ブダペストの買い物ガイド|免税手続き・日曜の営業・中央市場とヘレンド
この記事の目次

要点
ブダペストでいちばん賃料の高いショッピング街は、たいていの人が案内される通りではありません。クッシュマン・アンド・ウェイクフィールドの報告書『Main Streets Across the World』は、デアーク・フェレンツ通り(Deák Ferenc utca)のファッション・ストリートの賃料を年間1m²あたり1,920ユーロとし、ヴァーツィ通り(Váci utca)を抜いて市内随一のショッピング街になったとしています。東へ1ブロックなので、ぜひ足を延ばしてみてください。
買い物を楽しむために知っておきたいことが、店選びのほかに2つあります。ハンガリーの付加価値税は27パーセントで、EUの標準税率でいちばん高い水準です。EU域外に住んでいれば取り戻せますが、それはレジを離れる前に書類を頼んだ場合だけです。そして、旅行者が見たいものの半分ほどは週末に閉まるか短縮営業になります。中央市場の日曜は10:00〜16:00だけ、ヘレンドは日曜休みで土曜は14:00まで、一方で4つの大型モールは土日とも営業しています。
※円換算は1フォリント=約0.49円(2026年11月6日のECB参考レート)で計算した目安です。支払いはレジでフォリント建てです。レートは変動します。
基本情報
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 随一のショッピング街 | ファッション・ストリート、Deák Ferenc u. 15、5区。ヴァーツィ通りから東へ1ブロック |
| 市場 | 中央市場(Nagyvásárcsarnok)、1093 Budapest, Vámház körút 1-3。1897年建築。日曜10:00〜16:00、祝日は休み |
| 磁器 | ヘレンドとジョルナイはどちらも5区のヨージェフ・ナードル広場。ヴァーツィ通りから3分 |
| 日曜に開くモール | エテレ・プラザ、アレー、アレーナ・モール、ウエストエンド。日曜の店舗はたいてい19:00まで |
| 付加価値税 | 27%、EUで最高。EU域外の居住者は1枚のインボイスで68,000フォリント(約33,300円)超なら還付可能 |
| 注意点 | 還付申請書はレジで発行してもらう必要があり、あとからの手続きはできない |
週末に開いている店、閉まっている店
このページで1つだけ覚えるなら、この表です。2日間の旅の予定は、どの店がおすすめかより、この営業時間で決まります。
| 場所 | 土曜 | 日曜 |
|---|---|---|
| 中央市場 | 6:00〜16:00 | 10:00〜16:00。 祝日はすべて休み |
| ヘレンド、パレ店とベルヴェデーレ店 | 10:00〜14:00 | 休み |
| エテレ・プラザの店舗 | 10:00〜21:00 | 10:00〜19:00 |
| アレーの店舗 | 10:00〜21:00 | 10:00〜19:00 |
| アレーナ・モールの店舗 | 10:00〜21:00 | 10:00〜19:00 |
| ウエストエンドの店舗 | 10:00〜20:00 | 10:00〜18:00 |
ハンガリーでは日曜の営業はふつうのことです。2015年3月から2016年4月まで日曜の営業禁止がありましたが廃止され、いまはどの店も営業時間を自由に決めています。スーパーにはチェーン共通の日曜の営業時間はありません。いちばん長く開いているのはモールの中の店で、たとえばマムート(Mammut)のSPAR(8:00〜20:00)やアレーナ・モールのTesco(8:00〜21:00)です。例外が2つあります。祝日はほとんどの店が閉まります。そして12月24日は、国会が2026年11月3日にこの日を祝日にすることを議決したため、14:00までの営業ではなく終日休業になりました。ガソリンスタンド、花屋、菓子店、駅と空港の中の店は例外です。
平日の中央市場は月〜金曜6:00〜18:00で、平日の早朝が館内でいちばんいい時間です。エテレ・プラザの店舗は月〜木曜だけほかより1時間早く、20:00に閉まります。ウエストエンドの建物は毎日8:00〜22:00に開いていて、店舗は月〜土曜10:00〜20:00、日曜10:00〜18:00です。
傾向ははっきりしているので、予定は立てやすいはずです。メーカー直営の店は昔ながらの営業時間で日曜は休み、市場は日曜に短い時間だけ開きます。一方、駐車場のある大型施設は日曜もしっかり営業しています。市場と磁器は平日か土曜の午前に、日曜はモールにあてると効率的です。
運営会社の英語ページの一部にはまだ日曜休みと書かれているので、日曜に行く前に確認してください。
中央市場の営業時間は2026年10月16日に運営会社のハンガリー語ページpiaconline.hu/nagycsarnok、piaconline.hu/nyitvatartasと英語の営業時間ページで確認。ヘレンドの営業時間は同日にherend.com、ジョルナイの店舗はzsolnay.hu、モールの営業時間はeteleplaza.hu、arenamall.hu、westend.huで確認。12月24日に関する2026年11月3日の国会の議決はtelex.huとinfostart.huで2026年11月5日に確認。
