ハンガリー鉄道旅行ガイド|MÁVの切符の買い方・割引・おすすめ路線(2026年版)

最終更新: 2026-11-01·4 分で読めます
Photo: Deltapug / Wikimedia Commons, CC0
この記事の目次
  1. ハンガリーの鉄道の基本:MÁVと列車の種類
  2. MÁV-START:ハンガリー鉄道網の中心
  3. 速いインターシティから景色のよいローカル線まで:列車の種類
  4. 切符の買い方:ハンガリーの鉄道運賃と割引
  5. MÁVの切符をどこで、どう買うか
  6. 運賃と割引のしくみ:フォリントを節約する方法
  7. 車内の様子:ハンガリーの列車で何が待っているか
  8. 1等と2等:上のクラスにする価値はあるか
  9. Wi-Fiと電源
  10. 車内での食事:食堂車(Utasellátó)から駅の軽食まで
  11. 自転車と大きな荷物
  12. 体の不自由な人のためのサービス(Fogyatékkal Élő Utasok)
  13. ブダペストから行くおすすめの鉄道旅行
  14. A. 「ハンガリーの海」バラトン湖へ
  15. B. エゲル:歴史とバロックの町、雄牛の血のワイン
  16. C. ペーチ:南の地中海のような空気と豊かな文化
  17. D. デブレツェン:「カルヴァン派のローマ」と東の拠点
  18. E. 手軽な日帰り:HÉVや近郊列車で行くセンテンドレとゲデレー
  19. 景色のよい路線:本線から少し外れて
  20. ブダペストの大きな駅:東駅、西駅、南駅、ケレンフェルド駅の使い方
  21. A. 東駅(ケレティ駅、Keleti pályaudvar):堂々とした国際線の玄関口
  22. B. 西駅(ニュガティ駅、Nyugati pályaudvar):エッフェル社の名作
  23. C. 南駅(デーリ駅、Déli pályaudvar):ブダ側の主要駅
  24. D. ケレンフェルド駅(Kelenföld):新しい乗り換え駅
  25. 気をつけたいこと:遅れと古い車両(それでも心配はいりません)
  26. ハンガリーの鉄道旅行をスムーズにするコツ
  27. 最後に:どの切符で出かけるか

ハンガリーの鉄道の切符は、海外の予約サイトではなくMÁVの公式チャネル(jegy.mav.huかMÁVPLUSZアプリ)で買ってください。あるサイトで27.52ドルと表示されるブダペスト〜バラトンフュレド間の切符が、MÁVで直接買えば8〜11ドルほどで済むことがあり、アプリで買うとさらに一律15%引きになります。

そうして買えば、ハンガリーの鉄道旅行(英語)は運賃が安く、狭いこともある長距離バスよりゆったりしていて、ハンガリーの道路を車で走る(英語)ストレスや駐車場探しもありません。ブダペストからバラトン湖や主要都市へは、いちばん直接的な行き方になることも多いです。65歳以上は国籍を問わず国内列車が無料です。乗る前に、座席指定が必須の列車(インターシティ、ユーロシティ、レイルジェット)、その日は24時間乗り放題券のほうが得かどうか、そして列車がブダペストのどの駅から出るかを確認しておきましょう。

ハンガリーの鉄道の基本:MÁVと列車の種類

まずは、ハンガリーの鉄道を動かしている会社から見ていきます。

MÁV-START:ハンガリー鉄道網の中心

ハンガリー国鉄(Magyar Államvasutak、略してMÁV)が国内の鉄道のほとんどを担っていて、旅客部門の会社名はMÁV-START Zrt.です。大都市から小さな村まで、国内の列車の大部分を運行しています。時刻表などが見られる公式サイトはmavcsoport.hu/enです。

MÁVの歴史は1869年に始まります。古い車両がきしむこともありますが、たいていはきちんと目的地まで運んでくれます。路線網は広く、ブダペストから車輪のスポークのように放射状に延びて、ハンガリーのほぼすべての地域に届いています。

速いインターシティから景色のよいローカル線まで:列車の種類

ハンガリーでは「列車」とひとことで言っても種類があり、どれを選ぶかで所要時間、快適さ、運賃が大きく変わります。種類の境目がはっきりしないこともあり、同じような路線でも乗り心地が違うことがあります。たとえば、座席指定が必要で設備の整った車両と、指定のない簡素な自由席車両を、同じ機関車が一緒に引っぱる「ハイブリッド」の列車があります。初めての人が戸惑いやすいハンガリーならではの癖(英語)ですが、仕組みがわかれば上手に使えます。主な種類は次のとおりです。

1. インターシティ(IC)とユーロシティ(EC):長距離の主力

  • どんな列車か: 国内の主要都市を結ぶ速い列車で、ユーロシティ(EC)は外国の都市へも走ります。地方列車より停車駅が少ないです。
  • 使い心地: ブダペストからペーチ、デブレツェン、セゲドのような都市間の移動なら、基本はこの列車を選んでください。快適さがはっきり上で、たいてい冷房があり(夏は大きな違いです)、路線によっては食堂車(「Utasellátó」のサービス)があり、食事やコーヒーがとれます。
  • 座席指定: 国内のインターシティと、国際列車のECやユーロナイト(EN)の多くで必須です。オンラインか券売機で買う場合、前日までなら650フォリント(約310円)、当日は990フォリント(約480円)です。
  • 設備: 座席にはたいてい電源があり、Wi-Fiも増えています。ただし接続の安定度は、改装した古い車両か新しい車両かで差があります。1等車と2等車があります。
  • 向いている旅: 国内の主要都市間を快適に、比較的早く移動したいとき(英語)や、隣国へ向かうときです。

2. レイルジェット(RJ):オーストリア方面への上級列車

  • どんな列車か: 新しい高速列車で、主にブダペストからジェールを経由してウィーン、ミュンヘン、チューリッヒへ向かう路線を走ります。オーストリア連邦鉄道(ÖBB)と共同で運行されることが多いです。
  • 使い心地: ウィーンへ行くなら、この列車を選んでください。快適さ、速さ、車内サービスのどれもひとつ上です。エコノミークラス(2等に相当)、ファーストクラス、さらに上級のビジネスクラスがあります。
  • 座席指定: すべてのクラスで必須です。
  • 設備: Wi-Fiはおおむね良好で安定していて、全席に電源があります。きちんとした食堂車(「DoN’s」の名前で営業していることが多いです)があり、ファーストクラスとビジネスクラスでは席まで料理を運んでもらえます。
  • 向いている旅: オーストリア、さらにドイツやスイスまで、速く快適に移動したいときです。

3. 地方列車・各駅停車(セメーイヴォナト、ジョルシュヴォナト/シェベシュヴォナト):ゆっくり進む旅

  • どんな列車か: 昔ながらのハンガリーの鉄道らしさが残る列車です。
    • セメーイヴォナト(Személyvonat、各駅停車): 直訳すると「人の列車」で、ほぼすべての駅に停まるローカル列車です。速度は遅く、古い車両が多く、2等車しかないこともあります。
    • ジョルシュヴォナト/シェベシュヴォナト(Gyorsvonat/Sebesvonat、快速・準快速): セメーイヴォナトより停車駅が少なく、中距離の移動向けです。インターシティとの違いがあいまいなこともあり、路線によっては、座席指定の要らない簡素な車両がインターシティの一部として連結され、ジョルシュヴォナトとして走っています。
  • 使い心地: 小さな町や村、田舎を訪ねるときの基本の列車です。豪華さは期待しないでください。車両は古いことがあり、冷房や電源がないこともあります。そのかわり、地元の人の日常にそのまま交じって移動でき、車窓の景色がとてもよい路線もあります。古い車両の多くは窓を開けられるので、写真を撮りたい人には大きな利点です。
  • 座席指定: セメーイヴォナトは基本的に不要です。ジョルシュヴォナトは任意か、指定の設定がないことがほとんどです。
  • 設備: 簡素です。たいていWi-Fiも電源もなく、食堂車もありません。
  • 向いている旅: 観光客の少ない小さな町へ行くとき、とにかく安く移動したいとき、地元の暮らしにふれたいとき、急がずに景色のよい路線を楽しみたいときです。

