ブダペストはどこに泊まる?23区から選ぶおすすめ宿泊エリア8つ(2026年版)

最終更新: 2026-11-01·5 分で読めます
この記事の目次
  1. ブダペストの区の番号のしくみ
  2. タイプ別のおすすめエリア
  3. 23区の一覧
  4. 5区(ベルヴァーロシュ・リポートヴァーロシュ):華やかで宿泊費も高い中心街
  5. 6区(テレーズヴァーロシュ):上品な街並み、民泊は全面禁止
  6. 7区(エルジェーベトヴァーロシュ):ユダヤ人地区と廃墟バー
  7. 8区(ヨージェフヴァーロシュ):パロタネジェドと2027年の民泊規制
  8. 9区(フェレンツヴァーロシュ):クラフトビールと中央市場
  9. 13区(ウーイリポートヴァーロシュ):地元の家族が暮らす街
  10. 1区(ヴァールネジェド):ブダ城地区
  11. 2区(ロージャドンブ):ブダの静かな丘
  12. 8つの区の早見表
  13. 交通:宿選びを左右する移動手段
  14. 知っておきたい予約のコツ5つ
  15. ブダペストの宿泊事情の変化
  16. 旅のタイプ別に選ぶ
  17. どの区がどんな人に向いているか

ブダペストの23の区は地理的な順番になっておらず、番号を見てもどこを予約すればいいかはわかりません。区だけでなく、通りまで見て選ぶのが大切です。同じ「中心部」でも、寝室がカジンツィ通りに面した「歓楽街の中心の素敵なアパート」と、国会議事堂近くのホテルとでは、夜の過ごしやすさがまったく違います。

23区のうち旅行者に関係があるのは8つほどです。残りは住宅地の郊外で、悪い場所ではありませんが、旅行者が泊まる理由も特にありません。初めての人の多くは、廃墟バー、レストラン、ユダヤ人地区に近いペスト側に泊まります。ブダ側は、眺め、王宮、温泉を楽しみたく、ほとんどの見どころへ川を渡ることを気にしない、ロマンチックな旅やリピーター向けです。アパートを予約するなら、まず区を確認してください。6区は民泊を禁止していて、8区も独自の上限を予定しています。

※円換算は1フォリント=約0.49円(2026年11月6日のECB参考レート)で計算した目安です。支払いはフォリントで、レートは変動します。

ドナウ川のクルーズ船から見たブダペストの国会議事堂

ブダペストの区の番号のしくみ

ブダペストは、西岸の丘の多いブダと東岸の平らなペストに分かれ、1873年にひとつの市になりました。区はローマ数字で1区から23区まで番号が振られていますが、番号は渦巻き状に並んでいて、19世紀の役人には理由があったにせよ、いまの旅行者にはわかりにくい順番です。1区はブダ側の中世のブダ城地区、5区はペストの中心街、7区は廃墟バーの本拠地です。覚えるべき法則はなく、下のリストを見るだけで十分です。

初めての人の多くは、廃墟バー、レストラン、ユダヤ人地区、ショッピング街があるペスト側に泊まります。ブダ側には眺め、歴史、温泉がありますが、主な見どころの多くへは川を渡るか、トラムに乗ることになります。

タイプ別のおすすめエリア

こんな人なら おすすめの区 理由
初めてで、全部歩いて回りたい 5区か6区 名所、治安、交通が狭い範囲にそろっている
廃墟バーとナイトライフが目当て 7区 眠るつもりならカジンツィ通りだけは避ける
素顔のブダペストを見たいリピーター 8区(パロタネジェド) 安くて街並みが美しい。ただし下の2027年の民泊規制を先に読む
クラフトビールと落ち着いた地元の雰囲気が好き 9区 ラーダイ通り、中央市場があり、7区ほど騒がしくない
子連れ、または1週間以上の滞在 13区 マルギット島、遊び場、地元の人が暮らす住宅街
便利さより絵はがきのような眺め 1区(ブダ城地区) 美しく、夜は静か。地下鉄はない
自然と静けさを求めるリピーター 2区(ロージャドンブ) ハイキングコースと温泉。交通の便は悪い

23区の一覧

旅行者におすすめなのは、下で紹介する8つの区です。気になる住所がどこにあるかわかるように、23区すべてを、川のどちら側か、旅行者に何があるかと一緒に載せておきます。

