ブダペストからバラトン湖への日帰り旅行|列車の料金・町の選び方・季節ごとの楽しみ方(2026年版)
この記事の目次
- バラトン湖日帰り旅行の基本情報
- 「ハンガリーの海」バラトン湖の魅力
- ブダペストからバラトン湖への行き方
- ティハニ:北岸でいちばんの見どころ
- ティハニ修道院の基本情報
- バラトンフュレド:北岸の優雅な中心地
- シオーフォク:南岸でいちばんにぎやかな町
- バダチョニ:ワインと火山の魅力
- バダチョニのワイン産地の基本情報
- ケストヘイ:バラトン湖の歴史ある玄関口
- フェシュテティチ宮殿の基本情報
- バラトン湖のビーチ:知っておきたいこと
- バラトン湖のサイクリング
- 季節ガイド:バラトン湖へ行くならいつ
- 秋と冬のバラトン湖:10月〜3月に開いているもの
- バラトン湖周辺でおいしく食べる
- 日帰り旅行のモデルプラン
- 出かける前に知っておきたい実用情報
- バラトン湖日帰り旅行の基本情報まとめ
※1フォリント=約0.49円(2026年11月3日のECB参考レートで換算)。レートは変動するので目安としてください。
バラトン湖日帰り旅行の基本情報
| 向いている人 | ビーチ好き、ワイン好き、サイクリスト、ブダペストを離れてのんびりしたい家族連れ |
| ブダペストからの距離 | 行き先によって90〜130km(列車で80分〜3時間弱) |
| 列車の運賃 | 行き先によって片道2,200〜3,410フォリント(約1,100〜1,700円)、インターシティは座席指定料650フォリントが別途 |
| ベストシーズン | 5〜9月(遊泳)、9〜10月(ブドウの収穫期) |
| 行くべき町 | ティハニ、バラトンフュレド(北岸)、シオーフォク、フォニョード(南岸) |
| 向かない人 | 7〜8月に空いたビーチを求める人、夏以外にナイトライフを求める人 |
「ハンガリーの海」バラトン湖の魅力
バラトン湖は中央ヨーロッパ最大の湖で、ハンガリーの田園地帯に長さ77kmにわたって広がり、面積は592平方キロメートルあります。平均水深はわずか3.25mと浅く、6月にはお風呂のように温まるので、国内でいちばん愛される夏の行き先になっています。ハンガリーの人にとってバラトン湖はただの湖ではなく、子どものころの思い出や家族の伝統、そして完璧なフレッチ(fröccs、ワインのソーダ割り)へのほとんど信仰に近いこだわりが詰まった、国民的な情熱の対象です。
バラトン湖は、どちらの岸を選ぶかでまったく違う体験になります。北岸には火山性の丘、岩をくりぬいた歴史あるワインセラー、1970年代の面影をよい形で残した味わいのある村があり、湖が深いぶん水は少し冷ためです。南岸には長く遠浅のビーチ、ビーチバー、シオーフォクの夏のにぎわいがあります。どちらにもそれぞれのよさがあります。

写真:Mocsarbalazs、CC BY-SA 4.0
バラトン湖が日帰りに向いているのは、行きやすいからです。ブダペストの南駅(デーリ駅)とケレンフェルド駅から列車が頻繁に出ていて、着いてからはバス、フェリー、自転車道のネットワークで湖岸の町を簡単に行き来できます。うまく計画すれば1日で2〜3の町を回れますし、バラトンフュレドに腰を落ち着けて地元のワインを片手にヨットを眺めるのもいいでしょう。どちらの過ごし方を選んでも正解です。ただし、湖で泳ぐのは夏のあいだだけにしておきましょう。
ひとことアドバイス
南岸のザマールディでは、8月下旬にSTRANDフェスティバルが開かれます(フェスティバルの公式サイトによると2027年は8月19日〜21日)。静かにビーチで過ごしたいなら別の週か北岸を選び、湖畔のフェスティバルを楽しみたいなら日程に組み込んでおくとよいでしょう。
出典:STRANDフェスティバルの日程はstrandfesztival.comで2026年10月12日に確認。
ブダペストからバラトン湖への行き方
バラトン湖へいちばん快適に行けるのは列車です。MÁV(ハンガリー国鉄)がブダペスト南駅(Budapest-Déli pályaudvar)から湖の両岸へインターシティを頻繁に走らせています。南岸(シオーフォク、フォニョード、ケストヘイ)へは、バラトン号とトーパルト号のインターシティを合わせて南駅から毎時1本出ていて、速い列車ならシオーフォクまで約1時間20分です。北岸へは、南駅からバラトンフュレド(1時間50分)、バダチョニを経てタポルツァ(Tapolca)まで行く直通の快速が2時間ごとに走っています。切符とアプリについてはハンガリーの鉄道ガイドにあります。
バラトン湖までの列車の運賃(2026年)
- ブダペスト→シオーフォク:片道2,200フォリント(約1,100円)、インターシティの座席指定料(必須)650フォリント(約320円)が別途
- ブダペスト→バラトンフュレド:直通快速で片道2,520フォリント(約1,200円)、座席指定は不要
- ブダペスト→ティハニ(バラトンフュレド経由、バス乗り継ぎ):片道2,920フォリント(約1,400円)
- ブダペスト→ケストヘイ:片道3,410フォリント(約1,700円)、直通インターシティは650フォリント(約320円)が別途
- バラトン24(Balaton24)1日券:1,090フォリント(約530円)で、湖沿いの列車とバスに24時間乗り放題です。シオーフォクとバラトンフュレドの市内バスも含みますが、ブダペストからの区間、定期船、フェリーは含みません
切符は駅の窓口、券売機、MÁVのアプリで買えます。出典:運賃と所要時間はjegy.mav.hu、インターシティの座席指定の義務はMÁVのバラトンのページ、バラトン24の条件はmavcsoport.huで、10月下旬の日付について2026年10月12日に確認。
車なら、交通状況と行き先によってバラトン湖まで約1.5〜2時間です。M7高速道路がブダペストと南岸をまっすぐ結び(シオーフォクへはほぼ一直線です)、北岸へはM1と71号線を組み合わせます。夏の週末はどちらのルートも渋滞します。ハンガリーでレンタカーを借りる(英語)なら、金曜の午後と日曜の夕方は避けてください。