4. HÉV(郊外電車):ブダペスト近郊の町へ

  • どんな列車か: HÉVはブダペストの郊外電車で、芸術家の町センテンドレや、壮麗なゲデレー宮殿のあるゲデレー(Gödöllő)など、日帰りにちょうどよい近郊の町と首都を結んでいます。MÁVの子会社のMÁV-HÉVが運行しています。
  • 使い心地: MÁV-STARTの本線の列車とはかなり違います。車両は全体に古く、レトロな雰囲気です。切符の仕組みも独特で、ブダペスト市の行政区域内ではBKK(ブダペスト交通センター)の普通の切符やパスが使えます(BKKの切符はBudapestGOアプリでも買えます)。センテンドレやゲデレーのように市の境界より先へ行く場合は、市外の区間について「追加乗車券(kiegészítő jegy)」が必要です。定番の日帰り旅行に、手軽で安く使えます。
  • 向いている旅: ブダペストからセンテンドレやゲデレーなど、近郊の人気の町へ安く手軽に日帰りするときです。

選ぶときの目安を表にまとめました。

表1:ハンガリーの列車の種類 早見表

列車の種類 速さ・停車駅 座席指定 主な設備(一般的な例) 向いている旅 ひとことアドバイス
インターシティ(IC)/ユーロシティ(EC) 速い、停車駅が少ない、主要都市 必須 冷房、電源、Wi-Fi(車両により差あり)、食堂車(一部) 都市間、国際線 長距離に安心して使えます。快適さは古い車両と新しい車両で差があります。
レイルジェット(RJ) 高速、国際線 必須 冷房、安定したWi-Fi、電源、食堂車、座席までのサービス(1等・ビジネス) オーストリア、ドイツ、スイス方面 上級の乗り心地で、ウィーンへ行くなら選ぶ価値があります。
セメーイヴォナト(各駅停車) 遅い、ほとんどの駅に停車 不要 簡素、冷房・Wi-Fi・電源がないことが多い 小さな町、田舎、景色のよいローカル線 地元の雰囲気そのまま。窓が開けば写真向きですが、豪華さは期待しないでください。
ジョルシュヴォナト/シェベシュヴォナト(快速・準快速) 中くらいの速さ、ICより停車駅が多い 任意/設定なし 車両により差あり。各駅停車並みに簡素なことも、ICの一部のことも 中距離、ICの代わり 単独の快速か、ICに連結された車両かを確認してください。質が大きく違います。
HÉV(郊外電車) ほどほどの速さ、郊外の駅に停車 なし(BKKの仕組み) 簡素、古い車両 ブダペストからの日帰り(センテンドレ、ゲデレー) 切符が独特です(BKKの切符+追加乗車券)。近郊の町へレトロな電車で行けます。

切符の買い方:ハンガリーの鉄道運賃と割引

ハンガリーの鉄道の切符は、割引の種類が多いうえ、2024年3月に大きな運賃改定があったため、地元の人でも複雑に感じることがあります。それでも仕組みさえわかれば難しくなく、驚くほど安く乗れます。いちばん大事なのは、どこで買うかで値段が大きく変わることです。海外の予約サイトは、特に国内線やMÁVが運行する直通の国際線で、MÁVの公式チャネルよりずっと高い値段を表示することがよくあります。たとえばバラトンフュレドまでの切符が、あるサイトでは27.52ドルなのに、MÁVで直接買えば8〜11ドルほどで済むことがあります。海外のサイトは払い戻しのできる高い運賃しか扱わなかったり、独自の手数料を上乗せしたりする一方、MÁVは払い戻し不可のいちばん安い割引運賃を自社のアプリ、ウェブサイト、駅の窓口だけで売っているためです。安く買うための第一のコツは、ほぼ必ずMÁVで直接買うことです。

※1フォリント=約0.48円、1ユーロ=約176円(2026年10月30日のECB参考レートで換算)。為替は変動するので、円の金額は目安です。支払いはフォリントで、アプリや窓口で決済します。ドル表記は、海外の予約サイトなどが示している価格です。

MÁVの切符をどこで、どう買うか

1. オンライン:MÁVPLUSZアプリとElvira(jegy.mav.hu)

  • 公式チャネル: 国内線や特別な割引運賃をいちばん安く買えるのは、MÁVの公式サービスです。切符を買うメインのサイトはjegy.mav.huです。
  • MÁVPLUSZアプリ: いちばん便利な買い方です。以前のMÁVのアプリは2025年春にMÁVPLUSZに切り替わりました。iOSとAndroidの両方に対応していて、国内の切符のほとんどと、国際線のかなりの範囲をアプリだけで買えます。最大の理由は割引で、2025年12月12日から、MÁVPLUSZアプリで買う切符と座席指定はすべて一律15%の「okoskedvezmény(スマート割引)」になります。早めに計画する必要もありません。ただし、Megye24とMagyarország24の1日乗り放題券は対象外です(もともと非常に安い切符です)。切符はアプリの中に表示されるか、PDFで届くので、画面で見せるか印刷して使います。
  • Elvira(jegy.mav.hu): MÁVのウェブ予約システムです。最近大きく改修され、スマートフォンで使いやすくなり、MÁVPLUSZアプリとアカウントが共通になりました。アカウントを作らなくても切符は買えますが、登録しておくと、切符の管理、変更、払い戻しがずっと楽になります。
  • 注意点: 計画を立てて先に予約するときや、このあと紹介する「Okosjegy(スマート切符)」を狙うときは、アプリかElviraがいちばん手軽です。ただし、MÁVのアプリとウェブサイトは、以前から少し不安定なことで知られていて、決済のエラーが起きたり、画面が使いにくかったりすることがあります。改善は進んでいますが、多少の忍耐は必要です。決済が失敗したように見えたら、買い直す前に必ず銀行口座やカードの明細で引き落としがないか確認してください。
    • MÁVの公式の切符購入サイトはこちらです:jegy.mav.hu

2. 駅で買う:券売機と切符窓口(Pénztár)

  • 券売機: 大きな駅にあり、多くは多言語に対応しているので助かります。単純な国内の切符なら、窓口に並ぶより早く買えることが多いです。ブダペストでは、BKK(ブダペスト交通センター)の券売機で、郊外路線のMÁV-HÉV関連の切符も一部買えます。MÁV専用の券売機もあります。
  • 切符窓口(Pénztár): ほとんどの駅にありますが、営業時間は駅によって大きく違い、小さな町では特に注意が必要です。複雑な行程のとき、オンラインで買えない国際線の切符が必要なとき、人と話して買いたいときには欠かせません。ブダペストの主要駅(東駅(ケレティ駅)、西駅(ニュガティ駅)、南駅(デーリ駅))では、混む時間帯や祝日に行列ができることがあります。英語が通じやすいのはブダペストの国際線の窓口で、地方の小さな駅ではあまり通じません。
  • ひとことアドバイス: 単純な国内の移動なら、アプリ、ウェブサイト、駅の券売機で十分で、そのほうが早いことが多いです。複雑な行程のときや、オンラインでの購入に不安があるときは窓口へ行ってください。その場合は時間に余裕をもってください。

運賃と割引のしくみ:フォリントを節約する方法

仕組みを知っていれば、ハンガリーの鉄道はかなり安く乗れます。主な節約方法は次のとおりです。

1. 普通運賃と座席指定(Helyjegy)

  • 基本の運賃は、距離と列車の種類によって決まります。
  • 座席指定(Helyjegy): 前述のとおり、インターシティ(IC)、レイルジェット(RJ)、国際列車のユーロシティ(EC)やユーロナイト(EN)の多くで必須です。国内のECでは任意のこともあります。
  • 料金: 国内インターシティの2等の座席指定は、オンライン、アプリ、券売機で買う場合、650〜990フォリント(約310〜480円)が目安です。1等の指定はもっと高くなります。また、MÁVは多くのインターシティで「prémium(1+)」クラスを運行していて、革張りシートのコンパートメントにドリンク1杯のサービスがつき、追加料金は2,990フォリント(約1,400円)です。

2. 「Okosjegy(スマート切符)」:早めの予約で安くなる

  • どんな切符か: 計画を立てて動く人にいちばん得な切符です。Okosjegyは、一部の路線で、オンライン(MÁVPLUSZアプリかElvira)で事前に予約すると買える、列車指定の大幅割引運賃です。通常は乗車日の前日までに買う必要があります。座席指定料金も運賃に含まれています。
  • 注意点: 予約したその列車にしか使えません。乗り遅れると無効になり、切符を買い直す必要があります。
  • ひとことアドバイス: 予定がはっきり決まっている旅には最適です。長距離のインターシティでも、驚くほど安く乗れることがあります。

