ブダペストの両替ガイド|損する場所・得する場所とATMの使い方
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ブダペストでいちばん損をする両替は、空港とヴァーツィ通り(Váci utca)での両替です。それ以外の場所なら、どこで替えるか、支払い画面で何を選ぶかさえ押さえておけば、実勢レートとの差は1〜2%に収まります。

※円換算は1フォリント=約0.49円(2026年11月6日のECB参考レート)で計算した目安です。レートは変動します。
ひと目でわかる両替のポイント
| いちばんの方法 | 銀行のATMか、タッチ決済のカード。通貨はフォリントを選ぶ |
| 避けたい場所 | 空港の両替カウンター、ヴァーツィ通りの両替所、ホテルのフロント、路上の「両替屋」 |
| 通貨 | ハンガリー・フォリント(HUF、Ft)。ユーロではありません |
| 目安のレート(2026年10月28日) | 1ユーロ=約367フォリント、1ドル=約330フォリント(ECB参考レート) |
| コストが隠れている場所 | 別立ての手数料ではなく、表示された買いレートと売りレートの差 |
| 両替を見送るべきとき | 路上で「いいレートがある」と声をかけられたとき、または両替所のレートが目安より3〜4%以上悪いとき |
ブダペストの通貨は?ユーロは使える?
ブダペストを含むハンガリー全土の通貨は、ハンガリー・フォリント(HUF、値札ではFtと表記)です。1946年から使われています。ハンガリーはEU加盟国ですが、ユーロ圏には入っていません。政府は2030年ごろまでにユーロ導入の条件を満たすことを目標にしていますが、切り替えの時期は決まっていないため、今回の旅行でも、この先何年も、使うのはフォリントです。
紙幣は500、1,000、2,000、5,000、10,000、20,000フォリントの6種類、硬貨は5、10、20、50、100、200フォリントの6種類です。1フォリント硬貨と2フォリント硬貨はないため、現金で払うと合計額はレジで5フォリント単位に丸められます。カードなら端数まで正確に引き落とされます。
ユーロは事情が違います。どの店もフォリントは必ず受け取らなければなりませんが、ユーロを受け取るかどうかは店の判断です。中心部のホテル、レストラン、土産物店の一部はユーロ紙幣を受け付けています。ユーロを受け取る店は、価格をユーロでも表示するか、使うレートを掲示しなければならず、おつりはふつうフォリントで返ってきます。ユーロ硬貨はほとんど受け取ってもらえません。店が決めるレートはカードのレートより有利になることがまずないので、選べるならフォリントで払ってください。
出典:流通している紙幣と硬貨はハンガリー国立銀行(Magyar Nemzeti Bank)、政府のユーロ導入目標は2026年6月のOrigoの報道、ユーロ受け取りのルールはハンガリー国立銀行がAdózónaに説明した内容。2026年10月29日に確認。
あとは、初めての旅行者を相手に割高なレートを出している場所をいくつか避けるだけです。
フォリントはどこで手に入れる?
いちばん手間がかからないのは銀行のATMです。 大手のハンガリー系または外資系銀行の支店に併設された機械を探してください。OTP Bank(ハンガリー最大の銀行)、Erste、K&H、CIB、Raiffeisenです。カードを入れ、通貨にフォリントを選び、「自国通貨に換算しますか」という画面が出たら断れば完了です。カードの国際ブランドを通したレートはふつう銀行間レートに近く、換算するのは第三者ではなく、お使いのカードの会社です。
単独で置かれた青と黄色のEuronetのATMは避けてください。 観光エリア、コンビニ、ホテルのロビーなど、いたるところにありますが、市内でいちばん割高なATMです。レートが悪いうえに、高い定額手数料がかかります。ほかにATMがないときは必要最低限だけ引き出し、まとまった額はきちんとした銀行のATMで下ろしてください。
公認の両替所(pénzváltó)は、比べてから使えば問題ありません。 4番・6番トラムが走るナジケルト(Nagykörút、大環状通り)のようなにぎやかな通りでは、両替所が見える距離に並んでいるので、競争でレートが適正に保たれがちです。現金を渡す前に、表示された買いレートと売りレートを、上の目安のレートと比べてください。3〜4%以上悪ければ、次の店を当たってください。
空港、駅、ホテルのフロント、ヴァーツィ通りは最初から候補から外してください。 リスト・フェレンツ国際空港とヴァーツィ通り沿いの両替所は特に割高で、市中心部の両替所より10〜15%不利なことがよくあります。到着してすぐ、銀行のATMにたどり着く前にどうしても現金が必要なら、タクシーか空港バスの分だけ替えて、残りは市内に入ってから用意してください。
それぞれの方法を比べると、次のようになります。
| 場所 | 目安のレートとの差 | 判定 |
|---|---|---|
| 銀行のATM(OTP、Erste、K&H、CIB、Raiffeisen) | 1〜2%以内 | いちばんの方法 |
| タッチ決済のカード(フォリントを選び、DCCを断る) | 1〜2%以内 | いちばんの方法 |
| 観光の目抜き通りから外れた公認の両替所 | 1〜4%以内。決める前に比べる | 確認すれば問題なし |
| EuronetのATM(青と黄色) | 5〜10%不利なことが多く、定額手数料もかかる | ほかにATMがなければ仕方なく |
| 空港の両替カウンター、ヴァーツィ通りの両替所 | 10〜15%不利 | 使わない |
| ホテルのフロント、路上の「両替屋」 | 10%以上不利。詐欺のこともある | 使わない |
DCCとは:自国通貨を選ぶと高くつく理由
DCC(Dynamic Currency Conversion、自国通貨建て決済)とは、ATMやカード端末で、フォリントではなく自国通貨で請求してもらう選択肢です。一見便利そうですが、実は割高です。DCCを選ぶと、レートを決めるのはカードの国際ブランドではなく現地の端末の運営会社になり、そのレートは決まって不利で、5〜10%悪いこともあります。対策は簡単で、機械に「HUFか、自国通貨か」と聞かれたら必ずHUFを選び、換算はカード会社に任せることです。
いまのレートはどのくらい?