区 名前 位置 旅行者にとっての見どころ ガイド
1区 Budavár ブダ 王宮の丘:ブダ城、マーチャーシュ聖堂、漁夫の砦 ブダ城地区の宿泊ガイド(英語)
2区 II. kerület ブダ ロージャドンブの邸宅街、ルカーチ温泉、ブダの丘陵へのハイキングコース 2区(ロージャドンブ)のガイド(英語)
3区 Óbuda-Békásmegyer ブダ オーブダの旧中央広場、ローマ遺跡アクインクム
4区 Újpest ペスト 北部の住宅地。地下鉄M3の終点ウーイペシュト・ケズポント
5区 Belváros-Lipótváros ペスト 国会議事堂、聖イシュトヴァーン大聖堂、ドナウ河岸の遊歩道 5区のホテルと中心街のガイド(英語)
6区 Terézváros ペスト アンドラーシ通り、国立歌劇場、リスト・フェレンツ広場 6区(テレーズヴァーロシュ)のガイド(英語)
7区 Erzsébetváros ペスト ユダヤ人地区、ドハーニ街シナゴーグ、廃墟バー ユダヤ人地区の宿泊ガイド(英語)
8区 Józsefváros ペスト パロタネジェド、ハンガリー国立博物館、東駅(ケレティ駅) 8区(パロタネジェド)のガイド(英語)
9区 Ferencváros ペスト 中央市場、ラーダイ通り、クラフトビール 9区(フェレンツヴァーロシュ)のガイド(英語)
10区 Kőbánya ペスト 住宅地と工業地帯。見どころは少ない
11区 Újbuda ブダ ゲッレールトの丘、バルトーク・ベーラ通りのカフェ、工科大学 11区(ウーイブダ)のガイド(英語)
12区 Hegyvidék ブダ ブダの丘陵:ノルマファ、森の散歩道、邸宅の並ぶ通り
13区 XIII. kerület ペスト ウーイリポートヴァーロシュ、ポジョニ通り、マルギット島への玄関口 13区(ウーイリポートヴァーロシュ)のガイド(英語)
14区 Zugló ペスト 市民公園(Városliget)、セーチェニ温泉、英雄広場
15区 Rákospalota-Pestújhely-Újpalota ペスト 北東部の住宅地
16区 XVI. kerület ペスト 一戸建てが並ぶ田園郊外
17区 Rákosmente ペスト いちばん東の区。村のようで静か
18区 Pestszentlőrinc-Pestszentimre ペスト 空港側:リスト・フェレンツ国際空港がある
19区 Kispest ペスト 20世紀初めの田園住宅地ヴェケルレ
20区 Pesterzsébet ペスト ペスト南部の住宅地
21区 Csepel チェペル島 チェペル島、産業遺産
22区 Budafok-Tétény ブダ ブダフォクのワインセラー、ナジテーテーニ城博物館
23区 Soroksár ペスト ラーツケヴェ・ドナウ支流沿いの南端

番号の振り方には歴史的な経緯があります。ペスト、ブダ、オーブダは1873年に合併して10区の市になり、ブダ側が1〜3区、ペスト側が4〜10区でした。1950年に周辺の町が編入されて22区の「大ブダペスト」(Nagy-Budapest)になり、新しい外側の8区が輪を描くように15〜22区の番号を受け取りました。23区のショロクシャールは1994年に20区から分かれました。23区のうち20区は番号のほかに名前を持ち、2区、13区、16区は番号だけで呼ばれます。

出典:区の名前と番号の歴史は、各区議会の正式名称を引用しているハンガリー語版Wikipediaの記事Budapest kerületei。2026年11月1日に確認。

5区(ベルヴァーロシュ・リポートヴァーロシュ):華やかで宿泊費も高い中心街

5区を歩くと、オーストリア=ハンガリー帝国時代にタイムスリップしたような気分になります。クリーム色と金色で飾られた華やかなファサードや錬鉄のバルコニーが並び、川岸にはネオ・ゴシック様式の壮麗な国会議事堂がどっしりと構えています。クリスマスマーケットの時期にヴェレシュマルティ広場で地下鉄から地上に出ると、冷えた空気にローストアーモンドとクルトシュカラーチ(煙突菓子)の香りが漂っています。