湖畔の駐車料金は場所によって大きく違います。シオーフォクの湖畔の駐車場は、ビーチそばのプレミアムゾーンが1時間600フォリント(約290円)、少し離れると360フォリント(約180円)で、5月15日〜9月15日は24時間有料、シーズン外は無料です。ティハニの町営駐車場は9:00〜20:00に1時間500〜900フォリント(約250〜440円)で、ほとんどは1年中有料です。いくつかの駐車場では2,500フォリント(約1,200円)の1日券も売っています。小さな村の住宅地には無料で停められる場所もありますが、湖まで10〜15分歩くことになります。離れた場所をいくつも回るのでなければ、列車のほうが楽です。
出典:シオーフォクの駐車料金は町の駐車場ページの2026年版リーフレット、ティハニの料金はtihany.huで、2026年10月12日に確認。
列車の時刻のポイント
- シオーフォク行きのインターシティの始発:南駅5:30発(6:55着)
- 帰りの最終列車:シオーフォクからは毎日22:03発のインターシティ(南駅23:24着)。バラトンフュレドからは直通の最終が19:02発で、そのあと21:11発まで1回乗り換えの列車があります
- 南岸:1年中、インターシティが毎時1本
- 北岸:直通快速が2時間ごと
注意:リアルタイムの時刻を見るならMÁV(ハンガリー国鉄)のアプリをダウンロードしてください。ウェブサイトでも問題ありませんが、アプリは遅延を通知してくれます。
北岸と南岸を結ぶ車と人のフェリーは1年中運航していて、湖を渡るフェリーはティハニ〜サーントード(Szántód)の1路線だけです。乗船時間は8分で、徒歩の乗客は1,000フォリント(約490円、14歳未満は無料、14〜25歳は半額)、車は3,100フォリント(約1,500円)に運転者の切符1,000フォリント(約490円)、自転車は400フォリントで、本人の切符と合わせると自転車の人は1,400フォリント(約690円)です。このフェリーを使えば、ブダペストに戻らずに1日で両岸を楽しめます。フェリーは両岸から約30分ごとに出ていて、夏のピークには続けざまに運航します。湖を渡る景色がすばらしく、写真を撮るにもぴったりの移動手段です。
出典:フェリーの運賃と時刻はBAHARTのフェリーのページと2026年の運賃表、8分の所要時間は英語のフェリーのページで、2026年10月12日に確認。
ティハニ:北岸でいちばんの見どころ
バラトン湖で1か所しか行く時間がないなら、ティハニを選んでください。北岸から湖に突き出したこの小さな半島には、自然の美しさ、1,000年を超える歴史、そして南仏プロヴァンスにも負けないラベンダー畑がそろっています。ベネディクト会のティハニ修道院(Tihanyi Apátság)は1055年に国王アンドラーシュ1世が創建し、王はその地下聖堂に眠っています。同じ年の修道院の設立文書には、現存する最古の書かれたハンガリー語の言葉が含まれていますが、文書そのものはティハニではなくパンノンハルマ大修道院の文書館に保管されています。ここに11世紀から残っているのは王の地下聖堂で、その上の2本の塔を持つバロック様式の教会は1719〜1754年に建てられました。
出典:修道院の創建、王の埋葬、設立文書がパンノンハルマにあること、教会の建設年は修道院の公式サイトで2026年10月4日に確認。
村には昔ながらの家並みが大切に残されています。かやぶき屋根の白壁の家が狭い石畳の道に並び、聞こえるのは教会の鐘と鳥の声と石畳を歩く足音くらいです。半島の中にある小さな湖、内湖(Belső-tó)では、一方にバラトン湖、もう一方に静かな火口湖が見えるという不思議な「2つの湖」の眺めが楽しめます。ブダペストが初めてで、印象に残る日帰り旅行をしたい人には、ティハニがぴったりです。
レゲ・ツクラースダ(Rege Cukrászda)
- 住所:Kossuth Lajos u. 22, Tihany 8237
- 営業時間:月〜金曜と日曜8:00〜19:00、土曜8:00〜21:00
- 名物:ラベンダーのアイスクリーム、ラベンダーのクリームケーキ、テラス席
- 料金:アイスクリーム1スクープ1,290フォリント(約630円)、ケーキと焼き菓子は1切れ2,390〜4,690フォリント(約1,200〜2,300円)
出典:アパートシャーギ・レゲ・ツクラースダ(Apátsági Rege Cukrászda)のメニューと営業時間は同店のサイトで2026年10月12日に確認。
ラベンダー畑は6月中旬から7月下旬に咲き、丘の斜面一面が紫色に染まり、あたりはやさしい香りに包まれます。毎年のラベンダー・フェスティバル(6月下旬〜7月上旬)は混みますが、それ以外の開花期は意外なほど静かです。地元の店では、はちみつ、せっけん、エッセンシャルオイル、アイスクリーム、ラベンダービールまで、ありとあらゆるラベンダー製品が並びます。ひとつ試すなら、アイスクリームにしましょう。
ティハニへはバラトンフュレド駅から短いバスで行けます(ほぼ1時間ごと、12〜27分、400フォリント(約200円))。南岸のサーントードからのフェリーで、ティハニの小さな港に直接着くこともできます。半島はコンパクトで3〜4時間あれば歩いて回れますが、アイスクリームを何度も食べて湖をのんびり眺めていれば、まる1日でも過ごせます。
ティハニ修道院の基本情報
- 住所:I. András tér 1, Tihany 8237
- 料金:大人3,400フォリント(約1,700円)|学生・シニア2,500フォリント(約1,200円)|家族(大人2人と子ども2人)9,700フォリント(約4,800円)
- 営業時間:5〜9月9:00〜18:00、4月と10月10:00〜17:00、11〜3月10:00〜16:00。日曜は11:15から
- アクセス:バラトンフュレド駅からバス(12〜27分)、またはサーントードからフェリー
- 所要時間:修道院と村で1〜2時間
- 公式サイト:tihanyiapatsag.hu
出典:料金と営業時間はtihanyiapatsag.huで2026年10月12日に確認。
ひとことアドバイス:修道院の上のテラスは、湖を見渡せる無料の展望スポットとしては随一です。日程に余裕があれば、夕暮れどきに訪ねてみてください。