ハンガリーの中央銀行であるハンガリー国立銀行(Magyar Nemzeti Bank、MNB)は、毎日の公式な仲値をmnb.huで公表しています。欧州中央銀行(ECB)も、これとほぼ同じ動きをする参考レートを出しています。2026年10月28日のECBの値では、目安は1ユーロ=約367フォリント、1ドル=約330フォリントです。旅行者がこの数字ちょうどで替えられることはありません。両替所もATMもカード会社も上乗せをするからです。それでも、提示されたレートが妥当かどうかを判断する目安になります。両替所のレートがこれより3〜4%以上悪ければ、その店は見送るのが賢明です。レートは市場とともに動くので、これは2026年10月下旬の時点の数字です。正確な数字が必要なら、旅行する週にmnb.huで確認してください。
ハンガリーの法律には、両替所の手数料を定める規定がありません。両替所はハンガリー国立銀行の認可を受け、買いレートと売りレートをはっきり分けて掲示する義務がありますが、価格そのものは競争と立地次第です。空港のカウンターと地下鉄で3駅離れたカウンターでレートがまるで違うのはそのためです。「No Commission!(手数料無料)」の看板も同じ理屈です。そもそも手数料を取る義務はないので、無料にしても店は何も損をせず、利益が表示レートに移っているだけです。
見るべきなのは2つのレートです。両替所がユーロを買うレートと売るレートの差が、実質的なコストになります。ハンガリー国立銀行の消費者向けの案内では、ユーロやドルで差が10%を超える場合を注意すべき水準としています。現金を渡す前に、実際に受け取るフォリントの金額を確認し、受領書(bizonylat)を受け取ってください。
カード払いと、用意しておきたい現金の額
ブダペストでは、VisaとMastercardがほぼどこでも使えます。ホテル、レストラン、スーパー、そしてBudapestGOアプリでの交通チケットも同じです。WiseやRevolutのようなトラベルカードや、海外手数料のかからないデビットカードは、端末でDCCを必ず断るなら、両替所に行くより手軽で、レートでも引けを取りません。
現金が必要なのは、市場の現金のみの小さな屋台、一部のポガーチャ(pogácsa)の売店、そしてチップです。こまごました出費用には1日10,000〜25,000フォリント(約4,900〜12,300円)が目安で、ホテル代やレストランでの食事など大きな支払いはカードで払います。出国する前に硬貨は使い切ってください。重いうえに、国外の銀行ではハンガリーの硬貨を両替してもらえません。
小さな損と詐欺の違い
どれだけ気をつけても、多少の損は避けられません。急いで路上の両替所で替えて300フォリント(約150円)ほど損をしても、コーヒー1杯分にもなりません。覚えておきたいのは、観光の目抜き通りから1本外れた信頼できる両替所が、たいていいまいる場所から歩いて2分もかからないところにあることです。その少し歩く手間こそが、両替のコツのすべてです。
レートが悪いだけではない、意図的な詐欺については、ブダペストの詐欺の手口まとめにまとめています。路上の「両替屋」、偽札、小数点の位置をずらしたレート表示など、両替がらみの手口はそちらで詳しく扱っているので、ここでは繰り返しません。
両替で損をしないのは難しくありません。避けるべき2つの場所を覚えておくだけです。1日にかかる費用を含めた旅行費用の全体像はハンガリーの物価と旅費のガイドに、チップのマナーで迷ったら、現金が必要になる場面も含めてチップのガイドにまとめています。
よくある質問
両替は日本で済ませるのと、ブダペストに着いてからでは、どちらがいいですか?
ほとんどの場合、ブダペストに着いてからのほうが有利です。フォリントは多くの国の銀行にとって扱いの少ない通貨で、出発前に替えるとレートが悪くなります。現地に着いてから、ただし空港の両替カウンターは避けて替えてください。
ハンガリーではユーロが使えますか?
通貨としては使われていません。ハンガリーはEU加盟国ですが、独自の通貨フォリント(HUF)を使っています。政府は2030年ごろまでにユーロ導入の条件を満たすことを目標にしていますが、切り替えの時期は決まっていません。
ユーロで支払うことはできますか?
中心部のホテル、レストラン、土産物店の一部では、紙幣なら支払えます。ユーロ硬貨はほとんど受け取ってもらえません。レートは店が決めるため有利になることはまれで、おつりはフォリントで返ってきます。それ以外の場所では、フォリントかカードで払うものと考えてください。
1日にいくらくらい現金を持ち歩けばいいですか?
交通費、軽食、チップ、市場の屋台をまかなうなら、10,000〜25,000フォリント(約4,900〜12,300円)が目安です。それ以外はカードで足ります。
事前予約で窓口の列を避ける


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