ブダペストの名所が、歩いて回れる1平方キロほどに詰まっているのが5区です。

ドナウ川にかかるセーチェニ鎖橋

魅力:聖イシュトヴァーン大聖堂、セーチェニ鎖橋、ドナウ河岸の遊歩道、国立歌劇場がすべて徒歩15分圏内にあります。昼も夜も市内でいちばん安全な区です。ヴァーツィ通りを離れれば、本格的なレストランもそろっています。ボルコニハ(Borkonyha)はミシュランの星付きで、テイスティングメニューがあります(ブダペストのミシュランレストランも参照)。カフェ・ジェルボーは1858年からケーキとコーヒーを出していて、店内はハプスブルク家の舞踏室のようです。

知っておきたいこと:宿泊費がいちばん高い区で、いかにも旅行者向けに整えられた雰囲気があります。歩行者天国のショッピング街ヴァーツィ通りは散歩するには楽しいですが、夕食なら脇道の店のほうがおすすめです。夜に飲むならホテルのバーやカクテルラウンジが中心で、廃墟バーへは地下鉄で7区へ行くことになります。

5区がおすすめなのは、初めてのブダペストを王道のルートで楽しみたい人、家族旅行の人、夜2時のバーのはしごより夕食とドナウ川の眺めのほうがいい人です。予算を抑えたい人には向きません。

区の詳しいガイド:5区のホテルと中心街のガイド(英語)

6区(テレーズヴァーロシュ):上品な街並み、民泊は全面禁止

5区が正装してオペラに出かける街だとすれば、6区は同じ上品さを持ちながら肩の力が抜けた、芸術家肌の街です。おいしいコーヒーの店も多く、堅苦しさはありません。区の中心を貫くアンドラーシ通りはユネスコの世界遺産で、「ブダペストのシャンゼリゼ」と呼ばれています。その下を走る地下鉄M1はヨーロッパ大陸で最古の地下鉄で、いまも当時の黄色い車両が走っています。

冬のイルミネーションに彩られたアンドラーシ通り

本当の魅力は脇道にあります。リスト・フェレンツ広場は毎晩屋外のカフェでにぎわい、国立歌劇場が文化の拠点になっています。

ブダペストのハンガリー国立歌劇場

リスト・フェレンツ広場から東へ歩いて15分で7区の廃墟バーに着きます。上品な街並みと文化を楽しみながら、夜遊びのあとも歩いて帰れる距離にナイトライフがあることが、6区のいちばんの強みです。

民泊の最新状況:6区は住民投票と、禁止を支持した最高裁判所(Kúria)の判決を受けて、2026年1月1日から民泊を全面的に禁止しました。禁止はすでに施行され、積極的に取り締まられています。違反したホストには、個人で200,000フォリント(約98,000円)、法人で2,000,000フォリント(約980,000円)の罰金と、物件の45日間の営業停止が科されます。憲法裁判所での審理が続いているので法的には完全に決着していませんが、いま計画している旅行では確定したものと考えてください。泊まれるのはホテル、ホステル、許可を受けたゲストハウスだけなので、早めに予約しておくと安心です。周辺の区の状況も含めた全体像は、ブダペストの民泊禁止のガイド(英語)にあります。

6区がおすすめなのは、5区ほどの値段を払わずに文化と中心の立地がほしい人、アパートではなくホテルでかまわない人です。

区の詳しいガイド:6区(テレーズヴァーロシュ)のガイド(英語)

7区(エルジェーベトヴァーロシュ):ユダヤ人地区と廃墟バー

静かな平日にシンプラ・ケルト(Szimpla Kert)に入ると、たいていの人が「ここはいったい何?」と驚きます。ばらばらの家具、座席に変わったバスタブ、DJブースに改造されたトラバント、ストリートアートと共産主義時代のポスターで埋まった壁、そして何フロアにもわたって飲み物が行き交っています。

廃墟バーの文化は2000年代初め、事業家たちがこの区の崩れかけた戦前の建物を即席のバーに変え始めたことから生まれました。正式な名前はエルジェーベトヴァーロシュですが、誰もがユダヤ人地区と呼びます。ブダペストのユダヤ人コミュニティの歴史的な中心であり、街のナイトライフの中心でもあります。バーそのものについては、ブダペストの廃墟バーのガイドを読んでください。

ひとつの区に2つの顔:昼はボヘミアンで歴史的な顔を見せます。1859年に開堂したドハーニ街シナゴーグは世界最大級のシナゴーグのひとつで、席数は約3,000です。隣には英雄の神殿と、ヴァルガ・イムレによる金属の木の葉にホロコーストの犠牲者の名前が刻まれた記念公園があります。アール・ヌーヴォーの建物の個人経営のコーヒーショップ、カジンツィ通りとドブ通りのヴィンテージショップもあります。