3. START Klubカード:たくさん乗る人向け

  • どんなカードか: ハンガリー国内でかなり鉄道を使うなら、検討する価値があります。国内の2等の普通運賃が50%引きになります(1等に乗る場合は、50%引きの2等運賃に、1等と2等の差額を全額足して払います)。
  • 料金: 6か月19,900フォリント(約9,600円)、1年34,900フォリント(約16,800円)
  • うれしい特典: 土曜日は、カードを持っている人が1人を同伴でき、その人も50%引きになります。一部の国際列車ではRAILPLUSの割引も受けられます。
  • 元がとれるか: 滞在中に国内で長距離の移動を何度かするなら、すぐに元がとれます。予定している移動で計算してみてください。

START Klubカードの料金は、2026年11月1日にMÁVのSTART Klubカードのページで確認しました。

4. 子ども、若者、シニア、家族の割引

MÁVが2026年4月15日から有効としている年齢別と家族向けの割引です。年齢による割引は国籍を問わず使えるので、身分証を持っていってください。

  • 子ども: 6歳未満は、大人が同伴すればどの等級でも無料です。6〜14歳も無料で、ブダペスト市内では14歳になる学年の終わり(8月31日)まで無料です。
  • 学生: MÁVの学生割引はハンガリーの学生証が条件です。海外から来た14〜25歳の学生は、下の若者割引を使います。
  • 若者(14〜25歳): 運賃が50%引きです。
  • シニア(65歳以上): 国内列車の2等が無料です。インターシティの追加料金(座席指定)や、1等に乗る場合の料金は払う必要があります。
  • 多子家庭: 親と、一緒に乗る3人以上の自分の子ども(18歳未満、または全日制の学生証を持つ26歳未満)は無料です。それより少ない家族は、上の子ども割引と若者割引を使って1人ずつ運賃を払います。

割引は、2026年11月1日にMÁVの割引のページで確認しました。

5. Megye24とMagyarország24:1日乗り放題券

2024年3月に登場した1日乗り放題券で、旅行者にとって非常に使いやすい切符です。

  • Megye24(県内24時間券): 999フォリント(約480円)です。ハンガリーの1つの県(vármegye)の中で、MÁVの列車(別に座席指定が必要なICの大半は対象外。ただしブダペスト市の行政区域内だけを移動する場合を除きます)、Volánbusz(長距離バス)、ペスト県内のHÉVが24時間乗り放題になります。
  • Magyarország24(全国24時間券): 4,999フォリント(約2,400円)です。国内全域で、MÁVの列車(インターシティを含みます。必須の座席指定は別に買う必要があります)、Volánbusz、HÉVが24時間乗り放題になります。
  • ひとことアドバイス: どちらもとてもお得です。Magyarország24は、24時間のうちに長距離の列車に何本か乗って一気に回る日にぴったりです。Megye24は、バラトン湖畔の町めぐりのように1つの地域をじっくり回るのに向いています(ただしバラトン湖は複数の県にまたがっているので、計画は慎重に立ててください)。この2つの切符にはほかの割引は使えません。

1日券の名称は、2026年11月1日にMÁVの運賃案内のページで確認しました。

6. START Europa:安く国境を越える

  • 隣国へ足を延ばすなら、MÁVの「START Europa」の切符があります。ヨーロッパ15か国行きの、席数限定の割引切符です。たとえばブダペストからスロバキアへは片道6ユーロ(約1,100円)から、オーストリアへは13ユーロ(約2,300円)から、チェコへは15ユーロ(約2,600円)からあります。
  • 直通列車ならMÁVPLUSZアプリかElviraでオンラインで買え、複雑な行程なら国際線の窓口で買えます。席数が限られているので、安い運賃をとるには早めの予約が欠かせません。

表2:ハンガリーの鉄道の主な割引とパス(2024年3月の改定後)

割引・パスの種類 対象・条件 割引額・料金の目安 買える場所 ひとことアドバイス
Okosjegy(スマート切符) 列車指定、事前にオンラインで予約(乗車日の前日まで)。座席指定込み。乗り遅れると払い戻し不可。 列車により異なる。普通運賃から大幅に割引。 MÁVのアプリ、jegy.mav.hu 予定の決まったICの移動に最適。早めに、こまめに空きを確認してください。
START Klubカード 国内2等が50%引きになる会員カード(1等は差額を支払い)。 カード:6か月19,900フォリント(約9,600円)、12か月34,900フォリント(約16,800円) MÁVの切符窓口 長距離を何度も乗るなら元がとれます。土曜日は同伴者1人も50%引きになります。
Megye24(県内24時間券) 1つの県内で24時間乗り放題(MÁVの地方列車、Volánbusz、ペスト県内のHÉV)。ICは基本的に対象外。 999フォリント(約480円) MÁVのアプリ、jegy.mav.hu、切符窓口・券売機 1つの地域を1日かけてじっくり回るのに最適です。
Magyarország24(全国24時間券) 全国で24時間乗り放題(ICを含むMÁVの列車は指定券が必要、Volánbusz、HÉV)。 4,999フォリント(約2,400円) MÁVのアプリ、jegy.mav.hu、切符窓口・券売機 1日で国を横断する日や、長距離を何本も乗る日に非常にお得です。
子どもの割引 6歳未満は無料(同伴が条件)。6〜14歳も無料。 14歳未満は無料 すべての販売チャネル 子どもの年齢を証明できるものを必ず持ってください。
若者の割引(14〜25歳) 14〜25歳、国籍は問わない。 普通運賃の50%引き すべての販売チャネル 以前の条件の厳しい若者割引に代わる制度です。
シニアの割引(65歳以上) 65歳以上なら国籍は問わない。 国内2等が無料(ICの追加料金や1等の料金は必要) すべての販売チャネル(身分証を提示) ヨーロッパでもトップクラスのシニア向け特典です。
START Europa 15か国行きの国際線割引切符。席数限定。 行き先により6〜15ユーロ以上(約1,100〜2,600円以上)から MÁVのアプリ・ウェブサイト(直通列車)、国際線の窓口 ウィーンやプラハなど人気の路線は早めに予約してください。

車内の様子:ハンガリーの列車で何が待っているか

切符を手に駅へ着いたら、いよいよ乗車です。車内の様子は、MÁVらしく列車の種類と路線によってかなり違います。インターシティ(IC)、レイルジェット(RJ)、新型の電車KISSやFLIRTは、Wi-Fi、電源、冷房がそろっていて、おおむね快適です。一方、古い地方列車(セメーイヴォナト)や簡素なジョルシュヴォナトに乗ると、特に利用者の少ない支線では、かなり「年季の入った」車両に当たることがあります。冷房がなかったり、Wi-Fiがまったく使えなかったりしても驚かないでください。食堂車もどの列車にもあるわけではなく、主に一部の長距離ICと国際列車に限られます。こうした差を知っておけば、期待しすぎずに済み、持ち物も準備できます(モバイルバッテリーと、ダウンロードしておいた動画や音楽があると安心です)。

1等と2等:上のクラスにする価値はあるか

  • 2等(Másodosztály): 標準のクラスで、ほとんどの人が使います。たいていの移動はこれで十分です。座席は通路をはさんで2+2の配置が一般的です。古い地方列車では、固いプラスチックや古い布張りの簡素な座席のこともあります。一方、新しいインターシティや、バラトン湖方面でよく見かける2階建ての新型電車KISSでは、2等でもかなり快適で、座席の座り心地もよく、車内もきれいです。
  • 1等(Első osztály): 座席はゆったりしていて、2+1の配置が多く、足元もひじまわりも広くなります。車内も静かなことが多いです。ÖBBのレイルジェットやMÁVの一部のインターシティのような上級の列車では、ウェルカムドリンクのサービスや、食堂車のメニューを席まで運んでもらえるサービスがつくこともあります。
  • どちらを選ぶか: 1時間以内の短い移動なら、2等で十分で、いちばん経済的です。2時間以上の長い移動、特にインターシティでは、差額がそれほど大きくなければ1等にする価値があります。広さと静かさで、快適さがかなり変わります。ただし、インターシティとジョルシュヴォナトの「ハイブリッド」の列車では、1等車がやや違うだけの古い車両で、それほど豪華ではないこともあります。START Klubカードの50%引きは2等運賃に対するもので、1等にするには差額を全額払う必要があります。
  • プレミアムラウンジ: 一部の国際列車(ウィーン行きのレイルジェットなど)で1等かビジネスクラスに乗る人は、東駅(ケレティ駅)のMÁVプレミアムラウンジを使えます。9番線の近くにあります。待ち時間を快適に過ごせて、軽食、コーヒー、Wi-Fiが無料で使えることが多いです。