ティハニの見どころをもっと知りたいなら、ハイキングコースから地元のおすすめレストランまで紹介した詳しいガイドがあります。日帰りなら、修道院、ラベンダー畑(季節限定)、こだまの丘(Echo Hill)の展望台、そして名物のアイスクリームを押さえておけば十分です。
バラトンフュレド:北岸の優雅な中心地
素朴な村のティハニに比べると、バラトンフュレドはぐっと洗練された保養地の雰囲気です。この温泉町には18世紀から保養客が訪れていて、ハンガリーの貴族たちが炭酸泉の効能に気づいたのが始まりです。湖岸に沿って延びる大遊歩道、タゴール遊歩道(Tagore sétány)には樹齢100年を超えるプラタナスと優雅な邸宅が並び、オーストリア=ハンガリー帝国時代の面影を感じさせます。
バラトンフュレドはブダペストのセーリング愛好家の多くがヨットを置いている町で、港には地中海のような爽やかな雰囲気があります。町では毎年7月にアンナ舞踏会(Anna-bál)が開かれます。1825年から続くハンガリー最古で最も格式のある社交行事で、白いドレスのデビュタントがシャンデリアの下でワルツを踊ります。舞踏会そのものはチケット制の正装の夜会ですが、そのまわりの夏のにぎわいも町の魅力のひとつです。
心臓病院(Szívkórház)はいまも天然の鉱泉を使って診療を続けていて、町の中心にあるコシュートの泉(Kossuth-forrás)のあずまやでは同じ水を無料で味わえます。はっきりとしたミネラルの味で、少し鉄の風味があります。バラトンフュレドの魅力は、何よりも町の雰囲気にあります。屋外のカフェや小さなギャラリー、おいしいレストランが集まる町の中心は、歴史がありながら活気もあり、歩いて回れる広さです。1泊して北岸をもっと回るなら、拠点としても快適です。
コロシュカ・ヴェンデーグレー(Koloska Vendéglő)
- 住所:Koloska völgy 4, Balatonfüred 8230
- 営業時間:夏は毎日12:00〜22:00、冬は水〜日曜
- メイン料理:3,800〜6,500フォリント(約1,900〜3,200円)
- 名物:現代的なアレンジを加えた伝統的なハンガリー料理、絶品の魚のスープ
- 雰囲気:隠れ家のような谷間の立地、木々に囲まれたテラス
バラトンフュレド駅から湖岸までは徒歩10分で、湖畔の町のなかでも特に行きやすい町です。町は北岸のバス路線の拠点でもあり、先に紹介したティハニ行きのバスもここから出ます。北岸の町をいくつか回る日帰りなら、ここから始めるのが効率的です。
ここのビーチ(strand)はほとんどが無料の公共ビーチですが、デッキチェアや更衣室に料金がかかるプライベートのビーチクラブもあります。この岸の水は南岸よりわずかに冷たく、わずかにきれいですが、差はごくわずかです。どこで泳いでもバラトン湖の水は少し緑がかっていて、心地よく温かく、安全に泳げます。
シオーフォク:南岸でいちばんにぎやかな町
シオーフォクはバラトン湖でいちばんにぎわう夏の町です。7〜8月には長い湖岸がハンガリー、オーストリア、ドイツ、そして世界中からの旅行者でいっぱいになり、メインストリートのペテーフィ遊歩道(Petőfi sétány)は昼過ぎから夜遅くまでにぎやかです。
小さな子ども連れで静かなビーチがいいなら、ザマールディかバラトンフェルドヴァール(Balatonföldvár)なら、同じ南岸の遠浅のビーチで、音楽のにぎやかさもずっと控えめです。ビーチバーと音楽が目当てなら、シオーフォクへ。
シオーフォクの夏の注意点
夏のピークの週末やフェスティバルの日は、宿は何か月も前に埋まり、レストランも予約が欠かせません。列車は車両を増やしますが、それでも満員になります。この時期に日帰りするなら、早めに着き、帰りの計画をしっかり立ててください。
日帰りの人にとって、シオーフォクはバラトン湖の町のなかでいちばん設備が整っています。メインビーチのナジストランド(Nagystrand)は大人1,800フォリント(約880円)で、更衣室、シャワーが使え、デッキチェアを借りることもできます(別途1,500〜3,000フォリント(約740〜1,500円))。メインの通りの東西には無料のビーチもありますが、設備は簡素です。
シオーフォクの給水塔(Víztorony)からは、湖と町を360度見渡せます。いかにも観光地らしい場所ですが、1,200フォリント(約590円)でこの眺めなら十分に納得できます。湖岸から数本入った通りにはいいレストランも多く、メニューも割安なことがよくあります。
マラ・ガーデン(Mala Garden Restaurant)
- 住所:Fő u. 174, Siófok 8600
- 営業時間:火〜日曜12:00〜22:00
- メイン料理:4,200〜7,800フォリント(約2,100〜3,800円)
- 名物:ハンガリー料理、地中海料理、アジア料理
- 雰囲気:庭園の中の席、高級感がありながら気取らない、予約がおすすめ
シオーフォク駅は町の中心にあり、ビーチまで徒歩約5分です。ブダペストからの列車は本数が多く(1年中インターシティが毎時1本)、バラトン湖でいちばん行きやすい町です。ブダペスト3日間のモデルコースにビーチの1日を足したいなら、移動が楽なシオーフォクが向いています。
バダチョニ:ワインと火山の魅力
少しでもワインに興味があるなら、バラトン湖の旅にはぜひバダチョニを入れてください。北岸に高さ438mでそびえるこの玄武岩の丘は独特の微気候を生み、ハンガリー屈指の白ワインを育てています。火山性の土壌と湖の照り返しが組み合わさって、ミネラル感のあるワインになります。専門家は「火打ち石のような」「複雑な」と表現しますが、テラスで気軽に楽しめるワインでもあります。
この地域で有名なブドウ品種は3つです。オラスリズリング(Olaszrizling、イタリアン・リースリング)、スルケバラート(Szürkebarát、ピノ・グリ)、そして地元の特産品種ケークニェルー(Kéknyelű、「青い茎」という意味)です。バダチョニのワイン文化をいちばんよく味わえるのは、火山岩を直接くりぬいた歴史あるワインセラーです。観光客向けにつくられた試飲室ではなく、14世紀からワインを造ってきた本物の貯蔵庫で、かつて修道士がその年のワインを祝福した洞窟でグラスを傾けることになります。
バダチョニのワイン試飲の料金(2026年)