27%の付加価値税を取り戻すには、レジでの手続きが必須
ハンガリーの付加価値税の標準税率は27パーセントでEUで最も高く、軽減税率は18%と5%です。買い物の額によってはかなりの金額になるので、生活の拠点がEU域外にあるなら、取り戻さない手はありません。
| 規則 | 内容 |
|---|---|
| 対象者 | 生活の拠点がハンガリー国外かつEU域外にあり、一時的に滞在している人。EU居住者は対象外 |
| 最低購入額 | 175ユーロ超。NAVは2026年の金額を税込68,000フォリント(約33,300円)に定めている。1枚のインボイスで |
| 書類 | 購入時に店が還付申請書(adó-visszaigénylő lap)を3枚つづりで発行。2枚を受け取る |
| 期限 | 商品を未使用のまま90日以内にEU域外へ持ち出す |
| 出国時 | 身分証、商品そのもの、申請書2枚、レシートの原本 |
| 電子手続き | CASのセルフサービス端末。リスト・フェレンツ国際空港のみ |
| 書類を忘れたら | 何もできない。NAVは、紙でも電子でも輸出の証明はあとからできないとしている |
規則は2026年10月16日に、NAVの2026年版情報冊子15号と、nav.gov.huの電子還付に関するお知らせで確認。税率は欧州委員会のYour Europeの付加価値税一覧(2026年8月)と照合。
いちばん大事なのは次の点です。レジの前に立っている間に還付申請書(adó-visszaigénylő lap)を頼んでください。 店を出るときでも、翌週のメールでも、空港でもありません。還付を受けるにはこの書類が欠かせません。レシートだけでは手続きができず、NAVはさかのぼっての手続きをはっきり認めていません。
手続きをするかどうか決める前に、金額を確認しておいてください。税率27%の場合、68,000フォリントの買い物に含まれる税額は14,457フォリント(約7,100円)です。また68,000フォリントは、いまのレート(2026年11月6日のECB参考レートで1ユーロ=363.90フォリント)では175ユーロではなく約187ユーロになります。フォリントの基準額は年に1回、以前のレートで決められるため、実際の基準額は規則上のユーロ額より少し高くなります。
費用はかかりません。書類は店が出し、スタンプは国境で押され、公的な手続きは無料です。
ファッション・ストリート、ヴァーツィ通りから東へ1ブロック
クッシュマン・アンド・ウェイクフィールドは、世界のショッピング街を賃料でランキングする調査を35回重ねてきました。2025年第3四半期までの1年を対象にした2025年版の報告書で、ブダペストの買い物地図は正式に塗り替わりました。
| ファッション・ストリート、デアーク・フェレンツ通り | クッシュマン・アンド・ウェイクフィールド、第35版 |
|---|---|
| 賃料 | 年間1m²あたり1,920ユーロ |
| 世界順位 | 26位(前回31位) |
| 欧州順位 | 38位(前回44位) |
| 前年比 | 33%上昇、地域で突出 |
報告書自体が、ファッション・ストリートはヴァーツィ通りを抜いて市内随一のショッピング街になったと書き、その理由として一帯への多額の投資を挙げています。所在地はDeák Ferenc u. 15(5区)で、デアーク・フェレンツ広場とヴェレシュマルティ広場の間を走っています。
旅行者にとってのメリットは人の少なさです。団体ツアーのほとんどはいまもヴァーツィ通りを歩き、ファッション・ストリートは比べると落ち着いています。1ブロックの寄り道で、大きなブランドをゆったり見て回れます。
いまのヴァーツィ通り
1時間ほどなら歩く価値がありますが、午後をまるごと使うほどではありません。
いまは美しい建物に、自国でもおなじみの国際チェーン店がほとんど入っています。マッサージの客引きやレストランの呼び込みがいて、ひと歩きで何度か声をかけられると思っておいてください。丁寧に断れば十分です。通りの両端は雰囲気が違い、北側のヴェレシュマルティ広場寄りは洗練された雰囲気、中央市場へ向かう南側はお土産店が中心です。持ち帰りたいハンガリーのお土産は、ブダペストで買うべきもののガイドで紹介しています。
おすすめは、人がぐっと少ない昼前に行き、上を見上げながら歩くことです。この通りの本当の見どころは、看板より上にあります。
中央市場はフロアごとに雰囲気が違う
ヴァームハーズ大通り1〜3番地(1093 Budapest、電話+36 1 366 3540)の中央市場(Nagyvásárcsarnok)は1897年に開業しました。模様入りのタイル屋根の下に鉄骨のホールが高くそびえ、建物そのものが見どころです。入場は無料です。
| フロア | 実際にあるもの |
|---|---|
| 地下 | 野菜の酢漬けや塩漬け(savanyúság)の売り場、魚とジビエ、スーパー、日用品 |
| 1階 | 野菜、果物、精肉、ジャムや瓶詰め、そしてハンガリー食品の棚。サラミ、ソーセージ、フォアグラ、パーリンカ、トカイワイン、パプリカ、はちみつ |