ブダペストのドハーニ街シナゴーグ

シナゴーグはネオログ派コミュニティの中心である現役の祈りの場で、旅行者も礼拝に参加できます。4月1日〜10月31日はドハーニ街シナゴーグで金曜18:00と土曜9:30、11月1日〜3月31日は英雄の神殿で金曜17:00と土曜9:30です。事前にコミュニティへ名前を伝え、入口のセキュリティチェックのために身分証を持参し、聖なる場所にふさわしい服装で行ってください。ひざと肩を隠し、胸元の開きすぎない服を選び、男性は頭を覆います。男女は別々に座り、安息日の礼拝中は写真と動画の撮影ができません。安息日の夕食やキドゥーシュの昼食にも参加できます。事前の申し込みと寄付の前払いが推奨されていて、キドゥーシュは1人10,000フォリント(約4,900円)です。

週末の夜、22時ごろからは別の顔になります。屋根付きの中庭の通路ゴジュドゥ・ウドヴァルが屋外の飲み屋街に変わり、通りはヨーロッパ中から来た人であふれます。

ブダペストのゴジュドゥ・ウドヴァル

睡眠を大切にするなら、ここを予約する前によく考えてください。騒音はたまにあるものではなく、この地区では日常です。週末は朝4〜6時まで通りがにぎやかで、最近は夏の平日もそうなりつつあります。7区を予約するなら、中庭側の部屋(ハンガリー語でbelső udvari)を頼み、カジンツィ通り、ドブ通りの南側、ゴジュドゥ・ウドヴァルの近くは避け、それでも耳栓は持って行ってください。市民公園に近い区の北側は、静かな住宅地です。

食事:Bors Gasztrobárはパンの器に入ったスープ、Mazel Tovは温室のような店内で中東料理、Kőleves Kertはひとひねりしたハンガリーの定番料理を出しています。ほかの店はブダペストの安くておいしいレストランのガイドを見てください。

7区がおすすめなのは、ナイトライフが旅の目的で、若くて予算を抑えたく、どんな音の中でも眠れる人です。子連れの人や、翌朝しっかり動く必要がある人には向きません。

区の詳しいガイド:ユダヤ人地区の宿泊ガイド(英語)

8区(ヨージェフヴァーロシュ):パロタネジェドと2027年の民泊規制

8区の内側にあるパロタネジェド(Palotanegyed、宮殿地区)は、騒がしい夜を避けて普段着のブダペストを見たい旅行者への、地元の人からのおすすめです。この地区の新古典主義の建物は、第二次世界大戦も共産主義時代も生き延びました。近くには6つの大学が集まり、テラス席に囲まれた小さな広場ミクサート・カールマーン広場(Mikszáth Kálmán tér)は、コーヒーや夜のワインを楽しむのに街でいちばん気持ちのいい場所のひとつです。

廃墟バーから東へ5分歩くと、雰囲気ががらりと変わります。並木道を犬を連れた住民が散歩し、建物は同じように美しく、旅行者はずっと少なくなります。

2つのゾーンに分かれます:8区の内側、パロタネジェドは安全で、おしゃれになりつつあり、お得です。8区の外側、特にマーチャーシュ広場(Mátyás tér)、カールヴァーリア広場(Kálvária tér)、マグドルナ(Magdolna)のあたりは、ブダペストでいちばん経済的に混在した地域で、暗くなってからはより注意が必要です。荒れた一角でも、西ヨーロッパやアメリカの多くの都市の問題地区よりは穏やかですが、初めてのブダペストならパロタネジェドの範囲内に泊まるのが賢明です。

民泊規制の最新情報:8区は6区のように民泊を禁止するわけではありませんが、規制には乗り出しています。2026年6月、区議会は民泊の上限を区全体で住宅数の3.5%、パロタネジェドとコルヴィン地区で5%とする枠組みを採択しました。2026年9月の建築規則の改正案では、1棟の集合住宅につき住戸の15%が上限です。2027年1月1日から、新規の物件は建物の同意がなければ登録できません。すでに営業しているホストについては、建物の住民総会が別の決定をするまで同意があったものとみなされます。規則は2027年1月1日に施行される予定です。今年予約する旅行には何も変わりませんが、もっと先の旅行を計画しているなら、いまの豊富なAirbnbの物件が2027年も同じだとは考えないでください。古いブックマークではなく、最新の掲載を確認してください。