- ラポシャ・ボルテラス(Laposa Borterasz)、バダチョニ:3種の試飲(0.5dl×3)が2,690、2,890、2,990フォリント(約1,300〜1,500円)で、会計に12.5%のサービス料が加わります。テーブルを予約するときに試飲したいと伝えてください。1年中毎日11:00〜19:00に営業しています。
- サーシ・ビルトク(Szászi Birtok)、セント・ジェルジ山(ヘジマガシュ):ヴィノテーカでは現行のワインならどれでも予約なしで試飲できます。ガイド付きのセラー試飲(ワイン6種、おつまみ、セラー見学)は6人以上のグループで1人11,500フォリント(約5,600円)、メールで予約します。秋はグループをセラーに案内しません。ヴィノテーカは月〜金曜10:00〜18:00、土曜10:00〜19:00、日曜10:00〜18:00に開いています。
バダチョニの村そのものは小さく、歩いて回るのは簡単ですが、ブドウ畑は斜面の上のほうに広がっているので、坂道を歩いて上るか、本数の少ない地元のバスを気長に待つことになります。キシュファルディの家(ここに住んだハンガリーの有名な詩人の名にちなみます)では、美しい庭の眺めとともにまずまずのハンガリー料理が楽しめます。
ハンガリーのワイン文化をもっと広く知りたいなら、バダチョニはハンガリーワインのなかで「テロワールを映す白ワイン」の系統を代表していて、甘口のトカイワインやヴィラーニ(Villány)の力強い赤ワインとは違います。ハンガリーワインを知るうえで欠かせない産地です。
バダチョニのワイン産地の基本情報
- アクセス:南駅からバダチョニまで直通快速で3時間弱(7:05発は10:02着)。日によっては乗り換えや代行バスになるので、jegy.mav.huで自分の日程を調べてください
- おすすめのセラー:村の中心にあるラポシャ、バダチョニの村ではなくヘジマガシュのセント・ジェルジ山の上にあるサーシ
- 営業時間:ラポシャ・ボルテラスは毎日11:00〜19:00、サーシのヴィノテーカは毎日10:00から(土曜は19:00まで)
- 所要時間:村と試飲で3〜4時間
- 注意:本格的に試飲するなら、車ではなく列車で行くのが安心です。
出典:試飲の料金と営業時間はlaposaborterasz.huとszaszibirtok.hu、列車の時刻はjegy.mav.huで、2026年10月11日に確認。
ひとことアドバイス:山頂へのハイキングコースからの眺めはすばらしいですが、1〜2時間かかるしっかりした登りです。挑戦するのは、お酒を飲まない日に限りましょう。
バダチョニをティハニかバラトンフュレドと組み合わせると、北岸のすばらしい日帰り旅行になりますが、優先順位をつける必要があります。3つ全部を回ろうとすると、どれも駆け足になります。おすすめは、ワイン中心(バダチョニ+バラトンフュレドを手短に)か、歴史と景色中心(ティハニ+バラトンフュレドをのんびり)のどちらかを選び、もう一方は次の旅にとっておくことです。
ケストヘイ:バラトン湖の歴史ある玄関口
ケストヘイはバラトン湖の西の端にあり、ここから先はヘーヴィーズ温泉湖の地域になります。湖のほかの場所にあるリゾートのためにつくられた町とは違い、ケストヘイは中世から本格的な町で、中心にある壮大なフェシュテティチ宮殿が、湖畔のビーチバーとは対照的な建築の見どころになっています。
フェシュテティチ宮殿はハンガリー屈指のバロック様式の邸宅で、規模と豪華さでは「ハンガリーのヴェルサイユ」と呼ばれるエステルハーザ宮殿に次ぐものです。精巧な彫刻を施したクルミ材の書棚に86,000冊を収めたヘリコン図書館だけでも、わざわざ足を運ぶ価値があります。敷地内には馬車博物館や鉄道模型の展示もあります。見ごたえのある文化体験ができるうえ、見学のあとは歩いてすぐの湖でひと息つけます。
フェシュテティチ宮殿の料金(2026年)
- 宮殿+展示1つ:大人4,600フォリント(約2,300円)|6〜25歳と62歳以上2,300フォリント(約1,100円)
- 宮殿+展示5つ:大人7,500フォリント(約3,700円)|6〜25歳と62歳以上3,750フォリント(約1,800円)
- 宮殿+展示5つ+フェネークプスタの館(Fenékpuszta):大人9,500フォリント(約4,700円)|6〜25歳と62歳以上4,750フォリント(約2,300円)
- 家族:18歳未満の子どもが2人以上いれば、両親は半額
出典:宮殿が公開している最新の料金表である2026年夏料金(6月1日〜9月30日有効)なので、現在のシーズンの料金はチケットのページで確認してください。1年中営業で、火〜日曜10:00〜17:00(月曜休館)、6〜8月は毎日開館、7〜8月は18:00まで。チケット窓口は16:30に閉まります。料金と営業時間はfesteticskastely.huと営業時間のページで2026年10月12日に確認。
ケストヘイは、わずか6km先のヘーヴィーズへの玄関口でもあります。ヘーヴィーズでは、湯気が立ちのぼる屋外の温泉湖に浮かぶという珍しい体験ができます。温泉湖は1年中温かく(冬でもです)、その湯はローマ時代から人々を引きつけてきました。ケストヘイとヘーヴィーズを組み合わせれば、文化を楽しみ、最後は温泉でくつろぐ充実した日帰り旅行になります。
難点は、ケストヘイがブダペストからいちばん遠い主要な町で、直通インターシティで約2時間40分かかることです。日帰りもできますが、朝早く出発して効率よく回る必要があります。バラトン湖の西側がいちばんの目当てなら、1泊すればケストヘイの魅力もヘーヴィーズの湯も慌てずに楽しめます。
フェシュテティチ宮殿の基本情報
- 住所:Kastély u. 1, Keszthely 8360
- 料金:大人4,600フォリント(約2,300円)|6〜25歳と62歳以上2,300フォリント(約1,100円)(宮殿+展示1つ、2026年夏料金)
- 営業時間:火〜日曜10:00〜17:00(月曜休館)、夏は毎日開館
- アクセス:南駅から直通インターシティ(約2時間40分)
- 所要時間:宮殿で2〜3時間、ヘーヴィーズにも行くならさらに2〜3時間
- 公式サイト:festeticskastely.hu
