ブダペストとプラハ、どっちに行く?物価・温泉・夜遊び・料理を比較(2026年版)
温泉や食事、少し個性的な夜遊びを楽しみたいならブダペスト、絵はがきのような旧市街と、ヨーロッパでいちばん安くておいしいビールが目当てならプラハです。どちらか1都市に絞るなら、特にこだわりがない限りブダペストをおすすめします。プラハで楽しめることの多くはブダペストでもそれなりに楽しめますが、ネオバロックの中庭にある38℃の屋外プールのような場所は、プラハにはありません。
7日あれば、どちらかを選ぶ必要はありません。プラハに3泊、ブダペストに4泊して、温泉は旅の最後に取っておくのがおすすめです。
※円換算は1フォリント=約0.49円、1コルナ=約7.3円、1ユーロ=約177円(2026年11月6日のECB参考レート)で計算した目安です。レートは変動します。
旅のタイプ別、おすすめはこちら
| 旅のタイプ | おすすめ | 理由 |
|---|---|---|
| 初めてで、特にこだわりなし | ブダペスト | 旧市街はプラハのほうがきれいですが、1日にできることの幅はブダペストのほうが広く、温泉はほかにありません |
| 節約旅行 | わずかにブダペスト | 約2,000フォリントからの日替わりランチと3,500フォリントの温泉で、1日の出費はプラハの安いビールより抑えられます |
| 夜遊び重視 | ブダペスト | 廃墟バー、ルーフトップ、クラブ、ワインバーがひとつの地区に集まっています。プラハはパブが中心で、大型クラブは行かなくてもいい1軒くらいです |
| 温泉・スパ | 圧倒的にブダペスト | 120以上の温泉源と5つの歴史的浴場に対し、プラハは1時間3,290コルナのビール風呂 |
| 建築と歴史 | 僅差でプラハ | 中世の街並みとプラハ城がそのまま残っています。ブダペストも国会議事堂とアンドラーシ通りの壮麗さでは負けていません |
| 両方回る | ぜひ両方 | 直通列車で約7時間。7日あれば両方をしっかり回れます |
料金を比べる前に、お断りしておきたいことがあります。私たちはブダペストに住んでいます。下のブダペストの料金はすべて当サイトのガイドから取り、記載の日付に確認したものです。プラハの料金はすべてプラハの公式情報(交通局、施設の料金表、市の公式ガイド)から取り、2026年7月に確認しました。暮らしている街と、資料で調べた街を比べていることになるので、情報源をそれぞれ明記しています。
ブダペストとプラハ、どちらが安い?
物価の差は、どちらの街のファンが思っているよりも小さくなっています。2015年ごろの「東欧なら格安で旅行できる」というイメージは、どちらの街でももう通用しません。今はどちらも物価が中くらいのヨーロッパの首都で、安く済む分野がそれぞれ違う、というのが実際のところです。
| 項目 | ブダペスト | プラハ |
|---|---|---|
| 普通のパブのビール(0.5L) | 廃墟バーで1,200〜1,800フォリント(約580〜870円)、地元の飲み屋(コチュマ)ならもっと安い(2026年初め) | 55〜80コルナ、約400〜580円(2026年1月) |
| 地元の2品ランチ | 大聖堂近くのキシュハラング食堂(Kisharang Étkezde)で800〜1,200フォリント(約390〜580円)(2026年7月) | ランチメニュー145〜195コルナ、約1,100〜1,400円(2026年1月) |
| 看板料理をレストランで | ゲットー・グヤーシュ(Gettó Gulyás)のペルケルト、3,500〜4,500フォリント(約1,700〜2,200円)(2026年7月) | パブのメイン料理180〜280コルナ、約1,300〜2,000円(2026年1月) |
| 交通機関の1回券 | 500フォリント、約240円(2026年7月、bkk.hu) | 30分39コルナ/90分50コルナ(紙の乗車券、2026年運賃、pid.cz) |
| 24時間パス | 2,750フォリント、約1,300円 | 150コルナ、約1,100円 |
| 72時間パス | 5,750フォリント、約2,800円 | 350コルナ、約2,500円 |
| ちょっと奮発 | セーチェニ温泉(Széchenyi gyógyfürdő)、平日13,200フォリント(約6,400円)(2026年7月) | プラハ城の周遊チケット、450コルナ(約3,300円)(2026年料金表) |
