイン、ノルウェーで、その後モルドバとウクライナにも拡大されました。規則は2032年6月30日まで有効なので、期限を気にする必要もありません。
つまり多くの旅行者は、着いたらスマートフォンの電源を入れてそのまま使うだけで済みます。
出発前に確認すべき数字
無制限プランでも、国外ではフェアユースの上限で制限がかかることがあります。
データ無制限プランの場合、通信会社はローミングのデータを「月額料金の2倍÷1.30ユーロ」に制限できます。月30ユーロ(約5,300円)の無制限プランなら、国外では約46GBで速度制限や追加料金が始まります。プリペイドでは残高を使い、「残高÷1.30ユーロ」で計算します。
この割る数の背景にある卸売料金の上限は、2027年から1GBあたり1.30ユーロから1.00ユーロに下がるため、上限の容量は増えます。それまでは1.30で計算してください。
気にすべきなのは国境ではなく、この上限の数字です。入国審査でデータプランを聞かれることはありませんが、毎晩映画を2本ストリーミングするような5日間の旅なら、安いプランのフェアユース上限には簡単に届きます。
イギリスの契約:ブレグジットで対象外に
イギリスはEUのローミング制度の外にあり、ヨーロッパ旅行での扱いはイギリスの各通信会社が独自に決めています。料金がかかる会社もかからない会社もあり、条件の違いが大きいので、自分の契約内容を確認するのがいちばん確実です。
ハンガリーで料金がかかる契約なら、この記事のYettelや空港カウンターの話は、ヨーロッパ以外から来る旅行者とまったく同じように当てはまります。
いまハンガリーでSIMを売っている会社
通信網は3つです。そのうち2つは最近名前が変わったばかりで、ネット上の情報の半分はまだ古い名前のままです。
| 現在の会社 | 以前 | プリペイドブランド | 規模 |
|---|---|---|---|
| Magyar Telekom | 変更なし | Domino、Travel SIM | 最大手、モバイル市場の約44〜45% |
| Yettel Hungary | Telenor Hungary(2022年に名称変更) | Yettelプリペイド、旅行者向けeSIM | 約25〜26% |
| One Hungary | Vodafone HungaryとDIGI(ともに4iGが買収し、2025年初めにOneとして統合) | One Instant、Tuti | モバイル契約者約300万人 |
TelenorとVodafoneは、ハンガリーのブランドとしてはもう存在しません。 これを知っておくと、ガイド記事が古いかどうかをすぐに見分けられます。ブダペストのVodafoneの店に行くよう書いてあるページは情報が古く、料金の記述も同じように古いと考えてください。
WiFiの実情
ブダペスト空港では、SSID「bud:free wifi」の無料WiFiがターミナル2A、ターミナル2B、SkyCourtで使えます。メールアドレスを登録すると4時間使え、接続し直せばさらに4時間使えます。
市内では、カフェ、ホテル、ショッピングセンター、サボー・エルヴィン図書館(Szabó Ervin)のネットワークなど、思い当たる場所ではたいていつながります。ただし市全体の公共ネットワークはなく、BKKの地下鉄にもWiFiはありません。WiFiスポットをつないで街を回るのは難しいので、自分のデータ通信を用意しておく必要があります。しかも、通信がいちばん必要になるのは地下鉄です。BudapestGOのチケットアプリは、地下で有効化したチケットを表示するのに通信を必要とします。
スマートフォンがつながったら
ウィーン、クラクフ、ベルリンなどからEUの契約で来る人は、フェアユース上限を確認するだけで十分で、5,000フォリントはランチに回せます。日本から来る人は、Pass Sを選べば間違いありません。スマートフォンが使えるようになれば、あとの準備はわずかです。入れておくべきアプリはハンガリー旅行で役立つアプリのガイドにまとめています。到着時のもうひとつの手続きについては、損をしない両替のガイドをご覧ください。
料金と条件は各通信会社の公式ページと、本人確認に関するNMHHのガイダンスで2026年8月4日に確認。ローミングの規則は規則(EU)2022/612による。ハンガリーのプリペイド料金は毎年改定されるので、旅行する週に通信会社のページで再確認してください。
よくある質問
EUのプランを持っていても、ハンガリーでSIMカードは必要ですか?
必要ありません。EUのローミング規則により、国内の通話、SMS、データは自国の料金のままハンガリーで使え、通信速度も自国と同じです。対象はEU全加盟国とアイスランド、リヒテンシュタイン、ノルウェーで、モルドバとウクライナにも拡大されています。確認すべきなのはプランのデータのフェアユース上限だけです。無制限プランでも、国外ではこの上限で制限されることがあります。
ハンガリーで旅行者におすすめのSIMカードは?
Yettel Pass Sです。ハンガリー国内のデータ無制限が3日間で5,000フォリント(約2,400円)です。旅行者が到着前にオンラインでeSIMとして買える唯一の選択肢で、店に並ぶ必要も、物理的なプリペイドカードに必ず求められる対面の本人確認もなく、ハンガリーの通信網を使えます。1週間ならPass Mが9,000フォリント(約4,400円)、EU内を移動しながら1か月ならPass Lが30GBで12,000フォリント(約5,800円)です。
身分証なしでハンガリーのSIMカードを買えますか?
買えません。ハンガリーの法律では、プリペイド契約を結ぶ前、そしてサービスを開始する前に、本人確認が完了している必要があります。パスポート、ハンガリーの身分証明書、仮身分証明書、運転免許証のいずれかが使えます。ハンガリーの書類を持たない旅行者は、ハンガリーへの入国または滞在を認める書類や許可証を、対面で提示します。郵便局やスーパーでカードを買っても、この手続きは省けません。
到着前にハンガリーのSIMカードをオンラインで買えますか?
それができるのはYettelの旅行者向けeSIMです。QRコードで届き、スマートフォンが初めて通信網につながった時点で有効になり、購入から30日以内に有効化する必要があります。TelekomもTravel SIMのeSIM版を販売していますが、こちらは店頭での購入です。
ブダペストに無料WiFiはありますか?
空港にはあります。無料の「bud:free wifi」がターミナル2A、2B、SkyCourtで使え、メールアドレスの登録が必要で、4時間ごとに接続し直せます。市内ではカフェ、ホテル、ショッピングモール、サボー・エルヴィン図書館のネットワークで大半は足りますが、市全体の公共WiFiはなく、地下鉄にもWiFiはありません。公共WiFiだけでブダペストを回るのは難しいと考えてください。
事前予約で窓口の列を避ける


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