ひとことアドバイス:土曜の朝に中央広場(Fő tér)で開かれるファーマーズマーケットでは、地元の農産物が並び、ハンガリーの小さな町のふだんの暮らしにふれられます。
バラトン湖のビーチ:知っておきたいこと
バラトン湖は浅い淡水湖です。その特徴を知っておくと、ビーチ選びに役立ちます。水は無害な藻のために独特の緑がかった色をしていて、透明度は低く、湖底は砂、泥、水草が入り混じっています。
とはいえ、バラトン湖の水はとても温かいのが魅力です。浅い南岸は7月には25〜28℃まで温まり、ほとんどお風呂の温度です。場所によっては数百m歩いても胸の深さにならず、家族連れにはとても向いています。北岸は少し冷たく深めで、水遊びより本格的に泳ぐのに向いています。
無料のビーチは湖のあちこちにありますが、いちばん行きやすい湖岸は夏は有料のことが多くなります。南岸のビーチ(strand)の多くは夏に1日の入場料を取り、更衣室やシャワーなどの基本的な設備の料金になっています。この料金のおかげでビーチは清潔で安全に保たれ、遊泳シーズン(おおむね6月15日〜8月31日)にはライフガードがいます。
ひとことアドバイス:ビーチの選び方
家族連れ:ザマールディ(遠浅で、シオーフォクより空いています)かバラトンフュレド(北岸の優雅さ)。若い旅行者:シオーフォクのメインビーチかアラニパルト(Aranypart)。静かに過ごしたい人:北岸のバラトンセペズド(Balatonszepezd)かエルヴェーニェシュ(Örvényes)。開発がほとんど進んでいない小さな村ですが、泳ぐにはすばらしい場所です。
ビーチの設備には決まったパターンがあります。人気の場所ほど設備はいいものの、料金は高く、人も多くなります。ビーチでは、デッキチェアと、必要ならパラソルを借り、あちこちの屋台で食べ歩きをして過ごすのが一般的です。屋台の味は店によってさまざまです。なかでもどのビーチにもあるランゴシュの屋台は外せません。揚げた生地にサワークリームとチーズをのせたもので、ハンガリーのビーチには欠かせない定番の軽食です。泳いだあと、まだ体がぬれたまま食べるのは格別です。
バラトン湖のサイクリング
バラトン・サイクリングロード(Balatoni Bringakörút)は湖をぐるりと一周する204kmの自転車専用道です。もちろん日帰りで一周するわけではありません。この道のよさは、どちらの岸でも町から町へ自転車で走り、のんびり数時間で10〜30kmを進んで、帰りは列車に乗れることです。バラトン方面の列車のほとんどは自転車を載せられ、自転車専用車両を連結した列車もあります。時刻表の自転車マークを探してください。座席指定が必須の車両には自転車は載せられません。自転車の切符は行き先に関係なく一律500フォリント(約250円)で、多くの列車ではさらに自転車の座席券も必要なので、乗る前に両方買ってください。
平らな南岸は走りやすく、気軽なサイクリングや家族連れにぴったりです。ルートはほぼ湖岸沿いで、ずっと湖を眺めながら走れます。シオーフォクからバラトンフェルドヴァール(約15km)、またはザマールディからバラトンレッレ(Balatonlelle、約12km)なら、両端でビーチの時間もとれる楽しい半日コースになります。
北岸は起伏が多く走りごたえがありますが、そのぶん景色のよさは格別です。バラトンフュレドからティハニの分岐まで(約10km)は、湖畔の道とブドウ畑の眺めが組み合わさった区間です。体力に自信があれば、バダチョニのワイン産地への上りに挑戦するのもいいですが、かなりの標高差があります。ハンガリーのおすすめサイクリングルート(英語)に興味があるなら、北岸は期待に十分こたえてくれます。
出典:自転車の切符と自転車車両の規則はmavcsoport.huで2026年10月12日に確認。レンタサイクルの店はバラトンフュレドやシオーフォクなどの大きな町がいちばん見つけやすいので、何軒かの1日料金を比べてから選んでください。
ひとつ注意点があります。8月の週末は自転車道がとても混み合い、人気の展望スポットやビーチへの入口ではときどき渋滞が起きます。平日のサイクリングはずっと静かで、オフシーズンの前後(5〜6月、9〜10月)は人も少なく最高のコンディションです。
季節ガイド:バラトン湖へ行くならいつ
バラトン湖の表情は季節によって大きく変わり、いつ行くかで体験もまったく違ってきます。季節ごとの特徴は次のとおりです。
夏(6〜8月):名実ともにハイシーズンです。水温は24〜28℃になり、ビーチはすべて営業し、レストランやバーは夜遅くまで開いていて、パーティーの町は評判どおりのにぎわいです。混雑、高めの料金、週末の宿や交通の問題は覚悟してください。8月下旬にはSTRANDフェスティバルでザマールディが人でいっぱいになります。8月はハンガリーの人の休暇のピークで、ブダペストから大勢の人が湖へやって来ます。8月20日の建国記念日の祝祭(英語)の時期に行くなら、見事な花火と大混雑が待っています。
春(4〜5月):湖は少しずつ温まり、北岸はチューリップと桜で彩られ、旅慣れた人はシーズン前の料金と少ない人出を楽しみます。5月下旬には、水の冷たさが平気なら泳ぐこともできます。多くのレストランやビーチの施設は4月中旬に開きます。ワイン産地ではブドウ畑の作業が始まり、景色が驚くほど緑に変わります。日帰りにはすてきな季節です。
秋(9〜10月):ブドウの収穫期で、北岸はお祭りが続きます。ブドウ摘み、ワイン祭り、収穫祭のディナーが予定表を埋めます。水温は9月中旬まで泳げる程度に保たれます。学校が始まると人出はぐっと減り、9月下旬の金色の光は写真好きにはたまりません。10月になると多くの観光施設が閉まり始めますが、文化的な催しは続きます。
冬(11〜3月):バラトン湖は長いオフシーズンに入ります。観光施設のほとんどが閉まり、ビーチも閉鎖され、レストランの多くも営業時間を短くします。ただし寒い年には湖が凍り、アイススケートや氷上の釣りが楽しめ、別世界のような景色になります。ケストヘイとヘーヴィーズは温泉湖があるので1年中楽しめます。それ以外の地域では観光客の姿が消え、地元の人の暮らしだけが残ります。情緒はありますが、できることは限られます。アドベントの時期には、ケストヘイ、シオーフォク、ヘーヴィーズでクリスマスマーケットが開かれます。バラトン湖のクリスマスマーケットのガイド(英語)をご覧ください。
