ペシュティ・ヴィガドーの見学ガイド|料金・テラス・営業時間(2026年版)
この記事の目次
- ペシュティ・ヴィガドーの基本情報
- ペシュティ・ヴィガドーの館内の魅力
- 知っておきたい歴史
- 砦から舞踏会場へ(1686〜1833年)
- レドゥットの時代(1833〜1849年)
- ヴィガドーの時代(1859〜1944年)
- 被災、再建、そして再生(1945〜2014年)
- 館内の見どころ
- ヴィガドー・ギャラリー(1階と地下1階)
- 大階段(Díszlépcsőház)
- 大ホール(Díszterem)、3階(現地の2階)
- 展示フロア(6階と7階、現地の5階と6階)
- パノラマテラス(7階、現地の6階)
- コンサートとイベント
- レストラン「ヴィーグヴァルユー」
- 行き方
- トラム
- 地下鉄
- バス
- 徒歩
- 車
- チケット、料金、割引
- 営業時間
- ヴィガドー広場の周辺
- こんな人におすすめ
- ペシュティ・ヴィガドーの要点
ペシュティ・ヴィガドー(Pesti Vigadó)の7階(現地の6階)のテラスに立つと、ドナウ川の向こうにブダ城とセーチェニ鎖橋が正面に見えます。同じ共通入場券で、1865年に開館したこのコンサートホールのフレスコ画の大階段と大ホールにも入れます。
河岸の遊歩道やトラム2番の車窓から華やかなファサードを眺めるだけで通り過ぎる人が多いのですが、それはもったいないことです。中に入ると、ブダペストでもとくに美しい建物のひとつだからです。建築、クラシック音楽、川の眺めのどれかが好きなら1〜1.5時間を取ってください。午後遅めに展示を見て、そのままテラスで夕日を待つのがおすすめです。大ホールの階はイベントで閉まる日が多いので、当日の朝に公式の開館時間ページを確認してください。コンサートは別料金です。
※円換算は1フォリント=約0.49円(2026年11月6日のECB参考レート)で計算した目安です。レートは変動します。
ペシュティ・ヴィガドーの基本情報
| 項目 | 知っておきたいこと |
|---|---|
| 向いている人 | 建築好き、クラシック音楽ファン、テラスからドナウ川を眺めたい人 |
| 所要時間 | 1〜1.5時間、コンサートを入れるともっと長く |
| 料金 | 共通入場券3,500フォリント、ギャラリー券3,000フォリント、展示1つ2,000フォリント。コンサートは別料金 |
| 営業時間 | 毎日10:00〜19:00。12月24日〜26日は終日休館 |
| 行き方 | トラム2番・2B番・23番でヴィガドー広場(Vigadó tér)下車、またはヴェレシュマルティ広場(M1)から徒歩 |
ペシュティ・ヴィガドーの館内の魅力
ペシュティ・ヴィガドーはコンサートホールであり、展示館であり、ハンガリー芸術アカデミー(Magyar Művészeti Akadémia)の本部でもあります。アカデミーはここを、ヨーロッパ初の分野横断型の芸術センターと説明しています。建築家フェスル・フリジェシュ(Feszl Frigyes)は1859年に設計を依頼され、外国の様式を持ち込むのではなく、ハンガリー独自の様式をつくろうとしました。民族的な模様を取り入れたロマン主義建築で、ファサードにはハンガリーの紋章と歴史上の人物が飾られ、どこを見ても細かな装飾があります。
館内では、ロツ・カーロイ(Lotz Károly)とタン・モール(Than Mór)のフレスコ画を見ながら大階段を上り、大ホールに立ち、展示を巡ります。最後にエレベーターで7階へ上がると、ブダ城、ドナウ川、河岸の街並みを一望するテラスに出ます。

知っておきたい歴史
砦から舞踏会場へ(1686〜1833年)
1686年にオスマン帝国の占領が終わったあと、いまのヴィガドー広場のあたりには、ペストの北端を守る堡塁の石積みがありました。堡塁は1789年に取り壊され、劇場を建てる予定でしたが、資金不足で実現しませんでした。ペストの市民は舞踏会場を求め続け、1829年にポラック・ミハーイ(Pollack Mihály)が設計を任されます。こうして生まれたのが、ペストでも屈指の新古典主義建築レドゥット(Redoute)です。
レドゥットの時代(1833〜1849年)
1833年1月、盛大な舞踏会で開館し、一時はペストで唯一のコンサートホールでした。ヨハン・シュトラウス1世と2世、エルケル・フェレンツ(Erkel Ferenc)がここで演奏しました。1838年の大洪水のあと、最初のコンサートを慈善のために開いたのはリストです。1848年には国防委員会と最初の代議制議会がここで開かれました。1849年5月、オーストリア軍の砲撃で破壊されます。
