ブダ城(ブダ王宮)の見どころ・料金・行き方|聖イシュトヴァーンの間と衛兵交代(2026年版)
この記事の目次
聖イシュトヴァーンの間(Szent István-terem)は、1900年のパリ万国博覧会でグランプリを受賞した王宮の一室です。2021年に再建されて公開されたこの部屋は、いまのブダ城(ブダ王宮)を象徴する存在です。戦争で傷つき、その後取り壊された建物が、中庭ごとに少しずつよみがえっています。
中庭とドナウ川沿いのテラスは無料で歩けます。おすすめは、再建された乗馬ホール(Lovarda)の前、ブロンズの馬の調教師像が立つチコーシュ中庭(Csikós udvar)に寄り、隣の大統領府、シャーンドル宮殿(Sándor-palota)の門で衛兵交代を見てから、聖イシュトヴァーンの間に入る回り方です。このチケットで、中世の王宮まで含む城博物館の3つの展示にも入れます。無料の屋外エリアは約2時間、聖イシュトヴァーンの間と博物館を加えると半日です。マーチャーシュ聖堂と漁夫の砦は北へ徒歩10分です。
18:00以降にもう一度来るのもおすすめです。人が減り、川の向こうで国会議事堂がライトアップされます。ヨーゼフ大公宮殿(József főhercegi palota)がまだ再建中なのでクレーンが見えること、王宮内の国立美術館が月曜休館であることは覚えておいてください。
丘の上の1区の中庭、テラス、通りは無料です。聖イシュトヴァーンの間は4,900フォリント(約2,400円)で毎日10:00〜18:00、城博物館だけなら3,800フォリント、デアーク・フェレンツ広場(Deák Ferenc tér)からの16番バスは500フォリントの乗車券でディース広場(Dísz tér)まで上ります。

ひと目でわかるブダ城
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 場所 | Szent György tér 2, 1014 Budapest。城の丘の南端 |
| 無料 | 中庭、テラス、チコーシュ中庭、城地区の通り、ヴァールケルト・バザール(Várkert Bazár)の庭園とエスカレーター |
| 聖イシュトヴァーンの間 | タブレットガイド付き4,900フォリント、毎日10:00〜18:00、最終入場17:15 |
| 城博物館 | 3,800フォリント、毎日10:00〜18:00、最終入場17:30 |
| 国立美術館 | 火〜日曜10:00〜18:00、月曜休館 |
| いちばん安い乗り物 | デアーク・フェレンツ広場からディース広場まで16番バス、500フォリント |
| ケーブルカー | 片道4,500フォリント、往復5,500フォリント、8:00〜22:00 |
| 所要時間 | 屋外だけなら2時間、博物館を入れると半日 |
無料のところと有料のところ
基本は、屋外は無料、建物の中は有料です。ややこしいのは、王宮がひとつの建物に見えて、実際には複数の施設が入っていて、それぞれに窓口がある点です。
| ブダ城のエリア | 料金 | 時間 |
|---|---|---|
| 王宮の中庭とドナウ川沿いのテラス | 無料 | 屋外 |
| チコーシュ中庭、乗馬ホールの外観、シュトゥックル階段(Stöckl lépcső) | 無料 | 屋外 |
| ヴァールケルト・バザールの庭園 | 無料 | 毎日6:00〜24:00 |
| ヴァールケルト・バザールのエスカレーターとエレベーター | 無料 | varkertbazar.huで確認 |
| 聖イシュトヴァーンの間(タブレットガイド、城博物館の3展示付き) | 4,900フォリント(約2,400円) | 毎日10:00〜18:00 |
| 聖イシュトヴァーンの間(対面ガイド) | 5,500フォリント(約2,700円) | 土曜10:00〜11:00 |
| 聖イシュトヴァーンの間+城博物館の全展示(タブレット) | 5,900フォリント(約2,900円) | 毎日10:00〜18:00 |
| 城博物館のみ(聖イシュトヴァーンの間なし) | 3,800フォリント(約1,800円) | 毎日10:00〜18:00 |
| 乗馬ホールの内部(ガイドウォーク) | 6,500フォリント(約3,200円)から | 開催日のみ |
※料金はフォリントで、チケット窓口かウェブショップで支払う金額です。円換算は1フォリント=約0.49円(2026年11月6日のECB参考レート)で計算した目安です。レートは変動します。