| 温泉で1日、節約版 | ダンダール温泉(Dandár gyógyfürdő)、平日3,500フォリント(約1,700円)(2026年料金表) | 存在しない |
表を見比べると、はっきりした傾向がわかります。ビールと交通機関はプラハのほうが安く、食事と温泉はブダペストのほうが安いのです。ビールを飲んでトラムで回る1日ならプラハのほうが安上がりですが、しっかりした食事を2回とり、3時間湯につかる1日ならブダペストのほうが安くなります。そもそもプラハでは、いくら払ってもそういう1日は過ごせません。地元価格と観光客価格の一覧はブダペストの物価指数に、キシュハラングのような店をさらに20軒は安くておいしいブダペストの店にまとめています。
行く前に覚えておくと便利なハンガリー語がひとつあります。fürdő(フュルデー、温泉・浴場)です。街のあちこちの建物で目にする言葉で、この比較でもいちばん大きなポイントになります。
温泉と、プラハのスパ事情
この項目は、比べるまでもなく差がついてしまいます。そこをあいまいにするほうが、かえってプラハに失礼でしょう。
ブダペストには120以上の温泉源があり、温泉は文化遺産として保存されているだけでなく、今も日常の一部です。温泉の料金と質の比較で公式料金表と照らし合わせた2026年7月時点の料金はこうです。ルカーチ温泉(Lukács gyógyfürdő)は平日7,000フォリント(約3,400円)で、有名な温泉と同じ地下の源泉から湯を引いているのに、料金はおよそ半分です。ルダシュ温泉(Rudas gyógyfürdő)は築約460年で、オスマン朝のドームとドナウ川を見下ろす屋上プールがあり、平日12,000フォリント、週末15,000フォリントです。週末は金・土曜の夜間営業が深夜まで続きます。どの写真にも出てくる黄色い建物のセーチェニ温泉は平日13,200フォリントで、9時前に入れる10,500フォリントの「グッドモーニング」チケットを使うとお得です。9区にある地元の人に人気の温泉、ダンダール温泉は3,500フォリントです。古いガイドブックを見ている人は注意してください。ゲッレールト温泉(Gellért gyógyfürdő)は2025年10月から改修のため休館していて、2028年より前には再開しないため、ゲッレールト温泉を中心にした旅の計画は立てられません。
私たちがおすすめしないのは、週末の午後のセーチェニ温泉です。肩が触れ合うほど混み、団体客も多く、温泉というよりウォーターパークのような雰囲気になります。平日に行くか、9時前に入るか、別の温泉を選ぶといいでしょう。
プラハには地質の関係で温泉源がありません。その代わりにあるのがビアスパです。温かいお湯にホップと酵母を入れた木の浴槽で、手の届くところにセルフサービスのビールサーバーがあります。最大手のビアスパ・ベルナルド(Beer Spa Bernard)では、2026年7月の公式料金表によると、1〜2人用の60分の貸切風呂が3,290コルナ、浴槽ひとつで約23,900円です。楽しい1時間になるのは確かですが、あくまで浴槽で過ごす1時間で、ひとりで入ればルカーチ温泉の丸1日の約7倍、2人で分けても約3.5倍の料金です。チェコ本来の温泉文化に触れるなら2時間ほど離れたカルロヴィ・ヴァリまで行く必要があり、それはまた別の旅になります。
温泉に少しでも興味があるなら、これだけでブダペストに決まりです。営業中の温泉のランキングは温泉のハブページにあります。
夜遊び:廃墟バーとプラハのパブ
ブダペストの夜の魅力は、店の多さと独特の雰囲気です。7区には廃墟バー、ワインバー、カクテルバー、クラブが歩いて回れる範囲に詰まっています。廃墟バーは、ほかの街ではなかなか真似のできない存在です。戦前のアパートに不ぞろいの家具を詰め込み、プロジェクターの光が揺れ、部屋ごとに別のバーのような雰囲気があります。主な廃墟バーの生ビールは、2026年2月の確認で1,200〜1,800フォリント(約580〜870円)、2〜3軒をはしごする夜は8,000〜15,000フォリント(約3,900〜7,300円)です。観光地価格になっている有名店のシンプラ・ケルト(Szimpla Kert)も、平日の0時前なら十分に楽しめます。夏ならオーブダのコブツィ・ケルト(Kobuci Kert)もおすすめで、ビールは1,000〜1,300フォリント(約490〜630円)、無料のライブ音楽もあり、地元の人が好んで通う店です。夜遊び全体はバー・ナイトライフのハブページで整理しています。