パロタネジェドは小さな地区ですが、食の選択肢は充実しています。Rosenstein Vendéglőは、地元の人が街で指折りと評価するハンガリー・ユダヤ料理を出しています。AuróraやGólyaといったコミュニティスペースが、クリエイティブな文化の拠点になっています。

8区がおすすめなのは、もっと地元らしい場所を求めるリピーター、パロタネジェドを出ずにお得に泊まりたい人、よく保存された19世紀の建築が好きな人です。初めての旅向けではありません。

区の詳しいガイド:8区(パロタネジェド)のガイド(英語)

9区(フェレンツヴァーロシュ):クラフトビールと中央市場

どの街にも、地元の人が15年ほど「これから注目の地区」と言い続けている場所があります。ブダペストでは9区のフェレンツヴァーロシュがそれにあたり、手ごろな値段のまま、工業地帯の名残を残す街から本当に面白い地区へと変わりました。

中心はラーダイ通り(Ráday utca)で、半ば歩行者天国になったレストランとバーの通りです。7区を落ち着かせたような雰囲気で、テーブルの向かいの人の声が聞こえ、客は地元の人が中心です。

ブダペストのラーダイ通り

フェレンツヴァーロシュが本当に知られているのはクラフトビールで、専門の店が20軒以上あり、それにふさわしいあだ名も付いています。Élesztőházは工場を改装した空間で、この地区のクラフトビール文化の中心になっています。ほかの店はブダペストのクラフトビールのパブと醸造所のガイド(英語)を見てください。

区の北端には中央市場(Nagy Vásárcsarnok)があります。1897年に建てられた鉄とガラスの大聖堂のような建物で、建物を見るだけでも訪れる価値があり、もちろん中は活気にあふれています。1階には野菜や果物、パプリカがあふれ、2階のギャラリーではランゴシュからトゥルトゥット・カーポスタ(ロールキャベツ)まで何でも食べられます。

ブダペストの中央市場の内部

9区がおすすめなのは、クラフトビールが好きな人、市場や地元のレストランに近い場所がいい人、7区の活気はほしいけれど騒がしさはいらない人です。

区の詳しいガイド:9区(フェレンツヴァーロシュ)のガイド(英語)

13区(ウーイリポートヴァーロシュ):地元の家族が暮らす街

1週間以上滞在する人や子連れの人におすすめなのが、13区のウーイリポートヴァーロシュです。ブダペストの多くの家族が暮らす地区で、それが街の雰囲気にも表れています。大通りのポジョニ通り(Pozsonyi út)には、観光客ではなく住民向けの個人経営の書店、パン屋、レストランが並びます。物価は少し安く、時間の流れもゆっくりです。

ブダペストのポジョニ通り

いちばんの魅力は、区の南端のマルギット橋から渡れるマルギット島です。長さ2.5kmの車の入れない島に、公園、ランニングコース、地元の人が街で指折りの夏のスポットと評価する屋外プール施設パラティヌスがあります。

ブダペストのマルギット島

子連れで、家族向けの環境でブダペストの温泉文化を楽しみたいなら、ここを拠点にするといいでしょう。詳しくは子連れのブダペストのガイドを見てください。建築好きなら、ウーイリポートヴァーロシュにはブダペストでいちばんバウハウスとモダニズムの建物が集まっていることも覚えておいてください。多くは1927〜1944年に建てられたもので、旅行者がふだん写真に撮る装飾的なハプスブルク時代の通りとは違うブダペストです。

13区がおすすめなのは、子連れの人、1週間以上滞在する人、中心のにぎわいより住宅地の雰囲気がいい人です。

区の詳しいガイド:13区(ウーイリポートヴァーロシュ)のガイド(英語)

1区(ヴァールネジェド):ブダ城地区

ブダペストの写真を見たことがあれば、ブダ城地区を見たことがあるはずです。マーチャーシュ聖堂のゴシックの尖塔、漁夫の砦の小塔、ブダ城の大きな建物です。ここに泊まれば、中世にさかのぼる石畳の通りと、朝に団体客が来る前の、500年ほとんど変わらない誰もいない広場を楽しめます。