ヴィガドーの時代(1859〜1944年)
フェスル・フリジェシュの新しい建物はヴィガドーと名づけられ、1865年に開館しました。柱の彫像はアレクシ・カーロイ(Alexy Károly)、フレスコ画はロツとタンの作品で、大階段の絵はアールジェールシュ王子と妖精イロナ(Árgyélus királyfi és Tündér Ilona)の民話を描いています。
それから80年、ヴィガドーは誰もが立ちたがる舞台でした。1867年の戴冠式の祝宴にはフランツ・ヨーゼフ皇帝が出席し、ペスト、ブダ、オーブダが合併してブダペストが誕生したのもこの建物です。リストはハンガリー国歌の管弦楽版の初演をここで指揮し、1875年にはワーグナーとともにバイロイト祝祭劇場の資金を集めるコンサートを開きました。バルトークは1905年、フィッシャー・アニー(Fischer Annie)は1932年にここでデビューしています。リヒャルト・シュトラウスは何度も指揮し、プロコフィエフも演奏しました。戦争が終わる前に招かれた最後の外国人指揮者は、1944年のヘルベルト・フォン・カラヤンです。
被災、再建、そして再生(1945〜2014年)
建物は第二次世界大戦で大きな被害を受けました。1954年に国の文化財に指定され、1968年に再建が始まります。再建されたヴィガドーは1980年3月15日に開館し、ヴィガドー・ギャラリーは現代の芸術家たちの拠点になりました。しかし2004年には往時の輝きはほとんど残っておらず、建物は閉鎖されます。
2013年にハンガリー芸術アカデミーが所有者となり、10年に及ぶ修復を経て、2014年にアカデミーの本部として再開しました。大階段、ロビー、音楽室はかつての華やかさを取り戻し、6階(現地の5階)の講演・展示ホールと7階(現地の6階)のテラスという2つの新しい空間が加わりました。
館内の見どころ
ヴィガドー・ギャラリー(1階と地下1階)
ヴィガドー・ギャラリーは1階とその下の階にまたがり、ハンガリーの現代美術の企画展を開いています。高い天井と19世紀の繊細な装飾が、作品の美しい背景になります。
大階段(Díszlépcsőház)
1階から3階(現地の2階)まで続き、上ること自体が特別な体験になるよう設計されています。アールジェールシュ王子と妖精イロナの絵はここにあります。エレベーターもありますが、一度はぜひ階段で上ってみてください。
大ホール(Díszterem)、3階(現地の2階)
ヴィガドーと聞いて多くの人が思い浮かべる大広間です。イベントで閉まっていなければ共通入場券で入れます。3階はイベントでよく閉まるので、当日に開館時間ページを確認してください。
展示フロア(6階と7階、現地の5階と6階)
複数の展示が同時に開かれていて、5つの展示スペースで年に20以上の展示があります。2017年5月27日から続く常設展「ペシュティ・ヴィガドー年表」(Pesti Vigadó Timeline)では、この建物と前身のレドゥットの歴史をたどれます。
パノラマテラス(7階、現地の6階)
テラスはギャラリー券でも共通入場券でも入れます。エレベーターで7階へ上がり、展示スペースを抜けて外へ出ると、ドナウ川に面したテラスです。ここから見えるのは次の景色です。
- 正面の川向こうにブダ城
- 右手にセーチェニ鎖橋
- 城の丘の上に漁夫の砦
- 遠くにゲッレールトの丘
- 眼下をゆっくり行き交う遊覧船
狙い目は夕暮れどきで、城に暖かな光が当たり、川が金色に染まります。
ひとことアドバイス
午後遅めに来て展示を見たら、そのままテラスで夕日を待ちましょう。ブダペストの1日を締めくくるのにぴったりです。
コンサートとイベント
ペシュティ・ヴィガドーは生演奏のために建てられた建物で、ここでのコンサートは昼間の見学とはまったく違う体験です。演目はクラシックや室内楽からジャズ、文学の夕べ、講演、映画上映、家族向けイベントまで幅広くあります。
コンサートのチケットは公演ごとの販売で、建物や展示のチケットとは別です。施設の公式チケットショップvigado.jegy.huで予約してください。
コンサートの前に知っておきたい館内規則
