ゲッレールト温泉は2028年まで休館|改修の現状と代わりに行く温泉
ゲッレールト温泉(Gellért gyógyfürdő)は2025年10月1日から休館しています。最初に再開する屋内の浴場ホールも戻るのは2028年末の予定で、屋外プールは2029年夏になります。

改修のための借り入れをめぐって市と国の政府が対立しているため、本格的な工事はまだ始まっていません。2028年末より前の旅行なら、ゲッレールト温泉は予定から外してください。歴史ある雰囲気が目当てなら、いちばん近い代わりはルダシュ温泉です。規模で選ぶならセーチェニ温泉、小さく静かな温泉で歴史を味わいたいならヴェリ・ベイ温泉が向いています。
※円換算は1フォリント=約0.49円(2026年11月3日のECB参考レートで換算)です。1,000円未満は10円単位、それ以上は100円単位で丸めています。為替は変動するので、円の金額は目安としてご覧ください。

休館の理由
ゲッレールト温泉は築100年を超える建物(いまの建物は1912〜1918年の建築)で、何十年も休みなく使われてきました。その傷みは目に見えていて、漆喰ははがれ、手入れは行き届かず、清掃の水準も何年も前から落ちていました。市は、温泉を営業させたままではできない構造工事が必要だと判断し、2025年10月1日、当面のあいだ扉を閉めました。

改修工事はいまどこまで進んでいるか
多くのガイドが触れないのがここです。改修は資金をめぐる対立で足止めされています。ブダペスト市議会は2025年10月、ゲッレールト温泉とラーツ温泉(Rác fürdő)の改修費をまかなう借り入れを承認しました。国の政府はその12月、公に理由を示さないまま申請を却下し、市内の温泉を運営するブダペスト温泉会社(BGYH)は2026年3月に新しい数字で申請を出し直しました。直近の報道である2026年7月10日の時点でも、どちらとも決まっていません。
そのあいだも準備工事は続いています。建物の機械設備の中核部分の構造補強、保管と再利用のための設備や調度品の移送、文化財に指定された部分の保護、地下と、かつて病院が入っていた区画の慎重な解体です。まだ始まっていないのは本体の工事です。当初は2026年秋の予定でしたが、借り入れの問題が決着するまで本体工事の入札ができないため、2026年の報道では早くても2027年とされています。

再開は2段階に分かれます。屋内の浴場ホールが2028年末、屋外プールと新しいプライベート・スパの区画が2029年夏です。

BGYHが確定した日付、新しい料金、再開の詳細を発表したら、すぐにこのページを更新します。それまでは、ほかで見かける「ゲッレールト温泉再開」の話は、公式発表へのリンクがない限り、かなり疑ってかかってください。
ゲッレールト温泉とはどんな温泉だったか
訪れる機会がなかった人のために、いま休止しているものを手短に紹介します。1918年ごろのアール・ヌーヴォー様式の浴場ホールには、緑と青に輝くジョルナイ陶器のタイル、ロート・ミクシャ(Róth Miksa)のステンドグラスがあり、2つの棟にまたがる男女共用の大きな温泉ホールがありました。開閉式の屋根がついたローマ風の屋内プール(ここでは水泳帽が必須で、初めての人のほとんどがこの規則に戸惑いました)と、1927年に造られた世界初の人工波のプールがある屋外デッキもありました。建物はゲッレールトの丘のふもと、自由橋(Szabadság híd)と中央市場から数分の場所にあります。

休館前に最後に掲示されていた料金(2025年のもので、いまは記録としての意味しかなく、あてにしないでください)は、ロッカー付きチケットが平日11,000フォリント(約5,400円)、週末12,500フォリント(約6,100円)、個室キャビンへの変更が1,000フォリント(約490円)でした。再開後の料金はまず間違いなくこれより高くなり、全面改修のあとは設備も変わります。どちらもいまのところ確かな予測はできません。