Wi-Fiと電源

  • Wi-Fi: どんどん増えていて、インターシティ、ユーロシティ、レイルジェットにはたいていあります。バラトン湖方面によく走る新型電車KISSにもあります。古いセメーイヴォナトや多くのジョルシュヴォナトには、たいていありません。
  • つながり具合: つながっていれば、ウェブの閲覧、メール、SNSには十分です。ただし、田舎の区間や、改装した古いIC車両では途切れがちです。重い作業、大きなファイルのダウンロード、途切れない動画の視聴には向いていません。
  • 電源: 長距離の移動では本当に助かります。インターシティ、ユーロシティ、レイルジェットの大半と、FLIRTやKISSのような新しい地方列車には、ヨーロッパ標準の2ピンのコンセントがあります。古い地方列車にはあまりありません。
  • ひとことアドバイス: 列車の種類にかかわらず、満充電のモバイルバッテリーを必ず持ってください。車内のWi-Fiや電源が使えないとき、スマートフォンの電池切れを防げます。

車内での食事:食堂車(Utasellátó)から駅の軽食まで

  • 食堂車(Étkezőkocsi): MÁVの車内の飲食サービスは、MÁVの独立部門である「Utasellátó」が運営しています。国内の多くのインターシティに食堂車があります。たとえば夏のシーズンには、ブダペストとケストヘイを結ぶバラトン方面のインターシティに食堂車がつくことが多いです。スプリト行きの国際列車アドリア・インターシティにも食堂車があり、「Hungaria」などの一部の国際ユーロシティにもあります。
  • メニューと料金: Utasellátóの食堂車では、温かい料理(グヤーシュやウィンナーシュニッツェルのようなハンガリーの定番料理がよくあります)、サンドイッチ、軽食、ハンガリーのワインやビールを含む飲み物がそろっています。料金は列車の食事としては手ごろです。グルメを期待する場所ではありませんが、たいてい満足できます。Utasellátóは近年、メニューの見直しにも取り組んでいます。
  • 楽しみ方: 田園風景を眺めながら食堂車で食事をとるのは、レトロな雰囲気があり、長い移動のよい気分転換になります。味も列車の食事としては十分です。レイルジェットのような上級の列車では、1等かビジネスクラスなら、食堂車のメニューを席で注文できることが多いです。
  • 食堂車がない場合は持ち込み: 食堂車のない列車(地方列車の大半や多くのジョルシュヴォナト)では、食べ物を持ち込む必要があります。ハンガリーの大きな駅には、たいていパン屋(pékség)、小さな食料品店、カフェがあるので、乗る前に軽食や飲み物を買っておけます。
  • 注意: 過去には、特定の時期に特別な条件がついたこともあります(2021年にはパンデミック関連の規制で、食堂車の利用にハンガリーの免疫証明書か対応アプリが必要でした)。この規制はもうないとみられますが、特別な条件がつくことがあるとは覚えておいてください。

自転車と大きな荷物

  • 自転車(Kerékpárszállítás): ハンガリーは自転車にやさしい国になりつつあり、MÁVもおおむね自転車の持ち込みに対応しています。通常は自転車用の切符か追加料金が必要です。バラトン湖のような人気の観光地へ向かう列車の多くには、自転車用のスペースや自転車専用の車両があります(車体や案内表示の自転車マークが目印です)。たとえば新型電車KISSは、自転車を最大12台まで載せられる設計です。スペースが限られ、特に繁忙期は埋まりやすいので、予約のときに乗る列車の自転車の条件を確認してください。
  • 荷物(Poggyász): MÁVは荷物にかなり寛容です。飛行機と違って、車内に持ち込む荷物に厳しいサイズや重さの制限はふつうありません。荷物は自分で扱えることが前提で、網棚、座席の下、車両の端の荷物置き場に置きます。
  • ひとことアドバイス: とても混んでいる列車では、特に大きなスーツケースを置く場所を探すのに苦労することがあります。荷物はできるだけコンパクトにしてください。自転車以外の大きなスポーツ用品などは、事前にMÁVに問い合わせると安心です。ブダペストの東駅、西駅、南駅など主な駅にはコインロッカー(csomagmegőrző)があり、数時間から1日ほど荷物を預けられます。
  • 犬(Kutyaszállítás): 手荷物サイズの閉まるケースに入れた犬は、どちらの等級でも無料です。ケースなしならリード、口輪、犬用の切符(500フォリント、約240円)か全国用の犬の定期券(1,890フォリント、約910円)が必要です。座席指定が必須のICは20kgまでの犬を2等車に1人1頭まで受け入れ、それより大きい犬は座席指定のない列車のデッキか多目的スペースだけです。発行から1年以内の狂犬病予防接種証明書を持っていきましょう。

犬の規定は2026年11月1日にMÁVの動物と荷物のページで確認しました。

体の不自由な人のためのサービス(Fogyatékkal Élő Utasok)

MÁV-STARTは、体の不自由な人のためのサービスを提供していて、路線全体でバリアフリー化を進めています。

  • 介助の申し込み: 乗り降りに介助が必要なら、遠慮なく申し込んでください。乗車の36時間前までに予約するのが理想です。MÁV-DIREKT(+36 (80) 630 053、ハンガリー国内からは通話無料)に電話するか、megrendeles@mav-start.huにメールを送ってください。
  • 対応車両: 一部の列車には車いす用の車両やスペースがあり、たいてい国際的な車いすマークで示されています。新型の車両(FLIRTやKISS、新しいインターシティの客車)は、古い車両よりずっと使いやすくなっています。
  • 車いすや補助具: 車いすなど必要な移動補助具は、MÁVの列車で無料で運べます。
  • 注意点: サービスや設備は整いつつありますが、古い駅(特に小さな駅)や古い車両では、まだ不便なことがあります。事前に行程を計画し、介助を早めに申し込むことがとても大切です。

ブダペストから行くおすすめの鉄道旅行

ここからは、ハンガリーのいちばんよいところを見て回るのに便利な、ブダペストからの鉄道の旅を紹介します。料金は特に断りがない限り2等の片道普通運賃の目安で、所要時間は列車によって多少変わります。出発前には必ずMÁVの公式の時刻表・予約サイトjegy.mav.huで最新の情報を確認してください。

A. 「ハンガリーの海」バラトン湖へ

「ハンガリーの海」と呼ばれるバラトン湖は国の宝で、鉄道ならストレスなく湖畔の町へ行けます。ブダペストのどの駅から出るのがよいかは、北岸と南岸のどちらへ向かうかで変わります。

1. シオーフォク(Siófok):にぎやかな南岸の町

  • 見どころ: にぎやかなビーチ、活気のあるナイトライフ、町のシンボルの給水塔で知られています。家族向けの設備や遊びもたくさんあります。
  • 列車: ブダペストの南駅(デーリ駅)かケレンフェルド駅(Kelenföld)から直通列車がたくさん出ています。特に夏は、新型電車FLIRTや2階建てのKISSが走ることが多く、インターシティもたいていあります。
  • 所要時間: 列車の種類と停車駅の数によって、約1時間20分〜2時間30分です。
  • 料金(目安): 2等の普通運賃で1,900〜2,300フォリント(約910〜1,100円)が一般的です。Virailなどの予約サイトでは5.49ドルほどからの切符も表示されます。
  • ひとことアドバイス: バラトン湖の南岸へ向かうなら、ブダペストの南駅(デーリ駅)から出るのがいちばん便利なことが多いです。夏の繁忙期は、特に自転車を持ち込むなら、早めに切符を予約してください。新型のKISSは自転車のスペースがすぐに埋まります。
  • 地域の情報は、バラトン湖の公式観光ページ(Visit Hungary)かBalaton Tourismで見られます。