ドナウ川から見たブダ城

ドナウ川越しに国会議事堂を望む眺め、特に漁夫の砦からの夕暮れは、ヨーロッパでも指折りの都市のパノラマです。川のこちら側の温泉については、ルダシュ温泉のガイドを見てください。

ブダペストの漁夫の砦

難点:ブダ城地区は丘の上にあり、ケーブルカー、バス、またはセーチェニ鎖橋からきつい坂を20分歩いて上がります。地下鉄はなく、石畳はスーツケースの車輪には大敵です。夕方になって観光バスが帰ると、客が足りなくなったレストランが閉まり始めます。夜遊びをするなら、ペストまで下りるのに最低30分かかります。

ブダ城地区がおすすめなのは、便利さより雰囲気が大事な人、何かのお祝いの旅の人、夕暮れの黄金色の時間に最高の展望スポットへすぐ行きたい人です。ナイトライフが大事な人、予算が限られている人、足腰に不安がある人には向きません。

区の詳しいガイド:ブダ城地区の宿泊ガイド(英語)

2区(ロージャドンブ):ブダの静かな丘

旅行者がほとんど足を踏み入れないことこそが、2区の魅力です。ロージャドンブ(Rózsadomb、バラの丘)はブダペストでいちばん格の高い住宅地で、丘の邸宅に富が集まっていることから、地元の人は「Gazdagistan(お金持ちスタン)」と呼んでいます。バックパッカー向けのホステルも廃墟バーもなく、その代わりにブダの丘陵へのハイキングコース、パールヴェルジ(Pálvölgy)とセムレーヘジ(Szemlő-hegy)の鍾乳洞、街で指折りのパノラマがあります。アクティブな旅行者はチェアリフトでヤーノシュ山(528m)に上がれます。共産主義時代の青少年プログラムの名残で、10〜14歳の子どもたちが運営する子ども鉄道もいまも走っています。

ブダペストの子ども鉄道の列車

温泉なら、ルカーチ温泉が地元の人に人気で、セーチェニ温泉よりずっと空いています。詳しくは温泉のガイドを見てください。

難点:観光のインフラが限られた住宅地です。地下鉄M2はバッチャーニ広場とセール・カールマーン広場まで来ますが、ペストの見どころへ行くには計画が必要で、ホテルは少なく、ほとんどがアパートと小さなゲストハウスです。

2区がおすすめなのは、ブダペストの中心はもう見たリピーター、自然と静けさを優先する人、温泉とウェルネスが旅のすべてという人です。

区の詳しいガイド:2区(ロージャドンブ)のガイド(英語)

ブダ側のもうひとつの選択肢、11区(ウーイブダ):ゲッレールトの丘の南にあるウーイブダは、大学と住宅の区で、にぎやかなバルトーク・ベーラ通りと地下鉄M4があります。ブダに泊まりつつ、ペストにも早く出たい人に向いています。詳しくは11区(ウーイブダ)のガイド(英語)にあります。

8つの区の早見表

区 雰囲気
5区(ベルヴァーロシュ) 中心、安全、洗練、いちばん高い
6区(テレーズヴァーロシュ) 上品、2026年1月からホテルのみ
7区(エルジェーベトヴァーロシュ) にぎやか、予算向き、ナイトライフ優先
8区(ヨージェフヴァーロシュ) お得、2027年の民泊上限に注意
9区(フェレンツヴァーロシュ) クラフトビール、地元らしい、落ち着いた予算向き
13区(ウーイリポートヴァーロシュ) 家族向け、住宅地
1区(ヴァールネジェド、ブダ城地区) ロマンチック、夜は静か、地下鉄なし
2区(ロージャドンブ) 自然、静か、交通の便は少なめ

客室料金は季節で変わり、夏、クリスマスマーケット、F1ハンガリーGPの時期に上がるので、日程に合わせてホテルの公式サイトで最新の料金を比べてください。クリスマスマーケットが目当てなら、クリスマスマーケットに便利な宿泊エリアのガイド(英語)で、拠点ごとの徒歩時間を比べています。

交通:宿選びを左右する移動手段

ブダペストの公共交通は安く、隅々まで行き渡っています。地下鉄4路線、充実したトラム網、バス、トロリーバス、郊外鉄道があります。1回券は500フォリント(約240円)、24時間券は2,750フォリント(約1,300円)、72時間券は5,750フォリント(約2,800円)です。乗り方はブダペストの地下鉄ガイドにまとめています。