季節ごとの計画早見表
- ビーチに最適な天気:6月下旬〜8月
- ワインに最適:9〜10月(収穫期)
- 混雑を避けるなら:5月、6月上旬、9月下旬
- お得な時期:4月、10月(オフシーズン前後の料金)
- いちばん静かな月:11〜3月。ヘーヴィーズの温かい湯を中心に1日を組み立てるのがいちばんです
注意:出発前に必ず列車の時刻を確認してください。冬は減便になる路線があります。
秋と冬のバラトン湖:10月〜3月に開いているもの
学校が始まってビーチバーが店じまいすると、バラトン湖は観光地から地元の人が暮らす静かな場所に戻ります。だからといって行かない理由にはならず、計画を変えればいいだけです。温かい湯、修道院か宮殿、そしてゆっくりとった昼食を軸に1日を組み立て、水着は湖ではなくヘーヴィーズ用に持って行きましょう。
オフシーズンの列車、フェリー、定期船
- 列車:バラトン方面のMÁVの冬ダイヤは9月21日から4月末までです。南岸ではバラトン号とトーパルト号のインターシティを合わせて引き続きブダペストから毎時1本出ていて、ケレンフェルドからシオーフォクまでは73分です。北岸には南駅からバラトンフュレド、バダチョニを経てタポルツァへ向かう快速が2時間ごとに走ります。両岸の週末の臨時列車は11月1日まで運行します。
- サーントード〜ティハニのフェリー:1年中毎日運航し、港にとどまるのは嵐か氷のときだけです。11月1日までは7:00から30分ごとに渡り、10月12日からはサーントード港(Szántódrév)発の最終が19:00です。11月2日からは最終が18:00、11月23日〜12月20日は17:00になり、平日は1時間ごと、週末は30分ごとの運航が続きます。両方の港は改修工事中で、工事は約1年半かかる予定です。フェリーは時刻表どおり運航しますが、工事期間中は港の駐車場、岸のトイレ、桟橋が閉鎖されます(フェリーの船内にはトイレがあります)。
- 町を結ぶ定期船:BAHARTの2026年のシーズンは終わり、定期船は今年はもう運航しません。2027年の運航開始日はまだ発表されていません。それまで湖を渡る手段はフェリーだけです。
2026年のシーズン終了はBAHARTの定期船のページで、2026年11月4日に確認。
出典:フェリーの時刻はbahart.huと2026年の時刻表冊子、港の工事はBAHARTの改修のページ、秋の定期船は定期船のページ、冬の列車はmavcsoport.huで、いずれも2026年10月12日に確認。
冬に泳ぐならヘーヴィーズ
冬でも、ケストヘイの西6kmにあるヘーヴィーズなら泳ぐことができます。ヘーヴィーズ温泉湖は9:00(1月1日は11:00)に開き、入浴は2027年2月14日までは16:00まで(湖は16:30に閉まります)、2月15日〜3月21日は17:00までです。3月21日までは正面入口が閉まっているため、アディ・エンドレ通り(Ady Endre utca)側のフェシュテティチ浴場棟の入口から入ります。気温が0℃近くまで下がるなか、湯気の立つ湖面に浮かぶことこそ、冬にここを訪れる醍醐味です。子ども用プールと季節限定の入口は6月15日〜8月30日だけの営業です。1年中火〜日曜10:00〜17:00に開いているケストヘイのフェシュテティチ宮殿とあわせて回ってください。
ヘーヴィーズの冬の営業時間と入口はspaheviz.hu、入浴の目安(1回20〜30分、1日1〜1.5時間)は湖のページで、いずれも2026年11月4日に確認。
バラトンセメシュの家族向け巡礼路「炎の道」
「炎の道」(Lángok útja)は、ハンガリーのパウロ会(Magyar Pálos Rend)が設けた家族向けの巡礼路です。距離は1.9km、登りは78mで、8か所のステーションではQRコードから音声ガイドを聞けます。パウロ会はおよそ1時間の散策と案内しています。
起点はバラトンセメシュ(Balatonszemes)のセーチェニ通り(Széchenyi utca)の突き当たり、セメシュの森の入口にあるエルデーセール駐車場(Erdőszél)で、緑のPとSの道標をたどります。車なら国道7号線からセーチェニ通りに入り、M7高速道路の下をくぐります。バラトンセメシュ駅からは徒歩で約3.7km、50〜60分ほどです。
道は片道のコースで、森の中にあるミンドセント(Mindszent)のパウロ会修道院跡で終わるため、駐車場へは同じ道を戻ります。印刷されたガイド冊子は、バラトンセメシュの文化会館(Művelődési Ház)、地元の観光案内所、ブダペストの洞窟教会(Sziklatemplom)で手に入ります。
出典:ルートの詳細はpalosut.hu(ハンガリーのパウロ会)で2026年11月6日に確認。
秋の魚祭り(2026年)
- ガルダーリア(Gardália)、ティハニ、11月6日〜8日、15:00〜22:00:コシュート・ラヨシュ通り(Kossuth Lajos utca)で開かれる村の無料の秋祭りです。何世紀も続くティハニの漁業がテーマで、魚のスープの料理コンテストが目玉です。
閉まるもの、短くなるもの
- ビーチ:ライフガードのシーズンは終わっているので、湖で泳げるのは早くても5月下旬からです。
- 定期船:10月25日以降は運航しません(フェリーは運航を続けます)。
- ティハニ修道院:10月は10:00〜17:00、11〜3月は10:00〜16:00、日曜は11:15からです。1月19日〜2月28日は、月〜木曜は教会と王の地下聖堂が無料で、展示は金〜日曜だけ開き、週末は11:15からです。
- フェシュテティチ宮殿:月曜、11月1日、12月23日〜25日は休館です。
- 年末年始のヘーヴィーズ:12月24日は14:00、12月31日は16:00に閉まり、1月1日は11:00に開きます。
- うれしい点:シオーフォクの湖畔の駐車場が有料なのは5月中旬〜9月中旬だけなので、それ以外の時期は無料で停められます。
出典:営業時間はspaheviz.hu、tihanyiapatsag.hu、festeticskastely.hu、祭りの日程はtihany.huで、いずれも2026年10月12日に確認。