プラハの夜の魅力は、私たちの経験ではなく市の公式ガイドと料金データによれば、パブです。チェコのビール文化はヨーロッパでいちばん奥が深く、タンクから注ぐピルスナーは、輸出用のビールとはまるで別物です。2026年1月のプラハの物価調査では、普通のパブで0.5リットルが55〜80コルナ(約400〜580円)、旧市街では70〜90コルナ以上(約510〜650円以上)に上がります。ビール好きに向けてプラハの情報源がそろって勧めるのはジシコフとホレショヴィツェの地区で、夏のナープラフカの川岸は、ブダペストの廃墟ガーデンの雰囲気にいちばん近い場所です。プラハの情報源がそろって「行かなくていい」とするのは、カレル橋のすぐそばにある5階建ての大型クラブ、カルロヴィ・ラーズニェです。
おいしいビールをとにかく安く飲みたいならプラハ、2杯目のあとも夜をいろいろ楽しみたいならブダペストです。
料理:パプリカと豚すね肉
どちらも中欧の家庭的な料理で、違いは選択肢の幅と、いちばん安く食べられる値段です。
ブダペストは安いランチがとても安く、一方で高級店のレベルも意外なほど高い街です。安くておいしい店のガイドで紹介している、キラーイ通り(Király utca)の老舗キフーズデ(大衆食堂)フリツィ・パパ(Frici Papa)では、2026年11月に店のメニューで確認したところ、赤ワイン入りの牛肉のペルケルトが3,999フォリント(約1,900円)、グヤーシュスープが3,599フォリント(約1,700円)で、付け合わせは別料金です。2025年に再開した、ユダヤ人地区で63年続く名店カーダール食堂(Kádár Étkezde)では、名物のショーレト(sólet)の牛タンの燻製添えが3,670フォリント(約1,800円)です。ゲットー・グヤーシュは14種類のペルケルトを日替わりで出し、3,500〜4,500フォリントです。平日の日替わりランチ「ナピ・メニュー(napi menü)」(スープとメインで、市内全体でおおよそ2,000〜3,500フォリント、約970〜1,700円)が、地元の人のふだんの昼ごはんです。避けたいのはヴァーツィ通りで、同じ料理が倍の値段になり、写真付きのメニューを出している店が目立ちます。
プラハの伝統料理は、2026年の現地の料金ガイドによると、スヴィチュコヴァー(牛サーロインのクリームソース)やヴェプショ・クネドロ・ゼロ(ローストポーク、クネドリーキ、キャベツ)といったパブのメイン料理が、普通のパブで180〜280コルナ(約1,300〜2,000円)です。セルフサービスの食堂では、スープとメインのランチが145〜195コルナです。十分にお得ですが、いちばん安い価格帯で比べると、プラハの安いランチはブダペストの大衆食堂のおよそ倍です。プラハがはっきり上回るのはビールのつまみ(漬け込みチーズのナクラダニー・ヘルメリーンは、熱烈なファンがいるのも納得です)と、質の高いスペシャルティコーヒーの店です。
料理は選択肢の広さでブダペストに軍配が上がります。地元の人のように安く食べるにも、少し奮発して個性的な食事を楽しむにも向いています。
日帰り旅行の選択肢
プラハの周辺は多くの旅行者が思うより見どころが多く、日帰り旅行ではプラハに分があります。クトナー・ホラは列車で約1時間の中世の銀の町で、約4万人の骨で装飾されたセドレツ納骨堂の入場料は、公式サイトによると220コルナ(約1,600円)です。カルルシュテイン城は約40分、南の童話のような町チェスキー・クルムロフは、長いけれど有名な日帰り先です。
ブダペスト周辺は趣が異なり、城よりも風景を楽しむ旅になります。中欧最大の湖バラトン湖は列車で約90分、片道2,200フォリント(約1,100円)で、北岸にはワインの丘があり、夏のあいだ泳げます。センテンドレの彩り豊かな旧市街は近郊電車で40分、ドナウベンドの町々(エステルゴムの大聖堂、ヴィシェグラードの要塞)は、川沿いに1日でまとめて回れます。
城や納骨堂を見たいならプラハ、泳げる湖まで足を延ばしたいならブダペストです。
1回の旅で両方回る
7日以上あるなら、どちらかに絞る必要はありません。直通のユーロシティがブダペストとプラハを約2時間おきに約7時間で結び、早めに予約すれば20ユーロ前後からです。ウィーンはこの路線上にありません(直通列車はブラチスラヴァ経由)。ハプスブルクの3都市を回るなら、通しの切符ではなく2区間を別々に予約します。