交通の便がいちばんいい:5区(M1、M2、M3が交わるデアーク・フェレンツ広場)、6区(M1がアンドラーシ通りの下を通る)、7区の境界(M2のアストリアとブラハ・ルイザ広場)。まずまず:8区(M4)、9区(M3とトラム)、13区(M3)。少し大変:ブダ城地区(バスのみ、地下鉄なし)と2区の外側。

覚えておきたいのはトラム6番です。6区、7区、8区、9区に接する半円形の大環状通り(Nagykörút)を24時間走り、1時〜4時は本数が減ります(およそ15〜20分ごと)。トラム4番も昼間は同じルートを走りますが終夜運行はしないので、最終便のあとは6番だけがこの環状線を走ります。この近くに泊まれば、朝4時に廃墟バーを出ても、タクシー代を払わずにトラムで帰れます。

空港:リスト・フェレンツ国際空港(BUD)は中心部から南東へ約20kmです。100E空港エクスプレスはデアーク・フェレンツ広場(5区)とカールヴィン広場(9区の境界)に直行し、所要35〜50分、片道2,500フォリント(約1,200円)です(専用のチケットが必要で、BKKの通常のパスでは乗れません)。ブダペストのタクシーは定額ではなくメーター制で、公定料金は2026年8月1日に値上がりしました。初乗り1,300フォリント(約640円)、1kmごとに520フォリント(約250円)、待ち時間1分ごとに130フォリント(約60円)で、昼夜同じ料金、ピーク時の割増もありません。空港発着は追加料金ではなく初乗りが変わる仕組みで、空港が出発地か目的地のどちらかなら、メーターは1,300フォリントではなく2,100フォリント(約1,000円)から始まります。空港へ向かう帰りの乗車も同じです。この料金だと、第2ターミナルとデアーク・フェレンツ広場のあいだのメーター料金は、交通状況によって約13,500〜15,500フォリント(約6,600〜7,600円)になります。Boltは変動料金制で、これより安くなることもあれば、ピーク時にはかなり高くなることもあります。詳しくは空港から市内への行き方のガイドを見てください。

出典:タクシー料金は31/2013. (IV. 18.) Főv. Kgy. rendelet 第15条と第16条(12/2026. (VI. 30.) による改正後、2026年8月1日から施行の統合版)により、fotaxi.huとbud.huが公表している同じ数字と照合しました。2026年8月11日に確認。

知っておきたい予約のコツ5つ

「belső udvari」を頼む:中庭側という意味で、「utcai」は通り側です。ペストの中心部、特に7区では、中庭側の部屋は日当たりと眺めが少し劣りますが、そのぶんぐっすり眠れます。

ブダペストカードの元が取れるか自分で計算する:このカードには公共交通の乗り放題と、博物館、温泉、観光施設の無料入場や割引が付いています。元が取れるかどうかは行程しだいなので、誰かの言葉をうのみにせず、ブダペストカードのガイドで自分の計画に当てはめて計算してください。

ホテルの公式サイトを確認する:ブダペストのブティックホテルの多くは客室を直接販売しているので、予約サイトで予約する前に公式の予約ページを見てください。

乗り降り自由の観光バスの代わりにトラム2番に乗る:ペスト側のドナウ河岸を、国会議事堂とセーチェニ鎖橋の前を通り、ずっとブダ城を眺めながら走ります。料金は通常の1回券500フォリントです。

日曜の朝にシンプラ・ケルトへ行く:ブダペストでいちばん有名な廃墟バーでは、日曜にファーマーズマーケットが開かれます。同じ場所でも、昼の光の中で、パーリンカのショットの代わりにオーガニックの農産物が並びます。

ブダペストの宿泊事情の変化

ブダペストの宿泊費は、この10年で高くなりました。2010年代のAirbnbブームで、6区と7区では建物まるごとが事実上のホテルになり、アパートの価格は地元の賃金より速く上がりました。6区の禁止と8区のこれからの上限は、住民にとって住みやすい地区を守るための市の対応です。