バラトン湖周辺でおいしく食べる
湖の食文化には独自の伝統があり、ぜひ味わいたいものもあれば、避けたほうがいいものもあります。おすすめは、パプリカをたっぷり使う独特のバラトン風の魚のスープ、ハラースレー(halászlé)、湖でとれたばかりのザンダー、フォガシュ(fogas)、そして腕のいい屋台なら格別の味になる、先ほどのランゴシュです。ハンガリーの代表的な料理に興味があるなら、湖畔ではブダペストとはまた違った料理に出会えます。
いちばんにぎやかな遊歩道では、4か国語のメニューと高めの料金がよく見られます。店選びのコツは、湖岸から2本ほど通りを入り、地元の人が食べている店を探すことです。たいていそのほうが割安です。
キシュテュチェク(Kistücsök Étterem)
- 住所:Bajcsy-Zsilinszky utca 25, Balatonszemes 8636
- 営業時間:9〜5月は毎日12:00〜22:00、6〜8月は11:00〜23:00。12月24日〜26日は休業
- メイン料理:5,990〜11,990フォリント(約2,900〜5,900円)、ほかに14%のサービス料
- 名物:湖の魚を使った現代ハンガリー料理、ミシュランのビブグルマン
- 雰囲気:気取らない、上質な湖畔のダイニング
出典:住所、営業時間、メニューの料金、サービス料はkistucsok.huで2026年10月12日に確認。
バラトン湖のワインもぜひ味わってください。北岸の火山性のテロワールはすばらしい白ワインを生み、ほぼどの村にも試飲できるワインセラーがいくつもあります。地元のオラスリズリング、スルケバラート、ケークニェルーの品質は海外の同じタイプのワインにひけを取らず、セラーで直接何本か買って持ち帰るのも楽しみのひとつです。
安く済ませたいときは、ハンガリーの定番の店が便利です。朝は焼きたてのパンや菓子パンを売るパン屋(pékség)、昼はシンプルで割安な家庭料理の食堂キフェーズデ(kifőzde)、ピクニックの買い出しはSPARやLidlなどのスーパーです。昼食は市場で買って済ませ、夕食だけ少しいい店にすれば、予算を抑えながらおいしく食べられます。
フレッチ(ワインのソーダ割り)の文化がいちばん根づいているのが、バラトン湖です。白ワインと炭酸水をさまざまな割合で混ぜるだけの飲み物ですが、割合ごとにハンガリー語の名前があります。キシュフレッチ(kisfröccs、小、1:1)、ナジフレッチ(nagyfröccs、大、2:1)、ホッスーレーペーシュ(hosszúlépés、「長い一歩」、1:2)、ハーズメシュテル(házmester、「管理人」、3:2)、そして作家クルーディ・ジュラ(Krúdy Gyula)にちなんだクルーディ・フレッチ(ワインとソーダが9:1)です。2つか3つ名前を覚えておくと注文が簡単になり、店の人との会話も弾みます。
日帰り旅行のモデルプラン
ここまでの内容をもとに、そのまま使える日帰りプランを紹介します。どれもブダペストを出発し、同じ日の夜に戻る前提です。
プラン1:北岸の定番文化めぐり(初めての人におすすめ) 7:05 南駅から直通列車でバラトンフュレドへ(8:55着)、9:00 バラトンフュレドの遊歩道を散策し、鉱泉の水を味わう、10:10 バスでティハニへ(約15分)、10:30 ティハニ修道院を見学して村を歩く、12:30 地元のレストランで昼食(魚のスープを試して)、14:00 こだまの丘の展望台とラベンダー畑(季節限定)へ歩く、15:30 バスでバラトンフュレドへ戻る、16:00 湖畔でコーヒー、夏なら泳ぐ、17:02 直通列車でブダペストへ(18:54着)
プラン2:ワイン好きの北岸 7:05 南駅から直通列車でバダチョニへ(10:02着)、10:05 テラスが開くまで湖岸と村を散策、11:00 ラポシャ・ボルテラスで試飲(テーブルを予約して試飲したいと伝える)、13:00 ラポシャのテラスか村で昼食、14:30 希望すればバダチョニの丘を途中まで登って景色を楽しむ、15:53 列車でバラトンフュレドへ(16:52着)、17:00 遊歩道を夕方の散歩、夕食、19:02 列車でブダペストへ(20:54着)、または1回乗り換えの20:05発(22:24着)
10:00から試飲を始めたいなら、サーシのヴィノテーカがその時間に開きます。ただしバダチョニの村ではなくヘジマガシュのセント・ジェルジ山にあるので、駅からは別の移動になります。
出典:プラン2の列車の時刻はjegy.mav.huで、2026年10月24日の日付について2026年10月12日に確認。時刻表は日付によって変わるので、自分の日程で調べてください。
プラン3:南岸のビーチの1日(夏のみ) 8:35 南駅からインターシティでシオーフォクへ(9:55着)、10:15 メインビーチまで歩いてデッキチェアを借りる、11:00〜16:00 ビーチで過ごし、泳ぎ、ランゴシュを食べる、16:00 町の中心を散策し、給水塔に上る、17:30 マラ・ガーデンで遅めの昼食か早めの夕食、19:03 インターシティでブダペストへ(20:24着)
プラン4:文化と温泉(バラトン湖西部) 6:35 直通インターシティでケストヘイへ(9:11着)、10:00 フェシュテティチ宮殿と図書館を見学、12:30 ケストヘイの旧市街で昼食、14:00 バスでヘーヴィーズへ(15分)、14:30 温泉湖に最長1時間半、20〜30分ずつ区切って浮かぶ(温泉の案内による。冬は入浴16:00まで)、16:30 ケストヘイに戻る、18:48 直通インターシティでブダペストへ(21:24着)
出典:プラン1、3、4の列車の時刻はjegy.mav.huで、10月下旬の日付について2026年10月12日に確認(夏のダイヤは異なります)。自分の日程で調べてください。
冬の注意:10月25日〜2月14日はヘーヴィーズの入浴が16:00までなので、このプランを逆にしてください。午前の遅めの時間にヘーヴィーズ、昼食のあとにフェシュテティチ宮殿(17:00まで開館)です。
ひとことアドバイス:帰りの切符は先に買っておく
夏の週末の夕方は、バラトン湖からの帰りの列車が混み合います。インターシティは売り切れることがあり、遅い普通列車しか残らないこともあります。MÁVのウェブサイトかアプリで前もって予約しておくと安心です。インターシティは座席指定(650フォリント、約320円)が必須なので、切符と一緒に買っておいてください。