2. バラトンフュレド(Balatonfüred):ワインと上品な北岸の町

  • 見どころ: 北岸にある歴史ある保養地で、上品なタゴール遊歩道、地元のワイナリー、そして有名な修道院のある美しいティハニ半島への玄関口として知られています。
  • 列車: バラトンフュレドへの直通列車も、たいていブダペストの南駅(デーリ駅)かケレンフェルド駅から出ます。「Katica」のインターレギオ(たいてい快適なFLIRT)、「Vízipók」のインターレギオ、「Kék Hullám」のインターシティが走っています。
  • 所要時間: 約1時間40分〜2時間です。
  • 料金(目安): MÁVの普通運賃で2,500〜3,500フォリント(約1,200〜1,700円)ほどです。海外の予約サイトには注意してください。たとえばRailEuropeではこの区間が27.52ドルからなのに対し、MÁVの直販価格に近い値段を表示することが多いVirailでは6.30ドルからです。MÁVで直接買うのがいちばんだとよくわかる例です。
  • ひとことアドバイス: バラトン湖の北岸を走る区間は、湖の景色がとてもきれいです。北岸の町を1日でいくつも回るなら、町が同じ県にある場合か、関係する県の分を買う場合に、Megye24の1日乗り放題券がかなりお得になります。
  • バラトンフュレドの情報はバラトンフュレド市の公式サイトか、上のバラトン湖のサイトで見られます。

3. ケストヘイ(Keszthely):宮殿の町とヘーヴィーズ温泉湖

  • 見どころ: バラトン湖の西の端にある町で、壮麗なフェシュテティチ宮殿とバラトン博物館があります。ヨーロッパ最大の天然の温泉湖があるヘーヴィーズ(Hévíz)もすぐ近くで、温泉好きなら外せません。
  • 列車: 直通のインターシティ(「Balaton」)がブダペストの南駅(デーリ駅)から2時間おきに出ていて、ケレンフェルド駅にも停まります。その間の時間帯には、バラトンセントジェルジ(Balatonszentgyörgy)で1回乗り換える列車があります。
  • 所要時間: MÁVの経路検索(2026年10月22日発の列車)で、直通列車は南駅から2時間36分、ケレンフェルド駅から2時間29分です。
  • 料金: 同じ日付で、大人2等の普通運賃が4,060フォリント(約1,900円)です。必須のインターシティの座席指定650フォリントを含みます。
  • ひとことアドバイス: この路線のバラトン方面のインターシティには、特に夏は食堂車がつくことが多いです。車内で食事をとれば、移動そのものも旅の楽しみになります。
  • ケストヘイの情報はケストヘイ市の公式サイトか、上のバラトン湖のサイトで見られます。

B. エゲル:歴史とバロックの町、雄牛の血のワイン

  • 見どころ: 北ハンガリーの宝のような町です。少数のハンガリー人がオスマン帝国軍を食い止めたことで有名なエゲル城(Egri Vár)、絵のようなバロック様式の旧市街、本物のトルコのミナレット、そして地元の力強い赤ワイン、有名なエグリ・ビカヴェール(Egri Bikavér、雄牛の血)を味わえる「美女の谷(Szépasszony-völgy)」があります。
  • 列車: ブダペストの東駅(ケレティ駅)からエゲル行きのインターレギオや急行の直通列車が出ています。
  • 所要時間: 約1時間45分〜2時間15分です。
  • 料金(目安): 3,000〜4,000フォリント(約1,400〜1,900円)ほどです。8ドル未満の切符があるとする情報もあります。エゲル行きの直通列車では座席指定がふつう不要なので、そのぶん安く、手間も少なく済みます。
  • ひとことアドバイス: エゲル駅は町の中心から少し離れていて、徒歩約20分です。荷物があるときや歩きたくないときは、路線バスかタクシーを使ってください。
  • エゲルの情報はVisitEger.comかEger.hu/enで見られます。

C. ペーチ:南の地中海のような空気と豊かな文化

  • 見どころ: ペーチはハンガリーでも特に魅力のある町で、地中海のような雰囲気があるとよく言われます。ユネスコ世界遺産の初期キリスト教墓地遺跡、独特の陶磁器で有名なジョルナイ文化地区、オスマン帝国時代のモスク、大学の町らしい活気ある芸術の空気があります。
  • 列車: ブダペストの東駅(ケレティ駅)から直通のインターシティが定期的に出ています。
  • 所要時間: 約2時間30分〜2時間45分の快適な移動です。
  • 料金(目安): MÁVの普通運賃で4,000〜4,600フォリント(約1,900〜2,200円)ほどです。ここでも海外の予約サイトには十分注意してください。Rail.Ninjaではこの区間が35ドルから、RailEuropeでは77.86ドルからです。これほど差があるので、MÁVか駅で直接買うのがいちばん安く済みます。
  • ひとことアドバイス: ペーチ(英語)は週末旅行にぴったりで、インターシティなら快適に景色を眺めながら行けます。
  • ペーチの情報はIrány Pécsかペーチ市の公式サイトで見られます。

D. デブレツェン:「カルヴァン派のローマ」と東の拠点

  • 見どころ: デブレツェンはハンガリー第2の都市で、ハンガリーのプロテスタントの歴史的な中心地であることから「カルヴァン派のローマ」と呼ばれます。象徴的な改革派大教会、見ごたえのあるデーリ博物館があり、文化行事も盛んです。ハンガリー大平原の一部であるホルトバージ国立公園(Hortobágy)を訪ねる拠点にもなります。
  • 列車: ブダペストの西駅(ニュガティ駅)からデブレツェンへ、直通のインターシティが頻繁に出ています。一部の国際ユーロシティもこの区間を走ります。
  • 所要時間: 約2時間15分〜2時間50分です。
  • 料金(目安): 普通運賃で3,800〜4,300フォリント(約1,800〜2,100円)ほどです。Virailでは7.52ドルからの値段が表示されます。
  • ひとことアドバイス: デブレツェン行きが出るブダペストの西駅(ニュガティ駅)は、建物自体が見どころで、エッフェル社(あのエッフェル塔の会社です)が設計しました。乗る前に少し時間をとって、鉄とガラスの壮大な構造を眺めてください。
  • デブレツェンの情報はデブレツェン市の観光ページで見られます。

E. 手軽な日帰り:HÉVや近郊列車で行くセンテンドレとゲデレー

ブダペストから短時間で行けて満足度の高い日帰り旅行には、郊外電車HÉVが便利です。

  • センテンドレ: ドナウベンドにある、絵のように美しい芸術家の町で、定番の日帰り先です。ブダペストのバッチャーニ広場(Batthyány tér)からHÉVのH5線に乗ります。景色のよい路線で、約40分です。詳しくはセンテンドレ日帰りガイドを見てください。
  • ゲデレー: オーストリア=ハンガリー帝国のエリーザベト皇妃(シシィ)が愛した離宮、壮麗なゲデレー宮殿がある町です。エルシュ・ヴェゼール広場(Örs vezér tere)からHÉVのH8線で約45〜50分です(2026年10月17日〜11月6日はエルシュ・ヴェゼール広場とツィンコタ(Cinkota)の間が代行バスになるので、時間に余裕をもってください。MÁV、2026年10月17日閲覧)。東駅(ケレティ駅)からMÁVの本線の列車でも行けます。
  • ひとことアドバイス: HÉVでは、BKK(ブダペストの公共交通)のパスや切符が使えるのはブダペスト市の行政区域内だけです。センテンドレやゲデレーへ行くには、市の境界より先の区間について「追加乗車券(kiegészítő jegy)」を買う必要があります。どちらも手軽で満足度の高い日帰り旅行で、ブダペストを訪れるなら誰にでもおすすめできます。