聖イシュトヴァーンの間の割引料金は、子ども、学生、年金受給者が対象で、タブレット付き2,450フォリント、ガイド付き2,750フォリントです。城博物館の学生・年金受給者料金1,900フォリントと、6歳未満・70歳以上の無料入場は、欧州経済領域(EEA)の市民だけが対象です。ブダペストカードがあれば、聖イシュトヴァーンの間の正規料金チケットが全額無料になります。
出典:聖イシュトヴァーンの間のチケットページ、城博物館のチケット情報と開館時間、ヴァールケルト・バザールの開館時間。料金と時間は2026年10月17日に確認しました。
再建された場所と、中に入れる場所
2019年から、ナショナル・ハウスマン・プログラム(Nemzeti Hauszmann Program)が、建築家ハウスマン・アラヨシュ(Hauszmann Alajos)が1900年ごろに完成させた姿に王宮地区を再建しています。プログラム自身が挙げる完成済みの工事は、聖イシュトヴァーンの間、乗馬ホール、衛兵本部(Főőrség)、チコーシュ中庭、シュトゥックル階段、ハウスマン・スロープです。
聖イシュトヴァーンの間
ひと部屋だけ見るなら、この部屋がおすすめです。ハンガリーの装飾芸術を見せる王宮の目玉で、クルミ材の羽目板、アールパード朝の聖人たちの絵、ジョルナイ(Zsolnay)のマジョリカ焼きの大きな暖炉があり、1900年のパリ万国博覧会でグランプリを受賞しました。元の姿に合わせて再建され、2021年8月20日に再公開されました。

入場は時間指定制で、オンラインで予約するか、窓口で次の空き枠を買います。ほとんどの日はタブレットを持って回り、対面ガイドツアーは土曜の朝10:00〜11:00に行われます。上の階の展示「ハウスマン・ストーリー」(王宮がどう建てられ、壊され、いま戻ってきているか)もチケットに含まれていて、隣の城博物館の3つの展示にも入れます。見られるのはひと部屋とその展示で、王族の部屋が続いているわけではありません。
入口は獅子の中庭(Oroszlános udvar)にあり、城博物館と共通です。
乗馬ホール、衛兵本部、チコーシュ中庭
獅子の中庭から下ると、チコーシュ中庭に出ます。端にはブロンズの馬の調教師(チコーシュ、csikós)の像があります。アーチ窓が並ぶクリーム色の建物が、元の場所に再建された乗馬ホールで、その隣に衛兵本部とシュトゥックル階段があります。中庭は誰でも入れる屋外で、無料です。

乗馬ホールの内部に入れるのは、城の管理機関によるガイドウォーク「ハウスマンの馬たち(Hauszmann paripái)」だけで、地下から屋根裏までホールを巡ります。2026年11月1日時点で、budaivarsetak.huのウォークのカレンダーに次の開催日は載っていなかったので、新しい日程が出ないかチェックしてください。ウォークの説明はハンガリー語なので、予約前に使用言語を確認してください。

まだ工事中のところ
セント・ジェルジ広場(Szent György tér)のヨーゼフ大公宮殿は、プログラムの次の対象でまだ再建中のため、丘のあちこちにクレーンが立っています。場所によっては写真に足場が写り込むことがあります。フニャディの中庭(Hunyadi udvar)にあるビジターセンター「パロタ・インフォ(Palota Info)」は毎日9:00〜17:00に開いていて、何が再建中で、次に何ができるのかを紹介しています。
出典:ナショナル・ハウスマン・プログラム、szentistvanterem.huに掲載されたプログラムの完成工事のお知らせ、ブダ城ウォーク(Budai Várséták)のカレンダー。2026年10月17日に確認し、ウォークのカレンダーは2026年11月1日に再確認しました。
シャーンドル宮殿と衛兵交代
王宮の隣、セント・ジェルジ広場1番地にある初期古典主義様式のシャーンドル宮殿は、ハンガリー大統領の執務所です。自由には入れません。式典用の部屋が公開されるのは、ときどき開かれる無料・事前登録制の公開日だけで、前回の2026年10月10日は満員になり、次の日程はまだ発表されていません。
見学できるのは門を守る衛兵の姿で、ハンガリー国防軍の第32衛兵連隊が務めています。衛兵交代は日中に行われ、正午の交代もそのひとつです。一部の土曜には、セント・ジェルジ広場で軍楽隊付きの衛兵交代が行われます。その日程はhonvedelem.huで発表されます。見学は無料で、門の前の広場から見られます。