日程はプラハに3泊、ブダペストに4泊がおすすめです。プラハの中心部はコンパクトで、3日あれば主な見どころを回れます。ブダペストはドナウ川の両岸に広がっていて、温泉に行く日は午後がまるごとかかります。プラハを先に回り、温泉は最後に取っておきましょう。駅で慌ただしく旅を終えるより、38℃の湯につかって締めくくるほうがずっと気持ちのいいものです。ブダペスト側の計画はブダペスト3日間のモデルコースにそのまま使える形でまとめています。
ウィーンやブカレストも候補なら、同じ方法で比べています。ブダペストとウィーンの比較(英語)とブダペストとブカレストの比較(英語)です。後者は、名前が似ていて混同されやすいことから書いた記事です。
どちらを選ぶにしても、自分の旅の目的に合わせて決めるのがいちばんです。この10年、2つの街は「プラハかブダペストで格安旅行」と、どちらでも同じであるかのように紹介されてきましたが、実際にはそれぞれまったく違う魅力があります。そして、温泉が湧いているのはブダペストだけです。
ブダペストの料金は、公式料金表と当サイトの店舗確認により、項目ごとに記載した日付で確認しました(温泉と交通機関は2026年7月、廃墟バーは2026年2月、レストランは当サイトの料理ガイドの2026年7月の更新時。ただしフリツィ・パパは2026年11月4日に店のメニューで確認)。プラハの料金は公式情報によるもので、pid.czの2026年運賃、beerspabernard.comとsedlec.infoの料金表、プラハの2026年の物価調査を、いずれも2026年7月23日に参照しました。
よくある質問
ブダペストはプラハより安いですか?
2026年は全体で数パーセントの差に収まります。食事はブダペストのほうが安く、聖イシュトヴァーン大聖堂近くのキシュハラングでは2品のランチが800〜1,200フォリント(約390〜580円)、プラハのランチメニューは145〜195コルナ(約1,100〜1,400円)です。ルカーチ温泉で1日過ごしても7,000フォリントですが、プラハにはそもそも同じような施設がありません。一方、ビールはプラハのほうが安く、普通のパブで0.5リットルが55〜80コルナ、交通パスも少し安めです。どちらの街も、もう2015年ごろのような格安旅行先ではありません。
夜遊びはブダペストとプラハ、どちらがいいですか?
ビールだけが目的でなければ、ブダペストがおすすめです。7区の廃墟バーには、ひとつの建物にバー5軒と中庭、蚤の市のような家具が詰まっていて、生ビールは1,200〜1,800フォリント(2026年初めの確認)です。同じ地区にルーフトップバー、ワインバー、クラブもあります。プラハの魅力はパブで、ビールがおいしくて安い反面、閉店は早めです。カレル橋のそばにある5階建ての有名なクラブは、プラハの公式ガイドが唯一「行かなくていい」としている場所です。
ブダペストとプラハを1回の旅で回れますか?
回れます。日数に余裕があれば、ぜひ両方回ってください。直通のユーロシティが約2時間おきに走り、所要は約7時間、早めに予約すれば20ユーロ前後(約3,500円)からです。ただしウィーンはこの路線上にありません。直通列車はブラチスラヴァ経由なので、3都市を回るならプラハからウィーン、ウィーンからブダペストを別々に予約します。
ブダペストとプラハを回るには何日必要ですか?
最低7日は見ておきたいところです。目安はプラハに3日、ブダペストに4日です。温泉に行く日は午後がまるごとかかりますし、ブダペストのほうが街の規模が大きく、見どころも広い範囲に散らばっているからです。10日あれば、日帰り旅行(プラハからクトナー・ホラ、ブダペストからバラトン湖やセンテンドレ)を何も削らずに加えられます。
ブダペストとプラハ、どちらが安全ですか?
どちらも大都市としては安全で、旅行者が巻き込まれる暴力事件はどちらでもまれです。その代わり、それぞれによくあるトラブルがあります。ブダペストではメーターのないタクシーと、ヴァーツィ通りの一部の店の不明瞭な会計に気をつけ、タクシーはBoltかFőtaxiの乗り場を使ってください。プラハでは路上の両替屋と天文時計近くの両替所を避け、ATMか銀行を使ってください。どちらも、少し気をつけるだけで防げます。
事前予約で窓口の列を避ける


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