表3:ブダペストからの主な国内路線 早見表

行き先 主な見どころ ブダペストの出発駅 主な列車 所要時間の目安 2等運賃の目安 ひとことアドバイス
シオーフォク(バラトン湖) ビーチ、ナイトライフ、家族向けの遊び 南駅(デーリ駅)/ケレンフェルド駅 IC、FLIRT・KISS 1時間20分〜2時間30分 乗る列車の運賃をjegy.mav.huで確認 南岸へは南駅が便利なことが多いです。夏、特に自転車があるときは早めに予約を。
バラトンフュレド(バラトン湖) 保養地、遊歩道、ティハニ、ワイン 南駅(デーリ駅)/ケレンフェルド駅 IC(Kék Hullám)、IR(Katica、Vízipók) 1時間40分〜2時間 2,500〜3,500フォリント(約1,200〜1,700円)* 北岸の景色がきれいです。町めぐりならMegye24を検討してください。
ケストヘイ(バラトン湖) フェシュテティチ宮殿、ヘーヴィーズ温泉湖 南駅(デーリ駅)/ケレンフェルド駅 IC(Balaton)、2時間おきの直通 2時間29分〜2時間36分 IC座席指定込みで4,060フォリント(約1,900円) バラトン方面のICには夏は食堂車がつくことが多いです。
エゲル 城、ミナレット、バロックの町並み、ワイン(雄牛の血) 東駅(ケレティ駅) インターレギオ、急行 1時間45分〜2時間15分 3,000〜4,000フォリント(約1,400〜1,900円)* 駅から町の中心まで徒歩20分。エゲル行きの直通列車はふつう座席指定不要です。
ペーチ 世界遺産、ジョルナイ文化地区、地中海のような雰囲気 東駅(ケレティ駅) インターシティ 2時間30分〜2時間45分 4,000〜4,600フォリント(約1,900〜2,200円)* 文化を楽しむ週末旅行にぴったり。ICは快適です。
デブレツェン 「カルヴァン派のローマ」、改革派大教会、ホルトバージへの玄関口 西駅(ニュガティ駅) インターシティ、ユーロシティ 2時間15分〜2時間50分 3,800〜4,300フォリント(約1,800〜2,100円)* 出発前に西駅の建築を眺めてください。
センテンドレ 芸術家の町、ドナウベンド バッチャーニ広場(HÉV) HÉV H5線 約40分 BKKの切符+追加乗車券(約500〜1,000フォリント、約240〜480円) 手軽で人気の日帰り先です。
ゲデレー ゲデレー宮殿(シシィの離宮) エルシュ・ヴェゼール広場(HÉV)/東駅(ケレティ駅) HÉV H8線/本線の列車 約45〜50分(HÉV)(2026年10月17日〜11月6日はエルシュ・ヴェゼール広場〜ツィンコタ間が代行バス、時間に余裕を) BKKの切符+追加乗車券/MÁVの切符 歴史好きとシシィのファンには外せません。

*料金について:MÁVの普通運賃の目安です。海外の予約サイトではかなり高くなることがあります。国内線はできるだけMÁVで直接予約してください。

景色のよい路線:本線から少し外れて

主要なインターシティは効率よく移動するのに向いていますが、景色を眺めるためだけに乗る価値のある路線もあります。ただし、ハンガリーはスイスのようなアルプスの山岳鉄道の国ではないので、期待のしかたは調整してください。ハンガリーの「絶景」は、なだらかな田園風景、美しい湖の眺め、大平原の独特な広がり、そして特別な保存鉄道です。それでも、ハンガリーの列車の窓からは静かな美しさが見えてきます。

  • ドナウベンド(Dunakanyar): ブダペストの西駅(ニュガティ駅)から北のソブ(Szob)方面へ向かう列車(スロバキアやチェコへ直通することが多いです)からは、雄大なドナウ川が見えます。特にナジマロシュ(Nagymaros)とゼベゲーニ(Zebegény)の間がきれいです。列車でナジマロシュまで行き、フェリーで対岸のヴィシェグラード(Visegrád)に渡って有名な城を見るか、絵のように美しい村ゼベゲーニまで足を延ばすと、充実した1日になります。
  • 大平原(Alföld)を横切る旅: ほとんど平らな土地ですが、大平原には独特の、広大で圧倒されるような美しさがあります。南東のセゲド方面へ向かう路線や、デブレツェン近くのホルトバージ国立公園のあたりを通る路線では、広い空と果てしない地平線が続き、ハンガリーの伝統的なプスタ(Puszta)の風景を感じられます。
  • バラトン湖をぐるりと(少し計画が必要です): バラトン湖を一周する「景勝周遊券」のような切符はありませんが、各駅停車やインターレギオを乗り継いで、北岸と南岸の両方を回れます。湖の景色が次々に変わり、とても美しい旅になります。特に北岸のバラトンフュレドからバダチョニ(Badacsony、火山の丘とワイナリーで有名)までの区間はきれいです。
  • ブダの丘の子ども鉄道(Gyermekvasút):ほかにない乗り物: ブダペストで景色を楽しめる乗り物の中でも、特に独特な体験です。
    • どんな鉄道か: 子ども鉄道は、緑豊かなブダの丘を約11kmにわたって走る狭軌の鉄道です。運転士を除いて、切符の販売から信号操作、車掌まで、すべての仕事を10〜14歳の子どもたちが(もちろん大人の監督のもとで)こなしているのが特別な点です。MÁVが運営する正式な路線(7号線)です。
    • 路線: 登山鉄道(フォガシュケレクー)の山頂駅に接続するセーチェニ山(Széchenyihegy)と、トラムの終点のヒューヴェシュヴェルジ(Hűvösvölgy)の間を走ります。途中には、ハイキングと眺めのよさで人気のノルマファ(Normafa)や、ブダペストでいちばん高いヤーノシュ山(János-hegy、エルジェーベト展望台があります)があります。
    • 乗り心地: とてもかわいらしく、懐かしい雰囲気で、森の景色がきれいです。日によっては歴史ある蒸気機関車も走ります。端から端まで約40〜50分です。
    • 切符: とても安いです。6歳未満は無料です。
    • ひとことアドバイス: 子ども連れには特におすすめですが、大人も独特の雰囲気と景色を十分楽しめます。数時間、街の喧騒から離れるのにぴったりです。最新の時刻表や特別運行の日(12月のサンタ列車などのテーマ運行がよくあります)は、公式サイトで確認してください。
    • 詳しくは子ども鉄道の公式サイトを見てください。
  • ほかの狭軌の森林鉄道(Kisvasutak): 子ども鉄道のほかにも、ハンガリーには小さな狭軌の森林鉄道(kisvasutak)がいくつもあります。多くは国営の林業会社が運営していて、自然の中を走る景色のよい路線は、ハイキングや自然が好きな人にぴったりです。観光客の少ない穴場ですが、行く価値は十分あります。たとえば、ニーレジハーザ(Nyíregyháza)近くの路線(バルシャイ・ティサ・パルト(Balsai Tisza part)やドンブラード(Dombrád)方面)、バラトンフェニヴェシュ(Balatonfenyves)からショモジセントパール(Somogyszentpál)への路線、ケチケメート(Kecskemét)周辺の路線があります。運行期間が限られていることが多い(たいてい春から秋)ので、事前の下調べが欠かせません。

ブダペストの大きな駅:東駅、西駅、南駅、ケレンフェルド駅の使い方

ハンガリーの鉄道網の中心であるブダペストには、大きな駅がいくつもあります。それぞれ個性があり、主に担当する路線も違います。駅の様子を知っておくと、移動がずっと楽になります。東駅(ケレティ駅)が「メインの」国際駅と呼ばれることが多いものの、西駅(ニュガティ駅)とケレンフェルド駅にも国際列車がたくさん発着し、バラトン湖へ行くなら南駅(デーリ駅)が中心です。宿泊する場所や次の目的地によって、どの駅を使うかで便利さが大きく変わります。幸い、主要な駅はどれもブダペストの公共交通、特に地下鉄でよく結ばれています。