出典:シャーンドル宮殿の公開日(2026年11月1日に再確認)、honvedelem.huの衛兵交代のお知らせ(2026年10月17日に確認)。
王宮内の2つの博物館
ハンガリー国立美術館(Magyar Nemzeti Galéria)は王宮の大部分を占めています。ゴシックの祭壇画から現代までのハンガリー美術に加え、ドームにも上れます(天候がよければ17:00まで)。火〜日曜10:00〜18:00、最終入場17:00、月曜休館です。ここだけで半日は見ておきたい美術館で、料金やブダペストのほかの大きなコレクションとの比較はブダペストの博物館ガイドにまとめています。
城博物館(Vármúzeum)はブダペスト歴史博物館のE棟にある分館で、ブダの街と王宮そのものの歴史を、中世の王宮までたどります。3つの展示は聖イシュトヴァーンの間のチケットに含まれているので、別料金の3,800フォリントを払うのは聖イシュトヴァーンの間に入らない場合だけです。毎日10:00〜18:00(窓口は17:30まで)で、2026年12月24日〜26日は休館します。国立美術館が閉まっている月曜に向いている博物館です。
出典:mng.huの来館案内とvarmuzeum.hu。開館時間は2026年10月17日に確認しました。
丘への上り方
| 上り方 | 料金 | 着く場所 | ポイント |
|---|---|---|---|
| ヴァールケルト・バザール経由で徒歩 | 無料 | 王宮の南東の角 | イブル・ミクローシュ広場(Ybl Miklós tér)からエスカレーターとエレベーター。先にvarkertbazar.huで確認 |
| ターバンのエレベーター(パロタ通り(Palota út)) | 無料 | チコーシュ中庭、その先に獅子の中庭 | エレベーター2基、またはシュトゥックル階段 |
| デアーク・フェレンツ広場から16番・216番バス | 500フォリント(約240円) | ディース広場 | 16番はクラーク・アダム広場(Clark Ádám tér)にも停車 |
| セール・カールマーン広場(Széll Kálmán tér)から16番・16A番・116番バス | 500フォリント(約240円) | ディース広場 | ウィーン門側を通る |
| クラーク・アダム広場からケーブルカー | 片道4,500フォリント(約2,200円)、往復5,500フォリント(約2,700円) | セント・ジェルジ広場 | 8:00〜22:00、BKKの乗車券は使えない |
ケーブルカー(Budavári Sikló)はセーチェニ鎖橋のたもとから出て、王宮のすぐそばに着きます。ただし下で行列ができているとき(いちばん多いのは昼ごろ)は、いちばん時間のかかる上り方になり、バスならずっと安く同じ坂を上れます。3〜14歳の子どもは片道2,000フォリントです。奇数週の月曜はメンテナンスで運休します。パス、行列、運休する月曜についてはブダペストのケーブルカーガイド(英語)にまとめています。
16番バスは安く上る方法です。デアーク・フェレンツ広場からセーチェニ鎖橋を渡り、ケーブルカー乗り場の下のクラーク・アダム広場に停まってから、王宮まで2〜3分のディース広場へ上ります。1回券は500フォリントで、乗る前にBudapestGOアプリか券売機で買います。
ヴァールケルト・バザールは川岸から無料で上る方法です。イブル・ミクローシュ広場から入ると、屋根付きのエスカレーター(隣にエレベーターもあります)で王宮の南東の角まで上がれます。6:00〜24:00は庭園の開園時間なので、エスカレーターやエレベーターを当てにする前にvarkertbazar.huで確認してください。ルートと注意点はヴァールケルト・バザールのガイドにあります。
ターバンのエレベーターはドージャ・ジェルジ広場(Dózsa György tér)の停留所に近いパロタ通りにあり、2段階で上ります。1基目でチコーシュ中庭の高さまで、2基目かシュトゥックル階段で獅子の中庭まで上がります。
出典:ケーブルカーの運賃、運行時間、運休日はBKV、バスの運賃はBKK、バスの路線はBKKが公開している時刻表データ、エレベーターのルートは国立セーチェーニ図書館のアクセスページ。2026年10月17日に確認しました。
所要時間と、行く時間帯