事前に知っておくと安心な規則が3つあります。1つ目は、公演中はスマートフォンを含めて撮影と録音が一切禁止であること。2つ目は、イベントホールにコートは持ち込めないことです。コート、すべてのかばんとリュック、傘、30×40×20cmを超えるハンドバッグはクロークに預ける決まりで、番号札をなくすと1,500フォリント(約730円)かかります。3つ目は、遅れて来た人は休憩時間まで席に案内されないことです。先に夕食をとるなら時間に余裕を持ってください。
レストラン「ヴィーグヴァルユー」
建物の1階にあるヴィーグヴァルユー(VígVarjú Étterem)は、ドナウ川の遊歩道に面した歴史ある空間で、アラカルトとテイスティングメニューを出しています。コンサート前の夕食や、展示の合間のゆっくりした昼食に向いています。40〜50人用の個室と20人用のギャラリー席もあります。予約は電話(+36 1 426 1132)で受け付けています。
ハンガリー料理をもっと知りたいなら、ハンガリーの代表的な料理のガイドや、河岸を南へ行った先の中央市場もどうぞ。
行き方
ペシュティ・ヴィガドーの住所はVigadó tér 2, 1051 Budapestで、5区のドナウ川の遊歩道沿いにあります。
トラム
トラム2番・2B番・23番のヴィガドー広場(Vigadó tér)停留所から少し歩くだけです。
地下鉄
最寄り駅は地下鉄M1線の終点、ヴェレシュマルティ広場(Vörösmarty tér)駅です。駅からヴィガドー通り(Vigadó utca)をドナウ川の方へ歩いてください。M2線かM3線ならデアーク・フェレンツ広場駅で降り、デアーク・フェレンツ通り(Deák Ferenc utca)を歩きます。
バス
16番と105番のバスがセーチェニ・イシュトヴァーン広場(Széchenyi István tér)に停まり、そこから徒歩数分です。フェレンツィエク広場(Ferenciek tere)からは歩いて約10分です。
徒歩
中心部にいるなら、国会議事堂も聖イシュトヴァーン大聖堂も歩いて行ける距離です。
車
ヴィガドー広場へ通じる道は、一方通行のアパーツァイ・チェレ・ヤーノシュ通り(Apáczai Csere János utca)です。施設がすすめる駐車場所は次のとおりです。
- アパーツァイ・チェレ・ヤーノシュ通りの路上駐車
- ヴェレシュマルティ地下駐車場(Vörösmarty tér 1、入口はデアーク・フェレンツ通り側)
- アランケーズ通り立体駐車場(Aranykéz utca 4-6)
- インターコンチネンタル・ブダペストの駐車場(Apáczai Csere János utca 12-14)
公共交通のルートはBKKの乗換案内で調べられます。
チケット、料金、割引
ペシュティ・ヴィガドーのチケット料金
| チケット | 料金 | 入れる場所 |
|---|---|---|
| 共通入場券(General Admission) | 3,500フォリント(約1,700円) | 公開エリアすべて(ホワイエ、大階段、大ホール、パノラマテラス)と開催中の全展示。いちばんのおすすめ |
| ヴィガドー・ギャラリー券 | 3,000フォリント(約1,500円) | すべての企画展、常設展「ペシュティ・ヴィガドー年表」、パノラマテラス。大ホールは含まれません |
| 展示券 | 2,000フォリント(約970円) | 展示1つ |
| 年間展示パス | 10,000フォリント(約4,900円) | 初回入場から365日間、展示と公開エリアに何度でも入場。窓口で販売 |
建築と歴史のガイドツアーは、告知された日程で開かれ、団体やプライベートツアーにも対応し、複数の言語があります。最新の料金は施設のガイドツアーのページで確認するか、turizmus@vigado.huに問い合わせてください。
割引:学生とシニアは半額です。70歳以上、多子家族、6歳未満は無料です。家族券(大人2人、子ども2人)は7,000フォリント(約3,400円)です。ブダペストカードとハンガリーカードの提示で共通入場券が20%引き、ガイドツアーが50%引きになります。割引には有効な証明が必要です。
チケットは営業時間中に現地で買えるほか、vigado.jegy.huでオンライン購入もできます。コンサートのチケットは別売りで、料金は公演によって異なります。
料金はフォリント表示で、窓口での支払いもフォリントです。円は1フォリント=約0.49円(2026年11月6日のECB参考レート)で換算した目安です。レートは変動します。
営業時間
- 建物、展示、テラス:毎日10:00〜19:00
- 終日休館:12月24日〜26日。12月31日は開館します。