各駅の営業時間、コインロッカー、地下鉄との接続、時刻表の変更については、ブダペストの東駅、西駅、南駅のガイド(英語)を見てください。

A. 東駅(ケレティ駅、Keleti pályaudvar):堂々とした国際線の玄関口

  • 場所: ペスト側、市の中心部のすぐ東にあります。地下鉄M2線(赤)とM4線(緑)が直接乗り入れる交通の要所で、駅名は「Keleti pályaudvar」です。
  • 行き先: ウィーン、ミュンヘン、プラハ、ベルリン、ブカレストなど、多くの国際列車が出る主要駅です。国内線では、ペーチ、エゲル、ミシュコルツ行きなど、多くのインターシティもここから出ます。
  • 構内とコツ: 堂々とした正面をもつ、歴史ある立派な駅舎です。構内では番線(vágányok)の案内がおおむねわかりやすく、出発案内板(indulás)で番線と時刻を確認するのが基本です。ラッシュ時はとても混みます。国内線と国際線の切符窓口(pénztár)、券売機、コインロッカー(csomagmegőrző)、フードコート、そして一部の国際列車の1等・ビジネスクラスの乗客が使えるMÁVプレミアムラウンジ(9番線の近く)があります。
  • ひとことアドバイス: 建物は鉄道の黄金時代を思わせる見事なものですが、規模が大きく人も多いので、ときに雑然と感じます。東駅から出発するとき、着くときは、特に切符を買う必要があるなら、時間に十分余裕をもってください。

B. 西駅(ニュガティ駅、Nyugati pályaudvar):エッフェル社の名作

  • 場所: ペスト側、市の中心部の北にあり、マルギット橋と大環状通り(Nagykörút)の近くです。地下鉄M3線(青)が直接乗り入れていて、駅名は「Nyugati pályaudvar」です。
  • 行き先: デブレツェン、セゲド、ドナウベンドのヴァーツやエステルゴムへの列車など、多くの国内線が出ます。スロバキア経由でプラハやベルリンへ向かう一部の列車など、国際列車もあります。ハンブルク行きのユーロシティ「Hungaria」も、現在は西駅から出ています。
  • 構内とコツ: 建築ではブダペストの駅の中でいちばんの見どころです。パリのエッフェル塔を建てたエッフェル社が設計した、鉄とガラスの美しい建物です。西駅は行き止まり式の終着駅で、ホームは1〜17番線まであり、番号の小さいホームの一部は駅舎の中心から少し奥まった場所にあります。切符窓口、券売機、いくつかのコインロッカーがあります(ただし構内の一部で改修工事が続いていて、使えないことがあります)。1等の乗客専用のラウンジはありません。
  • ひとことアドバイス: 建物だけでも見に行く価値があります。すぐ隣に大きなショッピングモールのWestendがあり、食べ物や飲み物、出発前の買い足しにとても便利です。

C. 南駅(デーリ駅、Déli pályaudvar):ブダ側の主要駅

  • 場所: ドナウ川のブダ側にあり、王宮の丘に近い便利な場所です。地下鉄M2線(赤)の終点で、駅名は「Déli pályaudvar」です。
  • 行き先: 主にドナウ川西岸地方(Dunántúl、ドナウ川の西側の地域)への国内線が出ます。多くの旅行者にとって大事なのは、バラトン湖行きの列車の大半、特に人気の南岸の町や、バラトンフュレド、ケストヘイなど北岸の町への列車がここから出ることです。
  • 構内とコツ: 近代的で機能本位の駅で、東駅や西駅のような歴史ある趣はあまりありません。ホームとメインのコンコースは上の階にあり、地下鉄の駅、タクシー乗り場、いくつかの店は通りと同じ下の階にあります。この2層の造りは、初めてだと少しわかりにくいです。切符窓口と券売機があります。
  • ひとことアドバイス: 鉄道でバラトン湖へ行くなら、南駅を使う可能性が高いです。目的には十分かなった駅ですが、ペスト側の駅のような壮麗な建築は期待しないでください。

D. ケレンフェルド駅(Kelenföld):新しい乗り換え駅

  • 場所: ブダ南西部にあり、急速に大きな交通の拠点になりました。地下鉄M4線(緑)の終点で、駅名は「Kelenföld vasútállomás」です。トラムやバスの重要な停留所でもあります。
  • 行き先: 東駅や南駅を出た列車の多くがケレンフェルド駅にも停まるので、特にブダ南部に泊まる人や地下鉄M4線を使いやすい人には、とても便利な乗り換え駅です。ウィーン、グラーツ、リュブリャナ、ザグレブなどへの国際列車や、国内のインターシティがたくさん停まります。
  • 構内とコツ: 比較的新しい近代的な駅で、現代的な雰囲気です。乗る列車がここに停まるなら、混雑した中心部の駅を避けるよい方法になります。
  • ひとことアドバイス: 地下鉄M4線で市の中心部(東駅)やブダのほかの地域へ直接行けるので、とても実用的で効率的です。古い駅のような歴史的な趣はありませんが、いまの旅にはとても使いやすい駅です。

気をつけたいこと:遅れと古い車両(それでも心配はいりません)

ハンガリーの鉄道旅行は強くおすすめできますが、いつもおとぎ話のように順調とは限りません。歴史ある設備と新しく改良された設備が混ざった大きな鉄道網では、ときどき小さなトラブルが起こります。

  • ときどき起こる遅れや運休:
    • 遅れは実際にあります。計画的な線路工事や設備の改良が原因のこともあります(出発前に、MÁVのウェブサイトで「vágányzár(線路閉鎖)」のお知らせを確認しておくと安心です。ただし、この情報はいつも見つけやすく、早めに出るとは限りません)。古い車両の技術的なトラブルや、広くて一部が老朽化した路線網の維持の難しさが原因のこともあります。
    • 大事なよい知らせ: MÁVでは、列車が20分以上遅れて着くと、運賃の50%が払い戻されます。MÁVPLUSZアプリで買った切符なら、システムが遅れを検知して自動で払い戻してくれるので、申請書を出す必要はありません。定期券や1日券を持っている人には別の制度があり、定期券の有効期間中に20分を超える遅れが5回以上あると(1日券なら1回)、同じ種類の次の切符に使える代金の10%分のクレジットがもらえます。制度は2026年11月1日にMÁVの遅延補償のページで確認しました。
    • ひとことアドバイス: 飛行機や大事な予定など、乗り継ぎが重要なときは、必ず時間に余裕をもってください。運行の乱れや遅れのリアルタイム情報は、MÁVのウェブサイトとアプリのMÁVINFORMで確認できます。
  • 「年季の入った」車両:味わいと快適さ:
    • MÁVは快適な新型電車KISSやスマートなFLIRTなど、新しい車両を積極的に導入していて、多くの近郊路線や一部のインターシティで走っています。一方で、MÁV-STARTの車両のかなりの部分、特に地方路線の車両は古く、40年、なかには50年使われている客車もあります。
    • 旅行者への影響: 古い車両には、よく効く冷房のような現代的な設備がないことがあり(ハンガリーの暑い夏にはかなりつらいです)、電源も少ないかまったくなく、全体に古さが目立ちます。バリアフリーの面でも不便なことがあります。インターシティでも、古い車両が使われると冷房の効きが期待ほどでないことがあります。
    • ひとことアドバイス: これもハンガリーの鉄道旅行の楽しみと考えると気が楽です。大都市を結ぶ主要なインターシティなら、新しく快適な列車に当たる可能性が高いです。小さな支線のセメーイヴォナトに乗るなら、レトロな雰囲気を楽しんでください。窓からの景色はたいてい見る価値があり、地元の暮らしそのものを体験できます。
  • 予約システムの不便さ: 前述のとおり、MÁVPLUSZアプリとElviraは、いちばん安く切符を買うのに欠かせない一方で、使いにくかったり、決済や切符の受け取りでトラブルが起きたりすることがあると知られています。改善は進んでいますが、購入を確定する前に落ち着いて内容を見直してください。
  • 全体としては: こうした小さな癖はあっても、運賃の安さ(特に割引を使えば)と、国中に広がる路線網を考えると、ハンガリーの鉄道旅行はとてもお得です。現実的な期待と少しの準備があれば、問題はたいてい対処できます。ハンガリーのある地域から別の地域へ運ぶという基本のサービスは信頼でき、ほとんどの移動は順調で、気持ちのよい旅になります。