出かける前に知っておきたい実用情報
お金:ハンガリーの通貨はフォリント(HUF)です。観光客向けの店のほとんどはカードが使えますが、小さな屋台、駐車メーター、一部の入場料には現金が欠かせません。ATMはどの町にもあります。不自然なほどレートのいい両替所は避けてください。
言葉:ハンガリー語は習得が難しいことで知られていますが、観光地では英語がよく通じます。湖畔の町によっては、オーストリアに近いことと昔からの観光客の傾向から、英語よりドイツ語のほうが役に立つことがあります。「Egy kisfröccs, kérem」(キシュフレッチを1つください)と「Köszönöm」(ありがとう)を覚えておくと、地元の人に喜ばれます。
持ち物:水着、タオル(有料レンタルのビーチもあります)、日焼け止め(湖面からの照り返しが強烈です)、石畳を歩きやすい靴、そして冷房が効きすぎる夜の列車用に薄手の上着です。ハンガリーの水道水はおいしく、無料で飲めるので、繰り返し使える水筒があると便利です。
通信:湖の周辺は携帯の電波が安定しています。カフェやレストランの多くで無料Wi-Fiが使えます。MÁVのアプリは、切符をダウンロードしておけばオフラインでも使えます。
安全:バラトン湖はとても安全です。ふつうの旅行の注意(人混みでのスリ)で十分で、凶悪犯罪はごくまれです。湖には遊泳指定区域があり、シーズン中はライフガードが見守っています。警告の旗には従ってください。赤い旗は遊泳禁止です。
バラトン湖日帰り旅行の基本情報まとめ
- ブダペストからの距離:行き先によって90〜130km
- アクセス:ブダペスト南駅とケレンフェルド駅から直通列車
- 列車の運賃:片道2,200〜3,410フォリント(約1,100〜1,700円)、インターシティは650フォリントが別途
- ベストシーズン:ビーチは5〜9月、ワインは9〜10月
- 所要時間:最低まる1日、西部なら1泊がおすすめ
- 主な町:ティハニ、バラトンフュレド、バダチョニ(北岸)、シオーフォク、ザマールディ(南岸)、ケストヘイ(西部)
- 公式サイト:balaton.hu
ひとことアドバイス:バラトン湖周辺のオフライン地図をダウンロードしておきましょう。モバイルデータは問題なく使えますが、オフラインの予備があると安心です。
列車の時刻と入場料は季節によって変わるので、出発前に公式の情報を確認してください。
支払いはフォリントで、窓口ではフォリントの金額を払います。円は1フォリント=約0.49円(2026年11月3日のECB参考レート)で換算した目安で、レートは変動します。
ほかの日帰り旅行はブダペストからの日帰り旅行、目的と移動時間で選ぶ(英語)をご覧ください。
よくある質問
ブダペストからバラトン湖へ日帰りで行く価値はありますか?
あります。ただし目的を絞ることが大切です。南岸のシオーフォクがいちばん行きやすく、南駅(デーリ駅)から1時間ごとのインターシティで約1時間20分、ビーチの1日に向いています。北岸の町(ティハニ、バラトンフュレド)は列車で少し長くかかりますが、日帰りで歴史と文化をいちばん楽しめます。西側(ケストヘイ、ヘーヴィーズ)も日帰りは可能ですが慌ただしくなるので、この地域がいちばんの目当てなら1泊を考えてください。
バラトン湖で泳げますか?水はきれいですか?
泳げますし、水質にも問題はありません。湖は定期的に検査されていて、泳いでも安全です。緑がかった色は無害な天然の藻によるもので、透明度が低いのは大きな淡水湖ではふつうのことです。夏の水温は南岸で24〜28℃になり、北岸は少し低めです。正式な遊泳シーズンは6月中旬から8月までで、指定のビーチにはライフガードがいます。
北岸と南岸の違いは何ですか?
北岸は水深が深めで、火山性の丘、ワイン産地、歴史ある村があり、全体に落ち着いた雰囲気です。訪れる人の年齢層は高めで、文化に関心のある人が多いのが特徴です。南岸は浅くて水温が高く、平らな地形に大きなビーチが広がり、観光施設が整っていて、シオーフォクのようなパーティーの町で知られています。家族連れは遠浅の南岸を、ワイン好きやハイキング好きは北岸を選ぶ傾向があります。
日帰りでも宿の予約は必要ですか?
本当の日帰りなら宿は要りません。現行の時刻表では、シオーフォクから帰るインターシティの最終は22:03発で、北岸からの最終はそれより早くなります。ただし夏のピークの週末(特に7〜8月)は人気の列車が満席になるので、列車の切符は事前に予約してください。ハイシーズンは評判のいいレストランも予約しておくと安心です。
小さな子ども連れにいちばんいい町はどこですか?
北岸のバラトンフュレドは、行きやすさ、遠浅のビーチ、整った施設に加え、子どもが泳いでいるあいだ大人も楽しめる見どころがそろっています。南岸なら、パーティー色の強いシオーフォクより、遠浅で水遊びにぴったりで落ち着いた雰囲気のザマールディ(Zamárdi)が家族向けです。
バラトン湖は混んでいますか?
7〜8月、特に週末はとても混みます。6月と9月上旬は天気がよく、混雑もほどほどでねらい目です。5月と9月下旬はさらに静かですが、泳げるかどうかは天気次第になります。月に関係なく、平日はいつも週末より空いています。
バラトン湖とほかの日帰り旅行を組み合わせられますか?
1日でまとめるのは難しいです。バラトン湖にはまる1日をあててください。ブダペストの外を何日かかけて回るなら、別の日にバラトン湖での1泊とドナウベンドへの日帰り旅行を組み合わせると、ハンガリーの地形の多様さがよくわかる旅程になります。
冬のバラトン湖に行く価値はありますか?
ビーチではなく、温かい湯と静けさが目当てなら行く価値はあります。ヘーヴィーズ温泉湖は1年中毎日開いていて、サーントード〜ティハニのフェリーも運航を続け、ティハニとケストヘイは人が少なくて魅力的です。湖での遊泳、定期船、夏のナイトライフの大半は春まで休みなので、1日に1つのエリアに絞り、短くなる営業時間を出発前に確認してください。
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