| 2階(現地の1階) | バー、レストラン、お土産・ギフトの店 |
フロアの構成がそのまま回り方のガイドになります。下の階は地元の人がいまも買い物をする現役の市場で、上の2階(現地の1階)は、ホールを見下ろしながら見て回り、軽く食べる場所です。運営会社は質の高いハンガリー産品を「フンガリクム通り(Hungarikum utca)」という売り場の並びに集めて紹介しています。
量ったり包んだりしてもらう前に、値段か1kgあたりの値段を確認してください。また、できれば館内がいちばん落ち着いている平日の午前に行くと買い物しやすいでしょう。
その場で食べるのではなく、持ち帰る食品を買うなら、1階こそが目指す場所です。パプリカ、サラミ、はちみつがここでは食料品として売られています。甘いもの探しなら、ハンガリーのお菓子が買える店(英語)とブダペストでレーテシュを買える店のガイドで、足を運びたい店を紹介しています。1階の棚のトカイワインが気になったら、ブダフォクのワインセラー(英語)で、産地のワインを半日かけて味わうのもおすすめです。
ヘレンドとジョルナイは同じ広場のお隣同士
便利なことに、ハンガリーの2大磁器メーカーはどちらも、ブダペストの直営店をヨージェフ・ナードル広場(József nádor tér)の10〜11番地と10番地に構えています。ヴァーツィ通りから歩いて3分です。
| 店 | 住所 | 電話 |
|---|---|---|
| パレ・ヘレンド | 1051 Budapest, József nádor tér 10-11 | +36 20 241-5736 |
| ヘレンド・ベルヴェデーレ | 1061 Budapest, Andrássy út 16 | +36 1 374-0006 |
| ジョルナイ、ヨージェフ・ナードル広場店 | 1051 Budapest, József nádor tér 10 | +36 30 517 30 16 |
| ジョルナイ、アンドラーシ通り店 | 1061 Budapest, Andrássy út 8 | +36 70 599 1061 |
| ジョルナイ、アストリア店 | 1072 Budapest, Rákóczi út 4-6 | +36 20 418 31 10 |
ヘレンドはどちらの店も月〜金曜10:00〜18:00、土曜10:00〜14:00で、日曜は休みです。ジョルナイはブダペストのどの店舗も営業時間を公表していないので、出かける前に電話で確認してください。パレ・ヘレンドでは予約制で磁器の絵付け教室や絵付けの実演もあり、買い物と合わせて午後のひとときを楽しめます。
時間について注意点がひとつあります。ヘレンドは日曜休みなので、磁器は週末旅行の最終日の午後ではなく、平日か土曜の午前に予定に入れてください。
日曜も頼れる4つの大型モール
ショッピングセンター目当てにブダペストへ来る人はまずいませんが、市場も磁器の店も閉まる日曜の午後に開いているのが、4つの大型モールです。3つは19:00まで、ウエストエンドの店舗は18:00まで開いています。土曜は3つのモールが21:00まで店を開けています。
エテレ・プラザはいちばん新しく、いちばん行きやすいモールです。地下鉄M4線の終点、ケレンフェルド駅のすぐそばにあり、150以上の店が入っています。
アレー(Allee)は11区の10月23日通り8〜10番地(Október huszonharmadika u. 8-10)にあり、ほどよい大きさで迷わず回れます。
アレーナ・モールはアレーと同じ店舗営業時間で、毎日8:00〜21:00のTescoが入っています。見て回るより買い込むのが目的なら、これが実用的なポイントです。
ウエストエンドは最大のモールで、自社の数字では店舗が400近く、飲食店が50以上、年間の来場は2,000万回を超えます。中で方向を見失いやすいので、入ってきた入口を覚えておき、フードコートで休む時間も取っておくと安心です。
支払いについて
ハンガリーはユーロ圏ではなく、値札はフォリントです。このページの円換算はすべて2026年11月6日のECB参考レート(1フォリント=約0.49円)によるもので、レートは変動するため、円の金額はあくまで目安です。
あわせて開いておきたいページが2つあります。ハンガリーのチップガイドはレジとテーブルで何が期待されるかを、ブダペストカードの損得ガイドは、買い物が旅の半分のとき、交通と美術館のセット券が元を取れるかを計算しています。どこが歩いて行けてどこが地下鉄になるかは泊まる場所で決まるので、エリア別の宿泊ガイドで地区を整理しておくと便利です。コーヒー豆を買うなら、スペシャルティコーヒーの焙煎所(英語)の豆は持ち帰りやすく、街の味がするお土産になります。お土産より古着やアンティークが目当てなら、エチェリ蚤の市のガイドで、足を延ばしたくなる市場を紹介しています。
最後に、買い物の順番について。大きな買い物は旅の初めのほうに済ませてください。90日以内に国外へ持ち出す余裕があり、レジで書類を頼む気力もあるうちに買っておけば安心です。それ以外のものは空港へ向かう途中でも買えます。
よくある質問
旅行者はハンガリーで付加価値税の還付を受けられますか?