いま代わりに行くならどこか
ゲッレールト温泉の華やかさや歴史ある温泉の雰囲気が目当てだったなら、2026年に営業している代わりは次のとおりです。料金は全エリア共通の大人チケットで、2026年8月に確認したものです。
| 温泉 | 平日 | 週末 | ゲッレールト温泉に近い点 |
|---|---|---|---|
| ルダシュ温泉 | 12,000フォリント(約5,900円) | 15,000フォリント(約7,400円) | 本物の古さと建築、さらにドナウ川を見下ろす屋上プール |
| セーチェニ温泉 | 13,200フォリント(約6,500円) | 14,800フォリント(約7,300円) | 規模と華やかさ。18のプールと定番の屋外プールの写真 |
| ヴェリ・ベイ温泉(英語) | 5,700〜7,200フォリント(約2,800〜3,500円) | 5,700〜7,200フォリント(約2,800〜3,500円) | 静かで、正真正銘の16世紀の建物。定員80人 |
ルダシュ温泉(Rudas gyógyfürdő)は、本物の歴史と印象的な建築というゲッレールト温泉の組み合わせに、いまいちばん近い温泉です。アール・ヌーヴォーではなく16世紀のオスマン朝の建物なのでタイルの趣は違いますが、重みのある建物のなかで湯につかる感覚は同じです。ゲッレールト温泉にはなかった、ドナウ川を見下ろす屋上プールもあります。
セーチェニ温泉(Széchenyi gyógyfürdő)は規模で選ぶ温泉です。ひとつの施設に18のプールがあり、市内最大で、ブダペストの温泉といえば誰もが思い浮かべる屋外プールの写真もここです。料金は高めで混みますが、ゲッレールト温泉の「宮殿のような」雰囲気に、いま営業している温泉のなかではいちばん近い場所です。

ヴェリ・ベイ温泉(Veli Bej fürdő、英語)は反対の選び方です。小さく静かで、正真正銘の16世紀の建物で、定員は80人です。ゲッレールト温泉の魅力が規模ではなく歴史と雰囲気にあったなら、足を延ばす価値があります。時期には注意してください。毎年夏にメンテナンスで休館し、2026年は8月13日から9月4日まで休みでした。いまは通常の営業時間に戻っています。
いま営業している温泉の全体像は、温泉ごとの料金比較(英語)か、予算で決めるならブダペストでいちばん安い温泉(英語)をご覧ください。どの温泉が旅に合うかまだ迷っているなら、セーチェニ、ゲッレールト、ルダシュの温泉ガイドとブダペストの温泉の計画ガイド(英語)が選び方を案内しています。
再開の日程は2026年9月15日に確認しました。2028年の再開は、運営会社自身のgellertbath.huのお知らせによります。屋内の浴場ホールが2028年末、屋外プールと新しいプライベート・スパが2029年夏という分け方は、BGYHの最高経営責任者スーツ・イルディコー(Szűts Ildikó)が2026年4月29日にInfoRádióの番組「Aréna」で語ったもので、その詳細はTermálonlineが報じています。Infostartも2026年5月3日に同じインタビューを伝えましたが、プライベート・スパには触れていません。借り入れが新政府の決定待ちであることは、2026年7月10日のInfostartの温泉の現況記事でのスーツ氏の発言によるもので、2026年9月25日に確認しました。
よくある質問
ゲッレールト温泉は2026年に営業していますか?
いいえ。2025年10月1日から休館していて、改修のあいだは閉まったままです。
ゲッレールト温泉はいつ再開しますか?
屋内の浴場ホールは2028年末、屋外プールと新しいプライベート・スパは2029年夏が目標です。工事はまだ始まっていません。当初は2026年秋の予定でしたが、いまは早くても2027年の見通しです。資金の問題で、日程はすでに一度後ろにずれています。
なぜこんなに時間がかかるのですか?
築100年を超える建物の構造上の問題に加えて、改修のための借り入れをめぐり、市と国の政府が対立しているためです。
再開後の料金は以前と同じですか?
まず同じにはなりません。最近改修されたほかのブダペストの温泉と同じように、2025年に最後に掲示されていた料金より上がると考えてください。
いまゲッレールト温泉にいちばん近い代わりはどこですか?
雰囲気と歴史ならルダシュ温泉、規模と定番の屋外プールの写真ならセーチェニ温泉です。