無料の屋外エリアは、のんびり歩いて約2時間です。王宮のテラス、チコーシュ中庭、セント・ジェルジ広場を回り、北のマーチャーシュ聖堂と漁夫の砦まで歩きます。聖イシュトヴァーンの間と城博物館で2時間ほど加わります。国立美術館はそれだけで半日かかるので、短い旅なら、美術館とそれ以外のどちらかに絞るのが現実的です。
博物館と静かな中庭が目当てなら、午前中がおすすめです。丘がいちばん混み、ケーブルカーの行列がいちばん長くなるのは昼ごろです。月曜は屋外と、毎日開いている聖イシュトヴァーンの間・城博物館には向いていますが、国立美術館には向きません。
意外に知られていないのが夜の王宮です。博物館が18:00に閉まり、団体客が帰ると、ドナウ川を見下ろすテラスから、ライトアップされた国会議事堂とセーチェニ鎖橋が正面に見えます。ヴァールケルト・バザールの庭園は24:00まで開いていて、漁夫の砦の上の塔が有料なのはこの時期は19:00までなので、そのあとは砦全体が無料になります。
王宮の周辺
王宮が建つ丘の南端の周辺には、朝をまるごと使って回りたい見どころが集まっています。北へ徒歩10分のマーチャーシュ聖堂には独自のチケットと行列があり、そのまわりを漁夫の砦が囲んでいます。足元には、丘の内部に入れる2つの場所、ブダ城の地下迷宮と岩の病院があります。丘の北端のカピストラーン広場(Kapisztrán tér)では、軍事史博物館(英語)が再開していて、1956年をテーマにした無料の展示を2026年12月13日まで水〜土曜に開いています。
9月には王宮の中庭でブダペスト・ワインフェスティバル(英語)が開かれ、テラスの一部が柵で囲まれて有料になります。城の無料エリアのように、お金をかけずに観光したい人はブダペストの無料で楽しめることも参考にしてください。思った以上にたくさんあります。
よくある質問
ブダ城は無料で見学できますか?
屋外は無料です。王宮の中庭、ドナウ川を見下ろすテラス、再建された乗馬ホール前のチコーシュ中庭、城地区の通り、ヴァールケルト・バザールの庭園は、どれもお金をかけずに歩けます。ヴァールケルト・バザールの庭園は毎日6:00〜24:00に開いています。チケットが必要なのは建物の中だけで、聖イシュトヴァーンの間、城博物館、国立美術館、城の管理機関が催すガイドウォークが該当します。
ブダ城の中に入れますか?
入れます。中は博物館です。再建された王宮の一室である聖イシュトヴァーンの間と城博物館は、セント・ジェルジ広場に面した王宮E棟に共通の入口があり、毎日10:00〜18:00に開いています。王宮の残りの大部分はハンガリー国立美術館で、火〜日曜に開館しています。王宮の部屋が続いていると思って入ると、博物館の展示室が並んでいて驚く人が多くいます。王宮の内装は第二次世界大戦後に失われ、当時の姿で再建された部屋は聖イシュトヴァーンの間だけだからです。
聖イシュトヴァーンの間の料金はいくらですか?
大人はタブレットのセルフガイド付きで4,900フォリント(約2,400円)、対面ガイド付きで5,500フォリント(約2,700円)です。子ども、学生、年金受給者は2,450フォリントまたは2,750フォリントです。このチケットで城博物館の3つの展示(王宮、1686年以降の王宮の歴史、中世の王宮)にも毎日入れるので、博物館のチケットを別に買う必要はありません。共通券(タブレット付き5,900フォリント、ガイド付き6,500フォリント)なら城博物館のすべての展示に入れます。ブダペストカードがあれば、正規料金のチケットが全額無料になります。
ブダ城にいちばん安く上る方法は?
歩いて上る方法で、イブル・ミクローシュ広場のヴァールケルト・バザールを通ります。屋根付きのエスカレーターと隣のエレベーターで、川岸から無料で上がれます。使う前にvarkertbazar.huで運行を確認してください。乗り物でいちばん安いのは、デアーク・フェレンツ広場から出る16番バスです。セーチェニ鎖橋を渡り、王宮から少し歩いたディース広場に停まります。1回券は500フォリントです。ケーブルカーは片道4,500フォリントで、BKKの普通の乗車券は使えません。
2026年11月、ケーブルカーは動いていますか?
ほぼ動いています。毎日8:00〜22:00に運行していますが、隔週の月曜はメンテナンスで運休します。2026年は11月2日、16日、30日と、12月14日、28日です。
事前予約で窓口の列を避ける


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