受けられるのは、生活の拠点がハンガリー国外かつEU域外にあり、一時的に滞在している人だけです。EU居住者は還付を受けられません。条件を満たす場合、購入した時点で店が還付申請書(adó-visszaigénylő lap)を3枚つづりで発行する必要があり、そのうち2枚を受け取ります。そのあと90日以内に未使用のまま商品を持ち出し、出国時に身分証、商品、申請書2枚、レシートの原本を提示します。ハンガリー国税関税庁(NAV)は、紙でも電子でも輸出の証明はさかのぼってできないとしているので、レシートだけでは何の役にも立ちません。
2026年のハンガリーの免税の最低購入額はいくらですか?
規則上は1枚のインボイスで175ユーロ超で、NAVは2026年の金額を税込68,000フォリント(約33,300円)に定めています。1日分のレシートを合算するのではなく、1枚である必要があります。標準税率27%の場合、68,000フォリントの買い物に含まれる税額は14,457フォリント(約7,100円)です。なお、68,000フォリントはいまのレートでは175ユーロではなく約187ユーロになります。フォリントの金額が年に1回、以前のレートで決められるためです。
中央市場は日曜に開いていますか?
10:00〜16:00に開いています。ヴァームハーズ大通り(Vámház körút)の中央市場は、月〜金曜6:00〜18:00、土曜6:00〜16:00、日曜10:00〜16:00の営業で、祝日はすべて休みです。日曜は短いので、昼食後ではなく昼前に行きましょう。日曜の夕方に買い物をするなら、開いているのはモールで、市場ではありません。運営会社の英語ページの一部にはまだ日曜休みと書かれているので、日曜に行く前に確認してください。
ヴァーツィ通りはいまも歩く価値がありますか?
1時間ほどなら歩く価値があります。見どころは店より建物です。いまは自国でもおなじみの国際チェーン店がほとんどで、マッサージの客引きやレストランの呼び込みもいるので、丁寧に断れば十分です。北側のヴェレシュマルティ広場寄りは洗練された雰囲気で、中央市場へ向かう南側はお土産店が中心です。人の少ない昼前に行き、看板より上の建物を眺めてから、東へ1ブロック歩いてファッション・ストリートへ向かいましょう。
ブダペストで本物のヘレンドやジョルナイの磁器はどこで買えますか?
どちらのメーカーも5区のヨージェフ・ナードル広場に直営店があり、ほぼ隣同士です。パレ・ヘレンドはヨージェフ・ナードル広場10〜11番地、ヘレンドにはアンドラーシ通り16番地のベルヴェデーレ店もあり、どちらも月〜金曜10:00〜18:00、土曜10:00〜14:00、日曜休みです。ジョルナイはヨージェフ・ナードル広場10番地、アンドラーシ通り8番地、アストリアのラーコーツィ通り4〜6番地に店がありますが、営業時間を公表していないので、行く前に電話してください。
ブダペストのお店は日曜に開いていますか?
モールは開いていて、市場は数時間だけ、磁器の店はまったく開いていません。エテレ・プラザ、アレー、アレーナ・モール、ウエストエンドはどこも日曜の営業時間を公表していて、最初の3つの店舗は10:00〜19:00、ウエストエンドは18:00までです。中央市場は10:00〜16:00だけで、ヘレンドは休みです。2日間の旅を計画するときにいちばん役立つのがこの違いです。市場の日曜は短く、磁器の店は日曜休みです。
ブダペストで本当に買う価値があるものは何ですか?
ハンガリーならではのものを買うなら、ヘレンドかジョルナイの磁器を、お土産店ではなくメーカーの直営店で買うのが確実です。中央市場の1階の食品も狙い目です。パプリカ、サラミ、ソーセージ、フォアグラ、はちみつ、ジャムや瓶詰めが、お土産ではなく日常の食料品として売られています。トカイワインなどのハンガリーワイン、市内のスペシャルティコーヒーの焙煎所の豆もおすすめです。どれもスーツケースで持ち帰りやすいものばかりです。