ブダペストの人気とともにホテルの料金も上がっているので、古いブログ記事の数字ではなく、日程に合わせた最新の料金で予算を立ててください。

旅のタイプ別に選ぶ

両岸のどちらにするかまだ迷っているなら、まずブダとペストの比較を読んでください。そのうえで、旅のタイプに合わせて選びます。

旅のタイプ 区 ガイド
初めてのブダペスト 5区、お得さなら6区 5区のホテルと中心街のガイド(英語)、6区(テレーズヴァーロシュ)のガイド(英語)
ナイトライフが目当て 7区 ユダヤ人地区の宿泊ガイド(英語)
静けさとロマンスを求める 1区(ブダ城地区) ブダ城地区の宿泊ガイド(英語)
家族連れ、または1週間以上の滞在 13区 13区(ウーイリポートヴァーロシュ)のガイド(英語)
予算が厳しい 8区、またはホステルのベッド 8区(パロタネジェド)のガイド(英語)、ブダペストのホステルのガイド(英語)
食べ歩きが目当て 9区 9区(フェレンツヴァーロシュ)のガイド(英語)
温泉が目当て 2区、ルカーチ温泉の近く 2区(ロージャドンブ)のガイド(英語)
ブダ側で、ペストにも近い 11区 11区(ウーイブダ)のガイド(英語)

どの区がどんな人に向いているか

5区:安全さと歩きやすさを求める初めての人で、予算に余裕があり、その分を払ってもいい人に。

6区:文化とナイトライフのちょうどいいバランスがほしく、アパートではなくホテルを予約する人に。

7区:ナイトライフが最優先で、予算が厳しく、どんな音の中でも眠れる人に。

8区:個性的な街並みで、お得さと地元らしさを求めるリピーターに。先の旅行なら2027年の民泊規制に注意してください。

9区:街のど真ん中にいることより、クラフトビールと市場が大事な人に。

13区:家族連れ、1週間以上の滞在、マルギット島をすぐ近くに置きたい人に。

ブダ城地区:便利さよりロマンスと雰囲気を優先する人に。

2区:自然と温泉が旅の中心で、不便な移動を受け入れられる人に。

どこを選んでも、ブダペストはほかの多くの街より、多少選び方を間違えても楽しめる街です。ハンガリー語で乾杯は「Egészségedre(エゲーシェーゲドレ)」で、どの区に泊まっても、廃墟バーで使う機会がきっとあります。

施設の見学ルールと料金は2026年10月16日に運営元で確認:dohany-zsinagoga.huと礼拝の時間表、bkk.hu。8区の民泊規制はjozsefvaros.huの2026年7月の方針と2026年9月の建築規則改正。

よくある質問

眠りが浅いのですが、泊まらないほうがいいエリアは?

7区の歓楽エリア、特にカジンツィ通り(Kazinczy utca)、ゴジュドゥ・ウドヴァル、ドブ通りの南側の近くは避けてください。耳栓をしても、週末は朝4〜6時まで低音が聞こえます。5区、6区、13区のほうが安心で、ブダ城地区は夜はほぼ無音です。

ブダペストは一人旅、特に女性の一人旅でも安全ですか?

安全です。都市での一般的な注意(貴重品を見せない、正規のタクシーかBoltを使う、夜は周囲に気を配る)は必要ですが、ブダペストはヨーロッパの首都の中でも安全なほうで、観光エリアは明るく人通りもあります。

1泊あたりの宿泊費の予算はどれくらいですか?

料金は季節、街のイベント、予約の時期で変わるので、ホテルの公式サイトで日程に合わせて最新の料金を比べてください。春と秋は早めに予約すると選択肢がいちばん多く、夏とクリスマスマーケットの時期は高くなります。

ブダとペスト、どちらに泊まるべきですか?

初めてならペスト、ロマンチックな旅やリピーターならブダです。ペストにはナイトライフ、レストラン、ユダヤ人地区、歩いて回れる見どころの大半があります。ブダには眺め、王宮、温泉があります。どこに泊まっても、結局は両方を行き来する人がほとんどです。

2〜3日しかありません。どこを予約すればいいですか?

5区か6区です。どちらも国会議事堂、聖イシュトヴァーン大聖堂、ユダヤ人地区、ドナウ川まで歩いて行けるので、時間が短い旅では大きな差になります。6区のほうがお得で、5区のほうがわずかに中心に近い位置です。

このガイドで紹介していない区はどうですか?

11区(ウーイブダ、ゲッレールトの丘の近く)、12区(ブダの丘陵地帯の外側)、14区(市民公園)は、宿を探していると時々出てきます。安全な住宅地なので泊まっても問題はありませんが、近くで会議がある、家族がいる、お気に入りの温泉があるなど、その場所を選ぶはっきりした理由があるときに向いています。

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