- 階ごとの閉鎖:3階(大ホール、現地の2階)と5階(現地の4階)はイベントで閉まる日が多く、終日閉まることもあります。たとえば2026年11月は、3階が4日、19日、21日、26日、30日に終日閉鎖です。
正確な日程と時間は施設の開館時間のページに載っているので、訪問当日の朝に確認してください。
チケット料金、割引、年間パスは施設のチケット料金ページ、営業時間、休館日、交通、駐車はアクセスと開館時間のページ、館内規則は館内規則のページ、部屋とフロアは見学できる部屋のページ、歴史は歴史のページ、レストランはVígVarjúの公式サイトによります。いずれも2026年10月6日に確認し、建物とフロアの閉鎖は2026年11月1日に再確認しました。
ヴィガドー広場の周辺

広場はドナウ川の遊歩道の歩行者エリアで、ブダペストの遊覧船の乗り場のひとつでもあります。船が乗客を乗せ降ろししている光景をよく見かけます。
- 小さなお姫様の像(Kiskirálylány):手すりに腰かけたブロンズの少女で、ブダペストでとくに愛されている像のひとつです
- ドナウ川の遊歩道:川沿いの散歩道で、夜の散策にぴったりです
- 遊覧船:複数の会社がここからドナウ川クルーズを出しています
ヴィガドー広場からはアンドラーシ通りや廃墟バーの集まる地区にも歩いて行けます。夜景を見ながら1杯飲むなら、ルーフトップバーのガイドをどうぞ。
こんな人におすすめ
- 19世紀の建築が好きで、ファサードを眺めるだけでなく中に入ってみたい人
- 展示を見ながら上って、テラスからドナウ川を眺めたい人
- 歴史あるホールでクラシックのコンサートを聴きたい人
- 定番の観光地以外のハンガリー文化に興味がある人
- 雨の日の過ごし方を探している人
知っておきたいこと:2歳未満の子どもは、ベビーカーか前抱きの抱っこひもでのみ公共エリアに入れます。腕に抱いて入ることはできません。
ペシュティ・ヴィガドーの要点
- 住所:Vigadó tér 2, 1051 Budapest(5区)
- チケット:共通入場券3,500フォリント|ギャラリー券3,000フォリント|展示1つ2,000フォリント|コンサートは別料金
- 営業時間:毎日10:00〜19:00。12月24日〜26日は終日休館
- 行き方:トラム2番・2B番・23番でヴィガドー広場下車、またはヴェレシュマルティ広場(M1)から徒歩
- 公式サイト:vigado.hu
- オンラインチケット:vigado.jegy.hu
夕暮れのテラスで、ブダ城に光が当たり、眼下に川が流れるのを眺める時間は、ブダペストの1日のなかでもとびきりの瞬間です。外から眺めるだけでなく、ぜひ中にも入ってみてください。
よくある質問
コンサートに行かなくてもペシュティ・ヴィガドーは見る価値がありますか?
あります。いちばんの見どころは建物そのものです。大階段、大ホール、同時に開かれている複数の展示、ドナウ川を見下ろすパノラマテラスに、3,500フォリントの共通入場券ですべて入れます。コンサートを聴けば特別な夜になりますが、聴かなくても十分に見ごたえがあります。
ペシュティ・ヴィガドーの見学にはどれくらい時間がかかりますか?
建物、展示、テラスを回るなら1〜1.5時間を見てください。コンサートの夜はもっと長くなります。
ドレスコードはありますか?
館内規則は、文化施設にふさわしい清潔な服装を求めていて、ふさわしくない服装の人は入場を断られます。夜のコンサートならスマートカジュアルで十分です。ガラ公演なら、イベントの説明を確認してください。
写真撮影はできますか?
公共エリアでは、有効な入場券があれば個人用のアマチュア撮影ができます。動画撮影、家族写真の撮影会、ポートフォリオ用の撮影には施設の書面による許可が必要です。コンサートや公演の最中は、スマートフォンを含めて撮影も録音も一切できません。
車いすで利用できますか?
できます。ペシュティ・ヴィガドーは車いすで利用でき、専用の座席のチケットも買えます。館内の移動や着席はスタッフが手伝ってくれます。
コンサートに行かずに大ホールを見られますか?
見られます。3,500フォリントの共通入場券で、イベントで閉まっていない日なら入れます。大ホールがある3階(現地の2階)はイベントで閉まる日が多いので、先に開館時間ページを確認してください。
事前予約で窓口の列を避ける


料金確認日 2026-11-02. これらのリンクから予約すると、追加料金なしで当サイトの運営を支えることができます。 しくみについて.