ハンガリーの鉄道旅行をスムーズにするコツ

ハンガリーの鉄道を快適に使うためのコツをまとめました。

  • 人気の路線とICは早めに予約: 特に地方列車なら当日でも切符は買えますが、インターシティ(座席指定が必須)に乗るとき、繁忙期や祝日に移動するとき、人気の路線(夏のバラトン湖方面など)を使うときは、事前の予約を強くおすすめします。オンラインやMÁVPLUSZアプリで早めに予約すれば、席を確保できるうえ、安い「Okosjegy(スマート切符)」をとれる可能性も高くなります。
  • 駅の案内板とアナウンスを読む:
    • 駅では出発案内板を探してください。Indulásは「出発」の意味です(たいてい黄色い地の案内板か電光掲示板です)。大事な項目は、Vonatszám(列車番号)、Hova(行き先)、Mikor(発車時刻)、Vágány(番線)です。
    • Érkezésは「到着」の意味です(たいてい白い地の案内板です)。
    • 駅のアナウンスは、特に小さな駅ではハンガリー語だけのことが多いので、案内板の表示を見ることがとても大切です。番線の変更(vágány módosítás)は、ときには発車直前に起こるので、列車が来るまで案内板から目を離さないでください。
  • 切符の刻印(必要な場合): 主に、MÁVと連携している地域の交通機関用に買った紙の切符、たとえばHÉV(ブダペスト市内のBKKの有効区間)に当てはまります。そうした切符を持っているなら、駅の入口やトラム・HÉVの車内にあるオレンジ色か黄色の機械で必ず刻印してください。オンラインやアプリで買ったMÁVの本線の電子切符は、スマートフォンのPDFか、MÁVPLUSZアプリの切符画面を用意して、車掌に読み取ってもらえば大丈夫です。
  • 荷物の置き方: 小さなかばんは網棚に、大きなスーツケースは荷物置き場(車両の端にあることが多いです)に置いてください。貴重品は必ず身につけておきます。混んでいる列車では、通路や座席をふさがないよう、ほかの乗客に配慮して荷物を置いてください。
  • 車内のマナー:
    • 話し声はほどほどの大きさにしてください。音楽や動画は必ずイヤホンで楽しみます。
    • 座席に足をのせるのは失礼とされています。
    • お年寄り、妊娠中の人、体の不自由な人や困っている人に席をゆずるのはマナーで、多くの場合期待されています。
    • コンパートメント式の車両で、すでに人が座っているところに入るときは、座る前に「Szabad ez a hely?(サバド・エズ・ア・ヘイ?、この席は空いていますか)」と聞くのが礼儀です。
    • 全体に、ハンガリーの人は控えめですが、ていねいに頼めばたいていとても親切に助けてくれます。
  • 食べ物と飲み物: 前述のとおり、すべての列車に食堂車があるわけではありません。特に地方列車で長い距離を乗るときは、軽食と水を1本持っていくと安心です。
  • トイレ(WC/Mosdó): いちばん小さな地方列車から立派なインターシティまで、すべての列車にトイレがあります。ただし清潔さには差があり、特に古い車両や長い移動の終わりごろは注意が必要です。一般に、1等車のトイレのほうが少しきれいで、手入れも行き届いていることが多いです。
  • 安全: ハンガリーの鉄道旅行は全体にとても安全です。ただし、世界中どこの公共交通でも同じように、周囲に気を配り、混んだ駅や夜行列車では特に持ち物から目を離さないでください。
  • 遅れたときの対処: 列車が大幅に遅れたら、MÁVINFORMで最新情報を確認してください。MÁVが原因の遅れで乗り継ぎに間に合わなかった場合は、駅の係員(たいてい案内所か切符窓口)から「igazolás(証明書)」をもらえることが多いです。この証明書があれば、新しい切符を買わずに目的地への次の列車に乗れることが多いです。また、多くの列車で20分以上の遅れに対して運賃の50%が払い戻される、MÁVの新しい制度も忘れないでください。

最後に:どの切符で出かけるか

ブダペストの歴史ある大きな駅から、日差しを浴びた田園や輝くバラトン湖の岸をのんびり走るローカル列車まで、ハンガリーの鉄道はどの路線にも小さな発見があります。

田舎の路線で古い車両に当たったり、Wi-Fiがひと休みしたりすることはあっても、ハンガリーの鉄道は安く、路線網が広く、この多彩な国を見て回るのにとてもよい手段です。

切符はOkosjegyかMagyarország24がおすすめです。準備ができたら、MÁVの列車の座席から「Helló(ヘッロー)」とハンガリーにあいさつしてください。

Jó utat kívánok!(ヨー・ウタト・キーヴァーノク、よい旅を)

よくある質問

ハンガリーの鉄道運賃は高いですか?

高くありません。西ヨーロッパの多くの国と比べるとかなり安く乗れます。Okosjegy(スマート切符)、START Klubカード、Megye24やMagyarország24の1日乗り放題券を使えば、さらに安くなります。

ハンガリーの鉄道の切符は事前に予約する必要がありますか?

インターシティ(IC)、レイルジェット(RJ)、人気の国際列車は事前予約をおすすめします。座席指定が必須なので席を確保でき、Okosjegyのような安い運賃も取りやすくなります。各駅停車のセメーイヴォナトや多くのジョルシュヴォナトは、乗る直前に駅で買っても間に合いますが、MÁVPLUSZアプリやウェブサイトで先に買っておくと時間と手間が省けます。

ユーレイルパスやインターレイルパスはハンガリーのMÁVの列車で使えますか?

使えます。MÁV-STARTが運行する列車で有効です。ただし、インターシティ(IC)、レイルジェット(RJ)、ユーロナイト(EN)の座席指定料金は別に払う必要があります。国内ICの2等の指定料金は、MÁVで直接予約すれば約990フォリント(約480円)です。ユーレイルやインターレイルのサイトで指定を取ると、手数料が高くなることが多いです。

ハンガリーの駅や車内で英語は通じますか?

ブダペストの主要駅(東駅、西駅、南駅)、特に国際線の切符窓口なら、英語が少し話せる係員に会える可能性が高いです。車内や地方の小さな駅では、英語が通じることはあまり多くありません。ただし、番線や発車時刻などの大事な案内はハンガリー語に加えてドイツ語でも表示されていることが多く、見ればわかる形で示されています。簡単なハンガリー語をいくつか覚えるか、翻訳アプリを用意しておくと安心です。

ブダペストの主要駅はどこで、それぞれどこへの列車が出ますか?

東駅(ケレティ駅)は多くの国際列車と、エゲル、ペーチ、ミシュコルツなどへの国内線が出ます。西駅(ニュガティ駅)はデブレツェン、セゲド、ドナウベンドの町への国内線と、一部の国際列車です。南駅(デーリ駅)はドナウ川西岸地方への国内線が中心で、バラトン湖行きの大半がここから出ます。ケレンフェルド駅はブダ南部の新しい乗り換え駅で、東駅や南駅を出た列車の多くが、国際列車も含めて停まります。詳しくは本文の駅の章を見てください。

ハンガリーの列車は時間どおりに走りますか?

いちばん時間に正確なのは主要路線のインターシティです。設備の古い路線や大規模な線路工事の期間には遅れが出るので、出発前にMÁVのウェブサイトかアプリのMÁVINFORMで運行情報を確認してください。

ハンガリーの列車にWi-Fiはありますか?

増えています。新しいインターシティ、レイルジェット、新型の近郊・地方列車(KISSやFLIRT)の多くにWi-Fiがあります。古い各駅停車(セメーイヴォナト)の大半にはありません。

ハンガリーの列車に犬を連れて乗れますか?

乗れます。手荷物のサイズに収まる、きちんと閉まるケースに入れた犬や小動物は無料で、1等車にも2等車にも乗れます。ケースに入れない犬はリードと口輪が必要で、犬用の切符(500フォリント、約240円)か全国用の犬の定期券(1,890フォリント、約910円)を買います。座席指定が必須のICなどの列車に乗れるのは20kgまでの犬だけで、2等車に1人1頭までです。20kgを超える犬は座席指定のない列車のデッキか多目的スペースにだけ乗れます。犬は座席に乗せられず、食堂車にも入れません。発行から1年以内の狂犬病の予防接種証明書を持っていきましょう。介助犬はどの等級でも無料です。国際列車や夜行列車には別の規定があります。

事前予約で窓口の列を避ける

Budapest One Way Private Transfer to or from Airport €27 · ★ 4.7 (611)
Budapest Airport Transfers €27.5 · ★ 4.8 (158)

料金確認日 2026-10-26. これらのリンクから予約すると、追加料金なしで当サイトの運営を支えることができます。 しくみについて.

Fixed price agreed in advance. The 100E bus is still cheaper.Pre-book a taxi from the airport →
料金が変わった、閉店していたなど、お気づきの点はありますか?編集部に知らせる

あわせて読みたい